Mr.Childrenの楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えたMr.Childrenの楽曲人気ランキングである

 曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位Tomorrow never knows0276.609.721.8308.294.
11.10
2位名もなき詩0230.809.84.8245.596.
02.05
3位innocent world0193.509.82.3205.694.
06.01
4位シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜0181.109.74.5195.595.
08.10
5位奇跡の地球0171.6000171.695.
01.23
6位【es】 〜Theme of es〜0157.1000.4157.695.
05.10
7位花 -Memento-Mori-0153.8001.8155.696.
04.10
8位CROSS ROAD0125.5000.8126.493.
11.10
9位Everything (It’s You)0121.7002.9124.797.
02.05
10位everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-0124.0000.4124.494.
12.12
11位終わりなき旅0107.009.73.0119.898.
10.21
12位HANABI048.8019.633.3101.808.
09.03
13位Sign077.309.812.699.804.
05.26
14位しるし074.009.713.597.306.
11.15
15位youthful days069.9004.974.801.
11.07
16位口笛072.4001.874.200.
01.13
17位マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-073.300073.396.
08.08
18位くるみ065.1005.770.903.
11.19
19位ニシエヒガシエ066.3001.067.498.
02.11
20位065.1001.166.303.
11.19
21位NOT FOUND060.7002.262.900.
08.09
22位HERO055.2004.760.002.
12.11
23位君が好き051.3001.653.002.
01.01
24位Any050.9001.352.302.
07.10
25位GIFT034.009.76.049.808.
07.30
26位優しい歌047.7000.348.101.
08.22
27位光の射す方へ045.5001.346.899.
01.13
28位箒星041.9000.542.506.
07.05
29位himawari016.211.75.98.142.117.
07.26
30位旅立ちの唄039.5000.640.107.
10.31
31位フェイク032.0002.034.107.
01.24
32位I’LL BE030.1000.330.499.
05.12
33位祈り 〜涙の軌道〜027.5001.729.312.
04.18
34位ヒカリノアトリエ016.210.802.029.017.
01.11
35位抱きしめたい06.009.711.727.592.
12.01
36位足音 〜Be strong〜017.5008.225.714.
11.19
37位未来023.1001.624.705.
06.29
38位and I love you023.1000.723.805.
06.29
39位here comes my love0022.200.923.118.
01.19

 Mr.Childrenは、CDの総売上が6000万枚を超える、ボーカル・桜井和寿、ギター・田原健一、ベース・中川敬輔、ドラム・鈴木英哉の4人組バンドである。90年代を中心にヒット曲を連発し、ダブルミリオンポイント達成曲数は3曲、ミリオンポイント達成曲数は11曲、50万ポイント超えは24曲、20万ポイント超えは39曲となっている。そんな彼らの歴史を振り返っていこう。

デビューから自身最大のヒット曲誕生へ

1992年のデビューから、1994年の自身最大のヒット曲誕生までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
抱きしめたい06.009.711.727.592.
12.01
CROSS ROAD0125.5000.8126.493.
11.10
innocent world0193.509.82.3205.694.
06.01
Tomorrow never knows0276.609.721.8308.294.
11.10
everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-0124.0000.4124.494.
12.12

 1992年5月、アルバム「EVERYTHING」でデビューし、ブレイク後に売上45万枚を記録した。1stシングルは本アルバムからシングルカットした『君がいた夏』である。12月にはミニアルバム「Kind of Love」と2ndシングル『抱きしめたい』を発売した。ミニアルバムはブレイク以降、ロングヒットを記録してアルバム最初のミリオンセラーとなる約117万枚を売り上げた。『抱きしめたい』は、CD売上が6万枚にとどまったものの初期の代表作となり、ST認定の5000万回再生と、YouTubeのMV再生回数6000万回超えを記録して、換算の合計ポイントが約27万ポイントとなった。1993年に入ると、7月にはグリコ「ポッキー」のCMソングに使用された楽曲『Replay』をリリースし、知名度を少し上昇させた。9月発売のアルバム「Versus」も、ブレイク後のヒットとなり約80万枚の売上となった。そんな中、11月に最終回視聴率20.4%を記録した斉藤由貴主演の日テレドラマ「同窓会」の主題歌『CROSS ROAD』をリリースして、自身初のミリオンセラーとなる約125万枚を売り上げて、ついに大ブレイクを果たした。

