EXILEの楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計　一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えたEXILEの楽曲人気ランキングである

	曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
1位	The Birthday 〜Ti Amo〜	0	32.0	154.9	0	0.8	187.8	08. 09.24
2位	THE GENERATION 〜ふたつの唇〜	0	28.8	149.1	0	4.7	182.8	09. 11.11
3位	Lovers Again	0	25.9	112.0	9.7	4.7	152.4	07. 01.17
4位	ただ…逢いたくて (BALLAD BEST Ver.との合算)	0	56.2	72.2	0	2.7	131.2	05. 12.14
5位	もっと強く	0	23.0	86.1	0	5.5	114.6	10. 09.15
6位	Rising Sun	0	31.7	75.8	0	1.8	109.3	11. 09.14
7位	I Wish For You	0	27.6	76.7	0	2.5	106.9	10. 10.06
8位	道	0	11.2	81.0	9.6	2.7	104.6	07. 02.14
9位	銀河鉄道999	0	0	81.0	0	1.0	82.0	08. 02.27
10位	I Believe	0	14.3	65.6	0	0.6	80.6	07. 11.21
11位	優しい光	0	27.9	46.4	0	1.5	75.9	09. 07.22
12位	THE MONSTER 〜Someday〜	0	27.1	45.0	0	2.4	74.6	09. 04.15
13位	SCREAM	0	54.5	17.5	0	0	72.0	05. 07.20
14位	Pure	0	16.0	51.3	0	0.7	68.1	08. 02.27
15位	WON’T BE LONG	0	23.5	40.4	0	0.3	64.3	06. 11.22
16位	LAST CHRISTMAS	0	22.6	37.9	0	0	60.5	08. 11.26
17位	時の描片〜トキノカケラ〜	0	14.2	44.6	0	0.8	59.6	07. 08.29
18位	Choo Choo TRAIN	0	28.6	23.6	0	2.6	54.9	03. 11.06
19位	THE HURRICANE 〜FIREWORKS〜	0	27.9	23.8	0	0.2	52.0	09. 07.22
20位	Breezin’ 〜Together〜	0	36.6	13.5	0	0	50.2	03. 05.28
21位	あなたへ	0	15.4	29.4	0	0.6	45.6	11. 11.23
22位	愛すべき未来へ	0	27.1	16.9	0	0.2	44.4	09. 04.15
23位	ki・mi・ni・mu・chu	0	16.7	19.0	0	6.3	42.1	15. 12.09
24位	Everything	0	15.3	25.7	0	0.3	41.3	06. 12.06
25位	SUMMER TIME LOVE	0	13.2	27.7	0	0	40.9	07. 05.16
26位	運命のヒト	0	23.3	16.9	0	0	40.2	04. 05.12
27位	EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜 (S・Eとの合算)	0	18.2	17.4	0	3.5	39.2	13. 04.03
28位	ALL NIGHT LONG	0	24.2	8.8	0	0	33.1	12. 06.20
29位	Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜	0	24.9	6.7	0	0.3	32.0	01. 09.27
30位	HERO	0	18.1	13.7	0	0	31.9	04. 12.01
31位	君がいるから	0	14.3	16.8	0	0	31.1	07. 11.21
32位	響〜HIBIKI〜	0	13.2	16.8	0	0	30.1	07. 05.16
33位	Each Other’s way 〜旅の途中〜	0	11.9	17.1	0	0	29.0	11. 02.09
34位	VICTORY	0	0	25.0	0	0	25.0	10. 06.09
35位	Carry On	0	23.3	0	0	0.2	23.6	04. 05.12
36位	Flower Song	0	12.6	10.8	0	0	23.4	13. 06.19
37位	You’re my sunshine	0	16.0	6.7	0	0	22.8	08. 02.27
38位	EVOLUTION	0	15.3	6.7	0	0	22.0	06. 12.06
39位	HOLY NIGHT	0	15.3	6.7	0	0	22.0	06. 12.06
40位	No Limit	0	9.5	10.8	0	0	20.3	13. 09.25
41位	EXIT	0	20.2	0	0	0	20.2	05. 08.24

