AKB48の楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えたAKB48の楽曲人気ランキングである

 曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位ヘビーローテション052.9116.8032.3202.210.
08.18
2位恋するフォーチュンクッキー041.170.3043.5155.013.
08.21
3位フライングゲット054.277.2017.2148.711.
08.24
4位Everyday、カチューシャ054.176.0016.8147.011.
05.25
5位ポニーテールとシュシュ039.768.1014.7122.710.
05.26
6位Beginner037.768.307.2113.310.
10.27
7位真夏のSounds good !052.833.806.893.512.
05.23
8位365日の紙飛行機028.851.106.586.615.
12.09
9位風は吹いている041.634.503.579.711.
10.26
10位GIVE ME FIIVE!040.634.703.579.012.
02.15
11位桜の木になろう032.734.202.669.611.
02.16
12位ギンガムチェック037.017.707.462.212.
08.29
13位会いたかった04.657.30061.906.
10.25
14位上からマリコ040.517.302.860.711.
12.07
15位RIVER017.133.906.457.509.
10.21
16位さよならクロール044.47.603.355.413.
05.22
17位大声ダイヤモンド07.233.808.049.108.
10.22
18位野菜シスターズ035.36.804.446.610.
08.18
19位永遠プレッシャー034.87.102.944.912.
12.05
20位ヤンキーソウル036.06.800.243.211.
05.25
21位ラブラドール・レトリバー030.98.303.342.714.
05.21
22位言い訳Maybe010.024.006.340.409.
08.26
23位UZA029.57.103.139.812.
10.31
24位桜の栞019.217.002.438.710.
02.17
25位マジジョテッペンブルース026.56.803.737.010.
05.26
26位Teacher Teacher034.4002.536.918.
05.30
27位涙サプライズ!011.616.907.436.009.
06.24
28位チャンスの順番024.67.102.634.410.
12.08
29位ハート・エレキ022.410.001.433.813.
10.30
30位マジスカロックンロール019.27.006.332.610.
02.17
31位So long !024.47.200.732.513.
02.20
32位希望的リフレイン019.48.003.631.114.
11.26
33位前しか向かねえ021.88.001.331.114.
02.26
34位10年桜09.116.904.630.709.
03.04
35位僕たちは戦わない029.5001.030.615.
05.20
36位ハロウィン・ナイト019.58.801.930.315.
08.26
37位唇にBe My Baby028.8001.029.915.
12.09
38位翼はいらない028.4000.729.116.
06.01
39位願いごとの持ち腐れ027.3001.328.617.
05.31
40位心のプラカード016.77.703.327.914.
08.27
41位君のことが好きだから017.16.703.827.709.
10.21
42位鈴懸なんちゃら025.9000.926.913.
11.12
43位サステナブル022.9001.824.819.
09.18
44位ジワるDAYS022.6001.624.319.
03.13
45位君はメロディー017.1006.523.616.
03.09
46位どうしても君が好きだ020.1002.522.623.
04.26
47位失恋、ありがとう019.9000.620.620.
03.18

 AKB48は、「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、ドン・キホーテの中にある劇場から生まれた大人数アイドルグループで、2010年から2013年にかけてDL市場で多くのヒット曲を誕生させたアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲数は1曲、ミリオンポイント達成曲数は6曲、50万ポイント超えは16曲、20万ポイント超えは47曲となっている。そんな彼らの歴史を振り返っていこう。

デビューから下積み期間に

デビューから下積み期間が続いた2006年から2008年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
会いたかった04.657.30061.906.
10.25
大声ダイヤモンド07.233.808.049.108.
10.22

 2006年10月、メンバーの前田敦子がセンターを務めた『会いたかった』でメジャーデビューを果たした。CD売上は約5万枚止まりだったものの、後年に大ブレイクしてから、彼女たちを紹介する際に本曲が使用されたことで楽曲人気が拡大、DL認定のフル75万DL切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントは約61万ポイントとなった。2007年には『制服が邪魔をする』『軽蔑していた愛情』『BINGO!』『僕の太陽』『夕陽を見ているか?』の5曲を発売するも、前4曲が1万枚台、『夕陽を見ているか?』に至っては1万枚を超えることもできなかったうえ、DL認定もない。なお、前3曲が前田敦子と高橋みなみのWセンター、『僕の太陽』が前田敦子の単独センター、『夕陽を見ているか?』が前田敦子と小嶋陽菜のWセンターとなっている。