 1994年に突入すると、6月にはコカ・コーラ「アクエリアス」のCMソングに使用された『innocent world』を発表し、約193万枚の大ヒットを記録した。本曲は、ST認定の5000万回再生も達成しており、その合計ポイントは発売日順で自身初となるダブルミリオンとなった。9月には『CROSS ROAD』や『innocent world』も収録されたアルバム「Atomic Heart」を発売、オリコン年間チャートでは94年3位→95年6位を記録するロングヒットとなり、売上は約342万枚となりトリプルミリオンを達成した。さらに11月、最高視聴率18.3%を記録した萩原聖人主演のフジドラマ「若者のすべて」の主題歌『Tomorrow never knows』をリリースした。本曲は年またぎで大ヒットとなり、CD売上約276万枚ST認定の5000万回再生YouTubeのMV再生回数の合計約1.2億回を記録して、換算の合計ポイントが約308万ポイントのトリプルミリオンを達成、自身最大のヒット曲が誕生した。そこから僅か1ヶ月で、「ライブで盛り上がる新曲を作ろう」というコンセプトのもとノンタイアップシングル『everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-』を発売した。本曲は、社会風刺的な歌詞が特徴的で、それまでの彼らとは一線を画す曲に仕上がり、売上は約124万枚を記録した。なお年末には、TBSで放送されているレコード大賞において、『innocent world』が大賞を受賞した。しかし、彼らは忙しかったために欠席を選択、欠席者が大賞を獲得した2024年現在唯一の事例となった。

全盛期突入と活動休止

全盛期に突入した1995年から活動休止を発表した1997年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
奇跡の地球0171.6000171.695.
01.23
【es】 〜Theme of es〜0157.1000.4157.695.
05.10
シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜0181.109.74.5195.595.
08.10
名もなき詩0230.809.84.8245.596.
02.05
花 -Memento-Mori-0153.8001.8155.696.
04.10
マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-073.300073.396.
08.08
Everything (It’s You)0121.7002.9124.797.
02.05

 1995年の1月には、エイズに対する知識を広める啓発活動「アクト・アゲインスト・エイズ(AAA)」のチャリティーソングとして桑田佳祐が作詞作曲を務めた楽曲『奇跡の地球』に参加した。本曲は大物アーティスト同士のコラボ実現が話題となり、売上約171万枚の大ヒットとなった。続く5月には『【es】 〜Theme of es〜』を発売、「何が起こっても変じゃない そんな時代さ覚悟はできてる」と歌われるように、本年に発生した阪神淡路大震災にインスパイアされて完成した楽曲に仕上がっており、売上は約157万枚を記録した。8月には前作から打って変わってアップテンポのライブ人気曲『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』がリリースされた。本曲は、ノンタイアップシングルのCD売上枚数歴代1位の記録を保持しており、その売上は180万枚を超える特大ヒットとなった。また、ST認定の5000万回再生も記録しており、YMPも含めた換算の合計ポイントは約195万ポイントとなっている。