　EXILEは、総DLP数が全アーティスト1位となっており、00年代半ばから10年代半ばにかけて次々ヒットを記録したアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲はないものの、ミリオンポイント達成曲数は8曲、50万ポイント超えは20曲、20万ポイント超えは41曲となっている。そんな彼らの歴史を振り返っていこう。

デビューからブレイク

デビューした2001年からブレイクを果たした2003年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜	0	24.9	6.7	0	0.3	32.0	01. 09.27
Breezin’ 〜Together〜	0	36.6	13.5	0	0	50.2	03. 05.28
Choo Choo TRAIN	0	28.6	23.6	0	2.6	54.9	03. 11.06

　2001年9月に、最高視聴率21.8%を記録した竹野内豊と広末涼子が主演を務めたフジ月9ドラマ「できちゃった結婚」の主題歌に起用された『Your eyes only 〜曖昧なぼくの輪郭〜』でデビューした。ドラマがヒットしたうえ、あえて主題歌クレジットを伏せたことで話題性が高まり、いきなり売上約24万枚となった。さらにDL認定の10万DLも記録し、換算の合計ポイントは約32万ポイントとなった。12月には『style』をリリース、約11万枚を売り上げた。2002年発売の楽曲で売上10万枚を超えたシングルはなく、DL認定を獲得している楽曲は、4月に発売した『song for you』の10万DLにとどまったため、合計Pが20万ポイントを超える楽曲はない。なお3月に発表したアルバム「our style」は、売上約29万枚を記録している。

　2003年に入ると2月に、アルバム「Style Of Beyond」の先行シングルとして『We Will 〜あの場所で〜』をリリース、先行シングルだったためCD売上は約3万枚となったが、DL認定はオリジナルバージョンとバラードベストバージョンの合計で20万DLを記録している。本シングル発売から約1週間後、アルバム「Style Of Beyond」を発表し、約42万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲は『羽1/2』がDL認定の10万DLを記録している。5月には、最高視聴率17.4%を記録した反町隆史主演のTBSドラマ「ホットマン」の主題歌『Breezin’ 〜Together〜』を発売、CD売上が大幅に増加して約36万枚、DL認定のフル10万DLと切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントは発売順で初めて50万ポイントを超えた。

　2003年7月には、ヒップホップアーティストのZEEBRAとMACCHOがフィーチャリングで参加した楽曲『LET ME LUV U DOWN』をリリースして、約6万枚を売り上げた。11月には4週連続リリースを敢行する。第1弾は、リーダーのHIROが参加していたダンス&ボーカルグループであるZOOの大ヒット曲『Choo Choo TRAIN』のカバー盤を発売、CD売上約28万枚、DL認定のフル25万DLと切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントは約54万ポイントを達成した。2週目の『Eternal…』、3週目の『ki・zu・na』、4週目の『O’ver』はいずれもCD売上5万枚を超えなかった。DL認定は『Eternal…』と『O’ver』が10万DLを記録している。12月にはアルバム「EXILE ENTERTAINMENT」を発表、ヒット曲が誕生したことでファンが倍々ゲームで増加した結果、売上約117万枚で自身初のミリオンセラーを達成するに至った。

第1章全盛期

第1章の全盛期となった2004年と2005年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Carry On	0	23.3	0	0	0.2	23.6	04. 05.12
運命のヒト	0	23.3	16.9	0	0	40.2	04. 05.12
HERO	0	18.1	13.7	0	0	31.9	04. 12.01
SCREAM	0	54.5	17.5	0	0	72.0	05. 07.20
EXIT	0	20.2	0	0	0	20.2	05. 08.24
ただ…逢いたくて (BALLAD BEST Ver.との合算)	0	56.2	72.2	0	2.7	131.2	05. 12.14