 2008年に入ると元日に、アルバム「SET LIST 〜グレイテストソングス 2006-2007〜」を発表、売上は約5万枚となった。しかし、1月発売のシングル『ロマンス、イラネ』と、2月発売のシングル『桜の花びらたち2008』は、それぞれCD売上が1万枚台でDL認定もない。センターはそれぞれ、前田敦子と小嶋陽菜のWセンターと前田敦子の単独センターとなっている。6月には配信限定シングルで前田敦子がセンターを務めた『Baby! Baby! Baby!』を配信開始、DL認定はない。10月、レコード会社を移籍した第1弾シングル『大声ダイヤモンド』をリリースすると、オリコン週間チャートのTOP3に初ランクインして、CD売上は10万枚に迫る約9万枚となった。また後年に大ブレイクしてから人気曲となり、DL認定の50万DL、YouTubeのMV再生回数約4500万回を記録して、換算の合計ポイントは約49万ポイントとなった。なお本曲のセンターには、SKE48としてデビューする前の松井珠理奈が、前田敦子とWセンターを務めており、松井珠理奈は単独でCDジャケットにも起用された。

ブレイク前夜 総選挙の開始とオリコン週間チャート1位の初獲得

一大イベントとなった総選挙の開始やオリコン週間チャート1位初獲得などがあった2009年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
10年桜09.116.904.630.709.
03.04
涙サプライズ!011.616.907.436.009.
06.24
言い訳Maybe010.024.006.340.409.
08.26
RIVER017.133.906.457.509.
10.21
君のことが好きだから017.16.703.827.709.
10.21

 2009年には3月に、前年の『桜の花びらたち2008』に続く「桜ソング」の第2弾として、前作と同じく前田敦子と松井珠理奈がセンターとなった楽曲『10年桜』をリリース、CD売上は自身初の10万枚超えとなる約12万枚、CDPは約9万ポイントとなった。また、ブレイク以降にDLを稼いで、DL認定の25万DLを記録、YouTubeのMV再生回数約2600万回も加えた換算の合計ポイントは約30万ポイントとなった。6月には、7月に開催されるイベント「13thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、前田敦子がセンターを務めたバースデーソング『涙サプライズ!』を発売した。自身初の初動売上10万枚を達成して、累計売上は約16万枚、CDPは初の10万ポイント超えとなる約11万ポイントとなった。こちらも前作と同じくブレイク後に人気を得て、DL認定の25万DLを記録、YouTubeのMV再生回数約4200万回も加えた換算の合計ポイントは約36万ポイントとなった。

 8月には、「13thシングル総選挙」で上位21人となったメンバーが選抜され、1位となった前田敦子がセンターを務めた楽曲『言い訳Maybe』をリリース、CD売上は微減の約14万枚、CDPは約10万ポイントとなった。さらにDL認定の35万DL、YouTubeのMV再生回数約3600万回を記録して、合計ポイントは約40万ポイントと前作を上回った。10月、高橋みなみと前田敦子のWセンターとなった『RIVER』を発売すると、オリコン週間チャートの1位を初獲得、CD売上は約26万枚で、CDPは約17万ポイントとなった。また、DL認定の50万DL、YouTubeのMV再生回数約3600万回を記録して、換算の合計ポイントが約57万ポイントに達し、50万ポイントを超えた。また、カップリング曲の『君のことが好きだから』が、DL認定の10万DLを記録しており、YMPも加えた合計ポイントは約27万ポイントとなっている。本シングルのオリコン週間チャート1位獲得により、自身を取り上げるメディアが増加、これにより一躍人気を拡大していき、ついに全盛期へ突入していくことになった。

DLミリオン曲が3曲誕生して大ブレイク ジャンケン大会の開始

DLミリオン曲が3曲誕生した他、総選挙と並ぶイベントとなったじゃんけん大会が始まった2010年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
桜の栞019.217.002.438.710.
02.17
マジスカロックンロール019.27.006.332.610.
02.17
ポニーテールとシュシュ039.768.1014.7122.710.
05.26
マジジョテッペンブルース026.56.803.737.010.
05.26
ヘビーローテション052.9116.8032.3202.210.
08.18
野菜シスターズ035.36.804.446.610.
08.18
Beginner037.768.307.2113.310.
10.27
チャンスの順番024.67.102.634.410.
12.08

 2010年に入ると2月に、定番となった「桜ソング」の第3弾で、前作に続き前田敦子と高橋みなみがWセンターを務めた合唱曲『桜の栞』をリリース、初動売上はついに30万枚を突破、累計売上は約41万枚を数え、CDPは約19万ポイントとなった。また、DL認定の25万DL、YouTubeのMV再生回数約1300万回を記録し、換算の合計ポイントは約38万ポイントとなった。さらに本シングルのカップリング曲で、多くのメンバーが出演したドラマ「マジすか学園」の主題歌となった『マジスカロックンロール』が、DL認定の10万DLを獲得、YouTubeのMV再生回数は表題曲を大幅に上回る約3500万回を記録して、合計ポイントは約32万ポイントとなった。4月には、ベストアルバム「神曲たち」を発表、ブレイクを経たこともあって前作から売上が10倍以上に膨らみ約56万枚を売り上げた。