 1996年に突入すると、2月には最高視聴率25.9%を記録した和久井映見主演のフジ月9ドラマ「ピュア」の主題歌に起用された『名もなき詩』を発売する。本曲はシングル史上初となる初動ミリオンを達成し、累計売上は約230万枚を記録した。ST認定5000万回とYMPも合計したポイントは約245万にのぼり、自身3作目のダブルミリオンポイント達成曲となった。4月には、ノンタイアップシングル初動売上1位記録を持つ楽曲『花 -Memento-Mori-』をリリース、前作の大ヒットも受けて売上は150万枚超えとなった。さらに6月、約2年ぶりとなるアルバム「深海」を発表した。本作は直近2曲のシングルが収録された一方で「アルバムのコンセプトに合わない」という理由で、『Tomorrow never knows』から『シーソーゲーム』までのシングル楽曲は収録が見送られた。初動売上でミリオンを達成し、男性アーティストではB’z以来2組目となったが、累計売上は前作より減少し約274万枚となっている。8月にはアルバム「深海」からシングルカットされた楽曲『マシンガンをぶっ放せ -Mr.Children Bootleg-』を発売した。シングルカットであったためセールスは急激に減少、売上は約73万枚にとどまり、8作続いた連続ミリオン記録がSTOPした。

 1997年に入ると、2月に最終回視聴率22.0%を記録した明石家さんま主演の日テレドラマ「恋のバカンス」の主題歌に起用された楽曲『Everything (It’s You)』を発売した。売上はドラマのヒットも助けて約121万枚となり、2作ぶり9作目のミリオンセラーとなった。翌月にはアルバム「BOLERO」をリリースする。本アルバムには、先月発売したシングルに加え、ここまでアルバムに収録していなかったシングルを一気に収録した。その結果もあったのか前作よりも大幅に売上が増加して約328万枚となり、史上初めてとなる同一アーティストによる複数作品のトリプルミリオンを達成した。しかし、同月に突如、同月のライブをもっての活動休止を発表し、しばらく彼らの音楽活動は停止することになった。

活動再開とシングルCD最後のミリオンセラー 〜20世紀の終焉〜

活動を再開した1998年以降20世紀の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
ニシエヒガシエ066.3001.067.498.
02.11
終わりなき旅0107.009.73.0119.898.
10.21
光の射す方へ045.5001.346.899.
01.13
I’LL BE030.1000.330.499.
05.12
口笛072.4001.874.200.
01.13
NOT FOUND060.7002.262.900.
08.09

 1998年に入ると活動休止中の2月に、最終回視聴率19.5%を記録した深津絵里主演のフジドラマ「きらきらにひかる」の主題歌『ニシエヒガシエ』を発表し、約66万枚を売り上げた。そこから8ヶ月、最高視聴率12.9%を記録した和久井映見主演のフジドラマ「殴る女」の主題歌に起用された『終わりなき旅』をリリースして活動を再開した。ドラマはヒットとならなかったものの、自身の活動再開という話題が助けて、CD売上のみでは最後となるシングル10作目のミリオンセラーを達成した。後年には、背中を押してくれる歌詞が支持を集めて、ST認定の5000万回再生を記録しており、換算の合計ポイントは120万ポイントに迫るヒットとなっている。

 1999年1月には、アルバム「DISCOVERY」の先行シングルとして『光の射す方へ』を発売した。本曲は先行シングルかつノンタイアップだったことも影響したのか、ブレイクして以降では初めて売上50万枚を下回る約45万枚となった。続けて2月にアルバム「DISCOVERY」をリリースし、約181万枚を売り上げた。5月には本アルバムから『I’LL BE』をシングルカットした。オリコン週間チャートの1位は守りきったものの、初動売上は約19万枚で累計売上も約30万枚にとどまった。9月には50万枚限定となったアルバム「1/42」を発売し、オリコンの集計ルールの結果、売上は約55万枚を記録している。

 2000年は1月に、自身の過去作にインスパイアを受け、初期のサウンドを意識して制作されたストレートなラブバラード『口笛』をリリースする。ノンタイアップながら初動売上だけで前作の売上を上回り、累計売上は約72万枚となった。8月には、最終回視聴率20.5%を記録した飯島直子と内村光良が主演したフジ月9ドラマ「バスストップ」の主題歌に使用された楽曲『NOT FOUND』を発売し、約60万枚を売り上げた。なお、本曲の売上でシングルの総売上が2000万枚を突破した。9月にはアルバム「Q」を発表したが、売上はついにミリオンを下回り89万枚止まりとなった。またオリコン週間チャートの1位も、浜崎あゆみ「Duty」に阻まれている。