　2004年には5月、両A面シングル『Carry On/運命のヒト』を発売、約23万枚を売り上げた。本シングルでは2曲目の『運命のヒト』が人気を獲得、DL認定の25万DLを記録して、換算の合計ポイントは約40万ポイントとなった。しかし、翌月にリリースした楽曲『real world』は約12万枚、8月にリリースした楽曲でアルバム「HEART of GOLD」の先行シングル『HEART of GOLD』は約9万枚のCD売上となり、DL認定もなくヒット曲はしばらくお預けとなった。9月発表のコンピレーションアルバム「HEART of GOLD」は約47万枚を売り上げた。12月には一昨年にヒットした反町隆史主演のTBSドラマ「ホットマン」のシーズン2の主題歌『HERO』を発売した。ドラマが前シーズンほどヒットしなかったこともあって、前作の主題歌よりも売上は減少したものの、CD売上約18万枚、DL認定のフル10万DLと切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントが約31万ポイントで久々のヒット曲となった。

　2005年に入ると元日に、自身初のベストアルバム「PERFECT BEST」を発表して、約162万枚を売り上げて2度目のミリオンセラーを達成した。7月には、ボーカルのSHUNがGLAYのギタリストであるTAKUROと共作し、GLAY×EXILE名義でリリースした楽曲『SCREAM』を発売、CD売上は自身初となる50万枚を突破し、約54万枚となった。さらにDL認定のフル10万DLと切り売り75万DLを記録しており、合計Pは約72万ポイントの大ヒットを達成した。そこから1ヶ月で、最終回視聴率25.3%を記録した天海祐希主演の日テレドラマ「女王の教室」のエンディングテーマとなった『EXIT』をリリース、DL認定はないものの、CD売上は単独名義で1年ぶりに20万枚を超えた。12月には、自身がKDDIとコラボしたキャンペーンソングとして『ただ…逢いたくて』を発売した。CD売上は『SCREAM』を僅かに上回り約56万枚、さらにタイアップのキャンペーンにより着うた無料配信が行われたこともあって、DL認定のフル85万DLと切り売りミリオンを記録する。結果、YMPも加えた換算の合計ポイントは約131万ポイントとなり、自身初のミリオンポイント楽曲が誕生した。

第1章終了と第2章スタート

第1章が終了して第2章がスタートした2006年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
WON’T BE LONG	0	23.5	40.4	0	0.3	64.3	06. 11.22
Everything	0	15.3	25.7	0	0.3	41.3	06. 12.06
EVOLUTION	0	15.3	6.7	0	0	22.0	06. 12.06
HOLY NIGHT	0	15.3	6.7	0	0	22.0	06. 12.06

　2006年に入ると3月に、アルバム「ASIA」の先行シングル『YES!』をリリース、先行シングルであったため、CD売上は約9万枚にとどまった。同月発表のアルバム「ASIA」は約52万枚を売り上げた。なお、本アルバムの収録曲からは、『永遠』と『Happy Birthday』がDL認定の10万DLを記録している。しかし、本アルバムの発売日、ボーカルのSHUNがソロ活動へのシフトを理由に脱退した。これにより、EXILE第1章は完結を迎えることになった。

　6月には、新メンバー・AKIRAの加入と、新ボーカル募集オーディションの開催を発表した。9月に、本オーディションの最終決戦を勝ち抜いたTAKAHIROが加入、ここからEXILE第2章がスタートすることになった。新体制になる直前の11月に倖田來未とコラボしたバブルガム・ブラザーズのヒット曲『WON’T BE LONG』のカバーをリリース、CD売上約23万枚、DL認定のフル25万DLと切り売りミリオンを記録して、換算の合計ポイントは約64万ポイントとなった。なお本曲は、EXILE名義で発売した楽曲のうち、ボーカルがATSUSHIのみとなった唯一の楽曲である。

　そして12月に、最高視聴率13.7%を記録した竹野内豊主演のドラマ「家族〜妻の不在・夫の不在」の主題歌で、新体制最初かつ3ヶ月連続リリースの第1弾シングルとなる「Everything」を発売した。CD売上は約15万枚、DL認定のフル25万DLと切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントは約41万ポイントとなった。また、本シングルに収録された楽曲『EVOLUTION』と『HOLY NIGHT』が、DL認定の10万DL記録して、合計ポイントはいずれも約22万ポイントとなった。なお、DL認定を記録したタイミングは前者が7年1ヶ月、後者が7年7ヶ月となったため、合計Pは僅差で前者が上となっている。

