1979年発売の楽曲人気ランキングTOP50

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万ポイント)

ランキング注意点:後年にヒットした楽曲でも、発売が本年であれば本ランキングにランクインする。逆に、前年までに発売した楽曲であれば、本年にヒットした場合でもランクインしない。

以下が1979年発売の楽曲人気ランキングTOP50である

 曲名アーティストRCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位異邦人 -シルクロードのテーマ-久保田早紀216.7016.700233.479.
10.01
2位おもいで酒小林幸子207.40000207.479.
01.25
3位関白宣言 (同年12インチ盤との合算)さだまさし186.70000186.779.
07.10
4位魅せられてジュディ・オング185.20000185.279.
02.25
5位大都会クリスタルキング177.10000177.179.
11.21
6位贈る言葉海援隊141.70000141.779.
11.01
7位おまえとふたり五木ひろし137.50000137.579.
10.01
8位おやじの海村木賢吉136.90000136.979.
02.25
9位別れても好きな人ロス・インディオス&シルヴィア135.00000135.079.
09.21
10位YOUNG MAN (Y.M.C.A.)西城秀樹121.10000121.179.
02.21
11位いとしのエリーサザンオールスターズ109.10003.7112.879.
03.25
12位sachicoばんばひろふみ112.60000112.679.
09.21
13位さよならオフコース107.50000107.579.
12.01
14位よせばいいのに敏いとうとハッピー&ブルー105.60000105.679.
06.21
15位親父の一番長い日さだまさし100.20000100.279.
10.12
16位銀河鉄道999ゴダイゴ99.8000099.879.
07.01
17位カリフォルニア・コネクション水谷豊98.3000098.379.
04.21
18位きみの朝岸田智史89.7000089.779.
03.21
19位セクシャルバイオレットNo.1桑名正博88.8000088.879.
07.21
20位ビューティフル・ネームゴダイゴ80.7000080.779.
04.01
21位秋止符アリス75.7000075.779.
12.20
22位アメリカン・フィーリングサーカス71.40000.972.479.
05.25
23位夫婦舟三笠優子70.8000070.879.
12.16
24位Wake Up財津和夫68.2000068.279.
12.20
25位愛の水中花松坂慶子67.3000067.379.
07.01
26位虹とスニーカーの頃チューリップ63.7000063.779.
07.05
27位安奈甲斐バンド63.5000063.579.
10.05
28位燃えろいい女ツイスト61.4000061.479.
04.05
29位舟唄八代亜紀57.60000.858.579.
05.25
30位カサブランカ・ダンディ沢田研二58.4000058.479.
02.01
31位C調言葉にご用心サザンオールスターズ56.5000056.579.
10.25
32位松山千春56.0000056.079.
03.21
33位ホップ、ステップ、ジャンプ西城秀樹55.4000055.479.
05.21
34位忘れてほしい渥美二郎54.5000054.579.
06.21
35位Wantedザ・ドゥーリーズ53.3000053.379.
07.21
36位マイ レディー郷ひろみ52.4000052.479.
09.21
37位りばいばる中島みゆき51.6000051.679.
09.21
38位美・サイレント山口百恵49.3000049.379.
03.01
39位愛の嵐山口百恵49.1000049.179.
06.01
40位夢去りし街角アリス46.6000046.679.
04.05
41位君は薔薇より美しい布施明46.5000046.579.
01.17
42位勇気があれば西城秀樹46.1000046.179.
09.05
43位天までとどけさだまさし45.3000045.379.
01.01
44位よせばいいのに田辺靖雄45.1000045.179.
06.21
45位夜明け松山千春45.1000045.179.
08.21
46位ピンク・タイフーンピンク・レディー44.7000044.779.
05.01
47位テクノポリスYMO43.9000043.979.
10.25
48位人生峠村田英雄43.8000043.879.
08.20
49位微笑の法則柳ジョージ&レイニーウッド43.4000043.479.
08.05
50位万華鏡岩崎宏美41.7000041.779.
09.15

 本年は、ミリオンポイント達成曲数が前年より1曲増加し、昭和で最多タイ記録となる15曲となった。年間1位を女性ソロアーティストが獲得するのは8年ぶりで、歌唱者が自身で作詞作曲を手掛けた楽曲としては女性初の快挙となった。またTOP10の楽曲を歌唱したアーティストが全員別人となるのはピンク・レディーがデビューする前の1975年以来で4年ぶり。

本年活躍したアーティスト (五十音順)

アリス

五木ひろし

ゴダイゴ

小林幸子

西城秀樹

サザンオールスターズ

さだまさし

松山千春

山口百恵

年間TOP50ランクイン曲 PICK UP 解説

1位 久保田早紀『異邦人 -シルクロードのテーマ-』

 三洋電機のカラーテレビ「くっきりタテ7」のCMソングに起用された楽曲。後年には本曲のヒットを受けて、同社の太陽光発電やソーラーのCMにも採用されている。元々は「白い朝」というタイトルだったが、印象が薄いとの理由でプロデューサーにより本タイトルに変更された。久保田自身はこのタイトルを気に入らなかったが、この曲名に沿って歌詞を何度も書き直しした。そんな中、自身の出身地国立市の国立駅前の通りの景色や、駅前の空き地で遊ぶ子どもたちをイメージして書き上げた。オリコン週間チャートでは、発売からわずか2ヶ月で、年をまたぐ連続6週1位を獲得し、1980年の年間チャート2位を記録する大ヒットとなった。