21世紀前半のセールス安定期

21世紀前半の大ヒットは無かったものの安定したセールスを記録していた2001年から2003年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
優しい歌047.7000.348.101.
08.22
youthful days069.9004.974.801.
11.07
君が好き051.3001.653.002.
01.01
Any050.9001.352.302.
07.10
HERO055.2004.760.002.
12.11
065.1001.166.303.
11.19
くるみ065.1005.770.903.
11.19

 2001年はしばらくシングルもアルバムも発売がなく半年が経過していたが、7月に「今までの自身の歴史の総括」と「次のシングルのプロモーション」として、初のベストアルバム「Mr.Children 1992-1995」と「Mr.Children 1996-2000」を同日発売した。どちらも初動ミリオンを達成して、累計売上は前者が約240万枚で、後者が約182万枚を記録した。続けて8月には、アサヒ飲料「WONDA」のCMソングに起用された楽曲『優しい歌』をリリースし、売上は47万枚となった。11月には最終回視聴率18.5%を記録した滝沢秀明主演のフジ月9ドラマ「アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜」の主題歌となった『youthful days』を発売し、ドラマのヒットも助けて売上が前作から大幅に増加して70万枚に迫った。また、YouTubeのMV再生回数が合計で2500万回程度を記録して、換算の合計ポイントは約75万ポイントとなった。

 2002年は元日にいきなり、「アンティーク 〜西洋骨董洋菓子店〜」の挿入歌『君が好き』を発売して、約51万枚を売り上げた。5月にはアルバム「IT’S A WONDERFUL WORLD」を発売し約122万枚を売り上げ、オリジナルアルバムでは2作ぶりにミリオンセラーとなった。7月にはNTTドコモ10周年記念のCMソング『Any』をリリースして、売上約50万枚を記録した。しかし、本曲をリリースしてすぐボーカル桜井が小脳梗塞で倒れてしまい、約半年間の活動休止となった。12月には、病気からの復帰作としてNTTドコモ10周年記念のCMソング『HERO』を発表した。本曲は現在でも彼らの人気曲に挙げられる楽曲で、YMPを加えた換算の合計ポイントが約60万ポイントとなっている。ただ、完全復活とはいかなかったためにまたしばらく療養となり、結果的に2003年は、本格的な活動再開として11月に発売したノンタイアップシングル『掌/くるみ』の発売にとどまった。売上は約65万枚となり、本シングルで特に人気を得た2曲目の『くるみ』はYMPとの合計ポイントが70万ポイントを超えた

大ヒットドラマのタイアップと挑戦的な楽曲

大ヒットドラマのタイアップと挑戦的な楽曲が混同する2004年から2009年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
Sign077.309.812.699.804.
05.26
未来023.1001.624.705.
06.29
and I love you023.1000.723.805.
06.29
箒星041.9000.542.506.
07.05
しるし074.009.713.597.306.
11.15
フェイク032.0002.034.107.
01.24
旅立ちの唄039.5000.640.107.
10.31
GIFT034.009.76.049.808.
07.30
HANABI048.8019.633.3101.808.
09.03

 2004年には、まず4月にアルバム「シフクノオト」を発売した。活動再開後の初かつ約2年ぶりのアルバムとなったため話題性が高く、売上は約141万枚に到達し、00年代に発売したオリジナルアルバムの中では最高の売上をマークした。5月には、最高視聴率23.0%を記録した妻夫木聡と柴咲コウ主演のTBS日曜劇場「オレンジデイズ」の主題歌『Sign』をリリースした。ドラマのヒットを受けた本作は、CD売上が00年代で自身最高の77万枚となった。また後年には、ストレートなラブバラードが人気を博し、ST認定5000万回YouTubeのMV再生回数が合計約7000万回を記録し、換算の合計ポイントはミリオンポイントに迫る約99万ポイントを記録した。なお、年末には本曲で自身2度目となるレコード大賞の大賞を受賞しており、今回は出席して賞を受け取った。なお、レコード大賞の大賞を複数回受賞したバンドは彼らのみである。2005年に入ると6月に、4曲A面のシングル「四次元 Four Dimensions」を発表して約92万枚を売り上げた。このシングルの中からは、『未来』と『and I love you』がYMPの集計対象となった。9月にはアルバム「I ♥ U」を発表、前作や次作より伸び悩んだものの売上約113万枚のミリオンセラーとなった。