初の150万ポイント突破

初の150万ポイント突破曲が誕生した2007年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Lovers Again	0	25.9	112.0	9.7	4.7	152.4	07. 01.17
道	0	11.2	81.0	9.6	2.7	104.6	07. 02.14
SUMMER TIME LOVE	0	13.2	27.7	0	0	40.9	07. 05.16
響〜HIBIKI〜	0	13.2	16.8	0	0	30.1	07. 05.16
時の描片〜トキノカケラ〜	0	14.2	44.6	0	0.8	59.6	07. 08.29
I Believe	0	14.3	65.6	0	0.6	80.6	07. 11.21
君がいるから	0	14.3	16.8	0	0	31.1	07. 11.21

　2007年には1月に、3ヶ月連続リリースの第2弾、au「LISMO」のCMソングでカラオケで人気を獲得した王道ラブバラード『Lovers Again』をリリース、CD売上約25万枚、DL認定は自身初のフルミリオンとなるフル125万DLと切り売りダブルミリオン、ST認定の5000万回再生、YouTubeのMV再生回数2000万回超えを記録して、換算の合計ポイントは約152万ポイントに達した。2月には3ヶ月連続リリースの第3弾、電車の接近メロディにも使用され合唱曲としても人気で、オリコン週間チャート1000曲目の1位となった楽曲『道』を発売、CD売上は約11万枚にとどまったが、DL認定はフルと切り売りがともにミリオン、ST認定の5000万回再生を記録した。結果、YMPも加えた換算の合計ポイントは約104万ポイントになり、2作連続でミリオンポイント達成曲が誕生した。

　3月にはアルバム「EXILE EVOLUTION」を発表、約76万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは、『One love』と『WON’T BE LONG』のアルバムバージョンがDL認定の10万DLを記録した。5月にはシングル『SUMMER TIME LOVE』をリリース、CD売上は約13万枚となった。さらに、表題曲でランチパックのCMソングになった『SUMMER TIME LOVE』が、DL認定のフル25万DLと切り売り50万DLを、B面曲でメンバーのMAKIDAIが主演の映画「きみに届く声」の主題歌となった『響〜HIBIKI〜』が、DL認定の25万DLを記録している。換算の合計ポイントはそれぞれ、約40万ポイント、約30万ポイントとなった。

　続いて7月に、両A面シングル『時の描片〜トキノカケラ〜/24karats -type EX-』を発売、CD売上は約14万枚となっている。本シングルの1曲目で、最高視聴率14.1%を記録した伊東美咲と深田恭子主演のフジ木曜劇場「山おんな壁おんな」の主題歌となった『時の描片〜トキノカケラ〜』が人気を獲得しており、DL認定のフルと切り売りの50万DLを記録して、換算の合計ポイントは約59万ポイントとなった。なお、2曲目の『24karats -type EX-』はDL認定がない。

　11月になると『I Believe』をリリース、CD売上が約14万枚、DL認定はフル75万DLと切り売りミリオンを記録し、YMPも加えた換算の合計ポイントは約80万ポイントに到達した。また本シングルのB面曲である『君がいるから』も一定の人気を獲得し、DL認定の25万DLを記録、換算の合計ポイントは約31万ポイントとなった。さらに12月、アルバム「EXILE LOVE」を発表、本年に次々とヒット曲を連発したこともあって、前作から9ヶ月という短いスパンでのリリースながら、売上がほぼ倍増となる約148万枚を数えた。この売上によって本アルバムは、オリコン年間チャートで翌年の1位を獲得した他、2008年から集計を開始したビルボードジャパンの年間ランキングでも1位を手にしている。なお、本アルバムの収録曲からは、『変わらないモノ』がDL認定の10万DLを記録した。

最大のヒット曲誕生

自身最大のヒット曲が誕生した2008年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Pure	0	16.0	51.3	0	0.7	68.1	08. 02.27
You’re my sunshine	0	16.0	6.7	0	0	22.8	08. 02.27
銀河鉄道999	0	0	81.0	0	1.0	82.0	08. 02.27
The Birthday 〜Ti Amo〜	0	32.0	154.9	0	0.8	187.8	08. 09.24
LAST CHRISTMAS	0	22.6	37.9	0	0	60.5	08. 11.26