4位 ジュディ・オング『魅せられて』

 後にイタリアの国会議員となる俳優のチッチョリーナが出演した下着メーカー・ワコールのCMソングに採用された楽曲。作詞には阿木燿子、作曲には筒美京平が参加しており、衣装のインパクトばかりに目がいく本作ではあるが、プロ二人が作り上げた名曲でもある。オリコン週間チャートでは9週連続となる1位を獲得し、年間チャートでも2位にランクインした他、レコード大賞の大賞を受賞した。なお本曲の大ヒット中、TBSの全員集合では本曲のイントロが流れると志村けんが、特徴的な衣装風の布を纏って登場するのがお決まりになっており、さらに人々の心に残る一曲として刻まれた。この経緯もあったため、志村が亡くなった際には、ジュディ本人が追悼コメントを寄せた。

5位 クリスタルキング『大都会』

 最高人数は7人まで膨れ上がった、当初はツイン・ボーカルだったバンドである(現在はムッシュ吉崎のソロプロジェクト)彼らのデビュー曲にして最大のヒット曲。前年にポプコンに出場し入賞で終わってしまった彼らが、出だしから高音なら審査員が驚くだろうと作り上げた楽曲。結果、本年のポプコンに本曲で出場して見事にグランプリを獲得し、続く世界歌謡祭でもグランプリとなった。なお、本曲のいう大都会は東京ではなく福岡のこと。

6位 海援隊『贈る言葉』

 最終回の視聴率は39.9%を記録した伝説の学園ドラマで多くのシリーズが製作された、メンバーの武田鉄矢が主演したTBSドラマ『3年B組金八先生』第1シーズンの主題歌。オリコン週間チャートでも最終回の前後辺り、連続6週となる1位を獲得して、1980年の年間チャート6位を記録した。現在も、卒業ソングの定番の1つとして愛される名曲。

8位 村木賢吉『おやじの海』

 1972年に500枚のシングルを自主製作して発表した楽曲。自身も本曲の存在を忘れていたほどの月日が経過した1978年頃に釧路市で有線放送から人気に火が付き、全国に広まった。そこで本曲をレコード会社から全国に再発売し、オリコン週間チャートでは5位止まりながら、年間チャートでは1979年27位→1980年17位と推移する大ヒットとなった。

9位 ロス・インディオス&シルヴィア『別れても好きな人』

 バンド活動を継続していたロス・インディオスが、バンドの女性ボーカルとして、歌手活動をしていたシルヴィアを迎えて発表したデビュー曲。歌詞に渋谷・原宿・赤坂などの地名が出てくる東京のご当地ソングとしても有名な楽曲。本年から翌年にかけてのロングヒットとなり、1980年には本曲のヒットを受けて紅白歌合戦に出場した。

12位 ばんばひろふみ『sachico』

 『『いちご白書』をもう一度』のヒット曲で知られるフォークグループ・バンバンを解散後ソロとして発売した4枚目のシングル。オリコン週間チャートは2位止まりながら、1980年の年間チャートで11位を獲得し、『『いちご白書』をもう一度』に匹敵する規模のヒット曲となった。

17位 水谷豊『カリフォルニア・コネクション』

 現在は、テレ朝ドラマ「相棒」の主人公である杉下右京でおなじみの自身が主演した日テレドラマ『熱中時代・刑事編』の主題歌として歌唱も担当した楽曲。オリコン週間チャートでは3位止まりだったが、伝説の歌番組であるザ・ベストテンでは、他局のドラマの主題歌であるにも関わらず、4週連続となる1位を獲得している。ただし、水谷本人は番組に出演したものの、歌唱したことはなかった。

18位 岸田智史『きみの朝』

 国民の恋人と称された俳優・十朱幸代が主演し、岸田自身も出演したTBSドラマ『愛と喝采と』の挿入歌として採用されヒットした楽曲。「モーニング モーニング きみの朝だよ」というフレーズを繰り返す特徴的なサビが印象的である。当初の曲名は「モーニング」で実際に、本ドラマのクレジットでもこのように表示されていた。なお、本曲の作詞を担当した岡本おさみは、本ドラマの脚本を担当した岡本克己の実弟である。

19位 桑名正博『セクシャルバイオレットNo.1』

 同年のカネボウのキャンペーンCMソングとして起用され、松本隆・筒美京平の黄金コンビ作り上げた楽曲。当時は日本のロックが停滞していた時期で、ロック界の西城秀樹を作ろうというコンセプトで製作された。本CMソングの歌手には、沢田研二や松山千春なども候補に挙がっていたが、音楽界に絶大な権力を持つ小杉理宇造の働きかけにより、ファニー・カンパニーというロックグループのメンバーだった桑名が選出された。オリコン週間チャートでは3週連続となる1位を獲得し、同年年間チャートの18位にランクインした。

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