 2006年になると、7月にトヨタ自動車「トビラを開けよう」のキャンペーンCMソング『箒星』を発売して売上は約42万枚となった。そして11月、最終回視聴率22.4%を記録した志田未来が主演を務めた伝説の日テレドラマ「14才の母」の主題歌となった『しるし』をリリースした。CDP・STP・YMPは、2004年発売の『Sign』に匹敵するポイントを記録して、合計ポイントはミリオンポイントに迫る約97万ポイントを獲得した。歌詞の内容は『Sign』と同じくストレートなラブバラードに仕上がっている。

 2007年1月には、興行収入34億超えとなった妻夫木聡主演の映画「どろろ」のために書き下ろした40万枚限定シングルの『フェイク』をリリースして約32万枚を売り上げた。3月にはアルバム「HOME」を、5月にはアルバム「B-SIDE」を発表した。前者は1年半ぶりのオリジナルアルバムで、前作よりも売上が増加して約120万枚を記録した。後者は今までアルバムに未収録だったカップリング曲が収録されたアルバムだったため、売上は大きく伸びず約47万枚となった。10月には、興行収入39億超えを記録した新垣結衣と三浦春馬主演の映画「恋空」の主題歌『旅立ちの唄』を発売、約39万枚を売り上げており、YMPとの合計で約40万ポイントとなった。

 2008年に突入してからは、7月になってNHK北京五輪のテーマソング『GIFT』をようやく発売した。CD売上は前作より減少して約34万枚となったが、ST認定の5000万回再生を記録しており、YMPも含めた換算の合計ポイントは50万ポイント目前となるヒットを記録した。9月には、同年・2010年・2017年に放送された山下智久主演のフジドラマシリーズ「コード・ブルー -ドクターヘリ 緊急救命-」の主題歌に起用された楽曲『HANABI』をリリースした。CD売上は約48万枚にとどまったものの、本ドラマの全シリーズ及び2018年公開の映画も大ヒットしており、その全ての主題歌に本曲が使用されたため、幅広い世代に本曲の人気が拡大した。その結果、ST認定は自身唯一となる1億回再生YouTubeのMV合計再生回数は1.7億超えを記録して、換算の合計ポイントは約101万ポイントとなり、11曲目かつ発売順で最後となるミリオンポイントを達成した。この大ヒットを受けて12月に発表されたアルバム「SUPERMARKET FANTASY」は、前作の「HOME」や前前作の「I ♥ U」の売上を上回り、売上約127万枚となった。なお、11月には配信限定シングル『花の匂い』を配信している。また、2009年は同じく配信限定シングル『fanfare』を配信したが、2009年はCD作品の発売が無かった。

映画・ドラマのタイアップソングがヒットした10年代

映画・ドラマのタイアップソングがヒットした2010年から2019年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

祈り 〜涙の軌道〜027.5001.729.312.
04.18
足音 〜Be strong〜017.5008.225.714.
11.19
ヒカリノアトリエ016.210.802.029.017.
01.11
himawari016.211.75.98.142.117.
07.26
here comes my love0022.200.923.118.
01.19