　2008年に入ると2月に、ベストアルバム「EXILE CATCHY BEST」の先行両A面シングルとして『Pure/You’re my sunshine』をリリースし、先行シングルにも関わらず前作のCD売上を僅かに上回る約16万枚となった。DL認定は、au「LISMO」のCMソングとなった『Pure』が、フルの60万DLと切り売りの75万DL、竹内結子主演の映画「チーム・バチスタの栄光」の主題歌となった『You’re my sunshine』が10万DLを記録している。合計ポイントはそれぞれ、約68万ポイント、約22万ポイントとなった。なお、『Pure』の作詞をATSUSHIが、『You’re my sunshine』の作詞をTAKAHIROが担当している。また同日に配信限定で、ベストアルバム「EXILE CATCHY BEST」の収録曲にもなった、ゴダイゴの代表曲『銀河鉄道999』のカバーも配信開始、DL認定のフルと切り売りでともにミリオンを達成し、換算の合計ポイントは約82万ポイントとなった。3月に発表したベストアルバム「EXILE CATCHY BEST」は、前アルバムの発売から僅か3ヶ月しか間隔が開かなかったため、売上は減少に転じたものの、約128万枚のミリオンセラーとなった。

　さらに7月にもベストアルバム「EXILE ENTERTAINMENT BEST」を発表、アルバムの過剰なリリースが影響したのか、売上は前作から半減の約63万枚となった。なお、本アルバムの収録曲からは、実質的な先行配信シングルとなった『SUPER SHINE』がDL認定の10万DLを、サザンオールスターズの往年の名曲『真夏の果実』のカバーバージョンが25万DLを記録している。9月には『The Birthday 〜Ti Amo〜』をリリース、自身が得意とするラブバラードで人気を獲得した。CD売上は前作から倍増の約32万枚、DL認定は自身唯一のフルダブルミリオンと切り売りミリオンを記録し、YMPも加えた換算の合計ポイントは約187万ポイントで自身最大のヒット曲となった。また本曲で、同年末のレコード大賞の大賞を初受賞するに至った。

　11月には、前作と同じく明治のCMソングに使用され、アルバム「EXILE BALLAD BEST」の先行シングルとなった、イギリスのデュオであるワムの名曲を日本語カバーした『LAST CHRISTMAS』を発売した。CD売上が約22万枚、DL認定はフル25万DLと切り売り50万DLを記録し、換算の合計ポイントは約60万ポイントとなった。12月にはアルバム「EXILE BALLAD BEST」を発表、本年発売して大ヒットとなった『Ti Amo』の他、ミリオンポイントを達成したラブバラードが全曲収録されたこともあって、売上は前作からほぼ3倍となる約185万枚を記録、自身最大の売上枚数となった。本アルバムの収録曲からは、本アルバム唯一の新曲である『僕へ』が、DL認定の25万DLを記録した。なお、本アルバムはビルボードジャパンのアルバムランキングで2009年の1位を獲得、2年連続で自身がビルボードジャパンのアルバムチャートを制した(なお、オリコンでは同年と翌年で集計割れとなっている)。

第3章突入

第3章に突入する2009年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
THE MONSTER 〜Someday〜	0	27.1	45.0	0	2.4	74.6	09. 04.15
愛すべき未来へ	0	27.1	16.9	0	0.2	44.4	09. 04.15
THE HURRICANE 〜FIREWORKS〜	0	27.9	23.8	0	0.2	52.0	09. 07.22
優しい光	0	27.9	46.4	0	1.5	75.9	09. 07.22
THE GENERATION 〜ふたつの唇〜	0	28.8	149.1	0	4.7	182.8	09. 11.11

　2009年には2月に、初の配信限定シングルで世界22カ国で配信された楽曲『THE NEXT DOOR』を配信開始、DL認定の10万DLを記録した。3月に帝国ホテルで記者会見を行い、J Soul Brothers (二代目)のメンバー全員をEXILEに加入させることを発表して、EXILEの第3章がスタートした。会見から1ヶ月半、新体制最初のシングル『THE MONSTER 〜Someday〜』をリリースし、CD売上は約27万枚となった。DL認定は、表題曲でTOYOTAのCMソング『Someday』がフル50万DLと切り売り75万DLを、B面曲の1つで同年末に発売したアルバムのタイトル曲となった『愛すべき未来へ』が25万DLを記録している。換算の合計ポイントはそれぞれ、約74万ポイント、約44万ポイントとなった。なお、『Someday』は同年末のレコード大賞で大賞を受賞、2年連続の大賞受賞となった。