 2010年も配信限定シングルが続く中、12月にはアルバム「SENSE」を発表した。本アルバムは初めてCDシングルが1曲も収録されないアルバムとなり、10年ぶりにミリオンを割り込む約78万の売上となった。なお、本アルバムの収録曲でNTTのCMソングとなった『365日』がST認定の5000万回再生を記録している。2011年も引き続き配信限定シングルを配信していたが、2012年4月に4年ぶりとなるCDシングルで、前編・後編の2部作となった生田斗真主演の映画「僕等がいた」の主題歌に起用された「祈り 〜涙の軌道〜」をリリースした。CD売上は約27万枚を記録し、換算の合計ポイントは約29万ポイントとなった。5月にはベストアルバム「Mr.Children 2001-2005」と「Mr.Children 2006-2010」を同日発売する。どちらもミリオンを突破して、前者は約111万枚後者は約121万枚を売り上げた。12月には、収録曲の大半がここ2年間に何かしらのタイアップがついたアルバム「[(an imitation) blood orange]」を発表し、約58万枚の売上を記録した。

 2013年から2014年にかけてもしばらく配信限定のシングルが続いており、その中で2014年5月に配信開始した、興行収入10億超えを記録した劇団ひとり監督脚本で大泉洋が主演した映画「青天の霹靂」の主題歌である「放たれる」が、ついにDL認定の10万DLを獲得した。2014年の11月には約2年半ぶりのCDシングルで、最高視聴率15.8%を記録した小栗旬主演のフジ月9ドラマ「信長協奏曲」の主題歌『足音 〜Be strong〜』をリリースした。CD売上は約17万枚となったが、YouTubeのMV再生回数が合計4000万回超えを記録し、換算の合計ポイントは約25万ポイントとなった。2015年から2016年の間のリリースは、2015年6月にアルバム「REFLECTION」のみとなった。本アルバムは約58万枚を売り上げた。

 2017年に突入すると、1月に芳根京子主演の朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌となった『ヒカリノアトリエ』を発売した。CD売上は前作よりさらに減少し約16万枚となったが、DL認定の10万DLを記録したため、換算の合計ポイントは前作を上回り約29万ポイントとなった。5月には、1年間限定の配信アルバム「Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25」と「Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25」を配信開始し、それぞれDL認定の10万DLを記録している。なお、本アルバムの配信終了日に、DLとSTの解禁を発表した。7月には、興行収入35億を超えた浜辺美波と北村匠海主演の映画「君の膵臓をたべたい」の主題歌「himawari」をリリースした。CD売上は約16万枚、DL認定は10万DL、ST認定は3000万回再生、YouTubeのMV合計再生回数は約4000万回を記録して、換算の合計ポイントは10年代では最大となる約42万ポイントを記録した。

 2018年は、1月に最終回視聴率7.9%だったものの、妊活・子ども・同性カップルなどを真正面から描いて人気を獲得した深田恭子主演のフジ木曜劇場「隣の家族は青く見える」の主題歌に起用された配信限定シングル『here comes my love』を配信開始した。DL認定が自身唯一となる25万DLを記録し、換算の合計ポイントは約23万ポイントとなった。10月にはアルバム「重力と呼吸」を発表し、約44万枚の売上となった。なお、本アルバムが平成最後のリリースになった。

20年代に突入

 20年代に突入してからは、20万ポイントを超える楽曲はないものの、映画・ドラマのタイアップソングを次々配信限定シングルとして発売している。なおCDシングルは、2020年3月に発売した映画ドラえもんの主題歌「Birthday/君と重ねたモノローグ」のみとなった。アルバムは、オリジナルアルバムは2020年と2023年に、10年に1回の同日発売が通例となったベストアルバムも2022年に発表している。DL配信の解禁が遅すぎたために、DL全盛期の楽曲のヒット曲(『Sign』『しるし』『HANABI』)の過小評価という感じも否めないが、ST解禁のタイミングは、ST市場黎明期だったので過去曲の人気がST指標に現れ始めている。今後のST指標の推移と、新たなるヒット曲誕生に期待がかかる。以上がMr.Childrenの歴史の振り返りである。この歴史を踏まえて、彼らの楽曲を聞きたくなった人には、ほとんどのシングル表題曲を聴くことができる10年毎に発売されたベストアルバム6作品が良いだろう。

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