　7月には『THE HURRICANE 〜FIREWORKS〜』を発売、CD売上は前作から微増の約27万枚となった。本シングルはB面となった『優しい光』が、自身の得意とするラブバラードであったため、表題曲の『FIREWORKS』を超える人気を獲得した。DL認定は『FIREWORKS』がフル25万DLと切り売り50万DLに対して、『優しい光』がフル50万DLと切り売り75万DLとなっており、合計ポイントはそれぞれ、約52万ポイントと約75万ポイントとなった。

　11月には、最高視聴率18.7%を記録した小栗旬主演のフジ月9ドラマ「東京DOGS」の主題歌が表題曲となったシングル『THE GENERATION 〜ふたつの唇〜』をリリース、前作や前々作とは違いB面のヒットはなかったものの、『ふたつの唇』が自身の得意とするラブバラードだったため人気が拡大、CD売上は前作からさらに微増の約28万枚、DL認定は、約2ヶ月でフルのミリオンを達成し合計125万DL、切り売りはダブルミリオンを記録しており、YMPも加えた換算の合計ポイントは前年のヒット曲『Ti Amo』に迫る約182万ポイントを記録した。ここから1ヶ月も経たず、アルバム「愛すべき未来へ」を発表して、自身最後のミリオンセラーとなる約129万枚を売り上げた。また、本アルバムの収録曲からは、『Heavenly White』がDL認定の25万DL、『If 〜I know〜』『Angel』が10万DLを記録している。なお、本アルバムもビルボードジャパンのアルバム年間ランキングで2010年の1位を獲得し、3年連続1位の快挙を達成した。

ダンスナンバーのヒット

ダンスナンバーのヒット曲が誕生した2010年と2011年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
VICTORY	0	0	25.0	0	0	25.0	10. 06.09
もっと強く	0	23.0	86.1	0	5.5	114.6	10. 09.15
I Wish For You	0	27.6	76.7	0	2.5	106.9	10. 10.06
Each Other’s way 〜旅の途中〜	0	11.9	17.1	0	0	29.0	11. 02.09
Rising Sun	0	31.7	75.8	0	1.8	109.3	11. 09.14
あなたへ	0	15.4	29.4	0	0.6	45.6	11. 11.23

　2010年に突入すると6月に、新曲8曲を収録したダブルマキシシングルと銘打った「FANTASY」を発表、アルバム集計となった本作は約47万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは、実質的な表題曲で同年のFIFAワールドカップの公式応援ソングとなった『VICTORY』が、DL認定のフル25万DLと切り売り50万DLを記録して、合計ポイント約25万ポイントとなった。また、『24karats STAY GOLD』が10万DLを記録している。9月には、伊藤英明主演の映画「THE LAST MESSAGE 海猿」の主題歌となった楽曲『もっと強く』をリリースした。映画のヒットに加え、自身が得意とするラブバラードで人気を獲得した結果、CD売上約23万枚、DL認定のフルと切り売りともにミリオン、YouTubeのMV再生回数約3000万回を記録し、換算の合計ポイントは約114万ポイントとなった。そこから僅か1ヶ月でダンスナンバーの『I Wish For You』を発売、CD売上は約27万枚、DL認定はフルミリオンと切り売り50万DLを記録して、YMPも加えた換算の合計ポイントは約106万ポイントとなり、前作に続きミリオンポイントとなった。なお、本曲は年末のレコード大賞で大賞を受賞、浜崎あゆみ以来の3連覇となった。

　2011年には2月に、アルバム「願いの塔」の先行シングルとして『Each Other’s way 〜旅の途中〜』を発売、先行シングルのためCD売上が大幅に減少し、約11万枚となった。DL認定も先行シングルである影響を受けて、25万DLにとどまった。3月にアルバム「願いの塔」を発表、約76万枚を売り上げた。9月には、東日本大震災のチャリティーシングルとして『Rising Sun』をリリース、CD売上は約3年ぶりに30万枚を突破する約31万枚となり、DL認定のフルミリオンと切り売り50万DLを記録した。YMPも加えた換算の合計ポイントは約109万ポイントとなり、自身最後のミリオンポイント達成曲となった。11月には『あなたへ』を発売、CD売上約15万枚、DL認定の35万DLを記録して、合計ポイントは約45万ポイントとなった。

リーダーのパーフォーマー引退から第4章へ

第4章に突入する前後の2012年から2015年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
ALL NIGHT LONG	0	24.2	8.8	0	0	33.1	12. 06.20
EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜 (S・Eとの合算)	0	18.2	17.4	0	3.5	39.2	13. 04.03
Flower Song	0	12.6	10.8	0	0	23.4	13. 06.19
No Limit	0	9.5	10.8	0	0	20.3	13. 09.25
ki・mi・ni・mu・chu	0	16.7	19.0	0	6.3	42.1	15. 12.09

　2012年は元日に、アルバム「EXILE JAPAN」を発表、約76万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは、先行配信された『NEVER LOSE』がDL認定の10万DLを記録した。6月には『ALL NIGHT LONG』をリリース、CD売上が約24万枚、DL認定の10万DLを記録して、合計ポイントは約33万ポイントとなった。そこから1ヶ月で『BOW & ARROWS』を発売、CD売上約11万枚で、シングル表題曲では5年ぶりにDL認定がなかった。12月にはベストアルバム「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE/SOUL SIDE-」を発表、売上約62万枚となった。

　2013年に入ると4月に、『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』を発売した。発売日にリーダーのHIROが年内でのパフォーマー引退を発表したことや、ライブチケットをはじめとする特典の付属、数回に渡る特典変更による再発売などで、現在でも物議を醸すAKB48の特典商法がマシに思えるレベルの特典商法を展開した。この結果、初動売上だけで自身のシングル最高売上記録を更新したうえ、最終的にミリオンに到達した。また、本曲で全アーティストで自身のみとなる4度目のレコード大賞の大賞を受賞した。結果的には、「本曲の目に余る特典商法」と「的外れなレコード大賞の大賞受賞」で自身のアーティストとしての評価は地に落ちることとなった(レコード大賞の大賞受賞曲の妥当性については1記事執筆予定)。

　これ以降、ヒット曲も出なくなり、2013年の6月と9月に発売した『Flower Song』と『No Limit』は、DL認定の10万DLを記録したことで辛うじて20万ポイントを超えたものの、大人数アイドル路線を採るにはCD売上が少なく、アーティスト路線を採るには目先の利益に目がくらんだ特典商法が痛すぎるという状況になった。この結果、2014年以降のヒット曲は、2015年12月に発売した『ki・mi・ni・mu・chu』の1曲となった。本曲はサントリー「ザ・モルツ」のCMソングで、自身のパブリックイメージのお酒がタイアップになったことで、CD売上約16万枚、DL認定の25万DL、YouTubeのMV再生回数は自身最大となる約3400万回を記録し、換算の合計ポイントは約42万ポイントとなった。

2016年以降

　2016年以降はヒット曲がなく、三代目 J SOUL BROTHERSをはじめとする弟分に売上がどんどん流れていった。アルバム売上も、2015年3月に発売した2年3ヶ月ぶりのアルバム「19 -Road to AMAZING WORLD-」が、前作から半減以下の約28万枚に大幅下落した。22年に発表したアルバムに至っては5万枚も超えなかった。こうして、一時代を築きラブバラードを中心に絶大な人気を獲得したアーティストだった彼らは、『EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜』の特典商法をきっかけに自身の首を絞めることになり、急速に人気を失うこととなった。ストリーミングの解禁は早く、2015年には全曲が解禁、徐々にST認定の5000万回再生を記録する楽曲が誕生している。以上が00年代後半から10年代前半に大ヒット曲を連発したEXILEの歴史である。この歴史を踏まえて、彼らの楽曲を聞きたくなった人には、全てのシングル表題曲が収録されている16年に発売されたベストアルバム「EXTREME BEST」が良いだろう。