 5月になると、6月に開催されるイベント「17thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、3作連続で高橋みなみと前田敦子のWセンターとなった楽曲『ポニーテールとシュシュ』を発売、初動売上は約51万枚でついに50万枚超え、累計売上は約74万枚、CDPは約39万ポイントとなった。DL認定は約8ヶ月で50万DLに到達、最終的にはミリオンを記録した。また、YouTubeのMV再生回数は約8300万回を数えて、換算の合計ポイントは約122万ポイント発売順で自身初のミリオンポイントとなり、大ブレイクを果たした。さらに、カップリング曲『マジジョテッペンブルース』が、DL認定の10万DLを記録しており、YMPも加えた合計ポイントは約37万ポイントである。

 8月には、「17thシングル総選挙」で上位21人となったメンバーが選抜され、大逆転で1位となった大島優子が初センターを務めた楽曲『ヘビーローテション』をリリースした。初動売上は前作から微増の約52万枚となったが、累計売上は約88万枚にまで増加、CDPは約52万ポイントで初の50万ポイント超えを達成した。また、DL認定は4ヶ月(年内)でミリオンに到達し、翌月にはフル150万DLまで拡大、切り売りも75万DLを記録した。さらにYouTubeのMVでは、国内の楽曲で初の1億再生突破という偉業を樹立して、合計再生回数は1億8000万回に迫っている。これを全て合計すると約202万ポイントとなり、自身唯一のダブルミリオンポイント曲が誕生した。また、本シングルのカップリング曲で、メンバーが多数出演したカゴメ「野菜一日これ一本」のCMソング『野菜シスターズ』が、DL認定の10万DLを記録して、YMPも加えた合計ポイントが約46万ポイントとなっている。なお、本シングル発売の前月には、アルバム「SET LIST 〜グレイテストソングス〜 完全版」を発表して、約17万枚を売り上げている。

 続いて10月、『ヘビーローテション』で人気を確実にしたところで、カッコよさを前面に押し出し、前2曲から大幅なイメチェンを図った楽曲『Beginner』を発売、前作と前々作の大ヒットで倍々ゲームのごとくファンを増やしたことで、初日売上のみで前作の初動売上を超えて、初動売上は約82万枚となった。また累計売上は約103万枚を突破して自身初のCDミリオンセラーを達成した。なお、CDPは前作から減少に転じて約37万ポイントにとどまった。ただ、DL認定のミリオンは3作連続で達成、YouTubeのMV再生回数約4000万回も加えた換算の合計ポイントは約113万ポイントとなった。

 12月には、『チャンスの順番』を発売した。本曲は、前作発売前の9月に開催された、総選挙を開始した本来の目的である「普段選抜されないメンバーの選抜」を実現させるための新たなイベント「19thシングル選抜じゃんけん大会」の上位16人が選抜され、本大会で優勝した内田眞由美がセンターを務めた楽曲である。CD売上は、多くの主要メンバーが選抜入りしなかったことが影響したのか、約69万枚にまで減少、DL認定も10万DLにとどまった結果、合計ポイントは本年発売のカップリング曲と同程度の約34万ポイントとなった。なお、本曲を含めて本年発売のシングル5作品が、オリコン年間チャートのTOP10にランクインしており、特に『Beginner』は年間チャートの1位を獲得した。また、10年代のオリコン年間チャートは全ての年で自身が1位を獲得している。

全盛期突入 エース・前田敦子の卒業まで

全盛期に突入した2011年からエースの前田敦子が卒業した2012年前半までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
桜の木になろう032.734.202.669.611.
02.16
Everyday、カチューシャ054.176.0016.8147.011.
05.25
ヤンキーソウル036.06.800.243.211.
05.25
フライングゲット054.277.2017.2148.711.
08.24
風は吹いている041.634.503.579.711.
10.26
上からマリコ040.517.302.860.711.
12.07
GIVE ME FIIVE!040.634.703.579.012.
02.15
真夏のSounds good !052.833.806.893.512.
05.23

 2011年にも2月に、「桜ソング」の第4弾で前田敦子がセンターを務めた『桜の木になろう』をリリース、初動売上は約94万枚で90万枚を突破、累計売上は約108万枚、CDPは約34万ポイントとなった。DL認定は50万DLを記録して、YMPも加えた換算の合計ポイントは約69万ポイントである。4月には、東日本大震災のチャリーティーソングで配信限定シングル『誰かのために -What can I do for someone?-』を配信開始、DL認定の10万DLを記録した。

 5月になると、6月に開催されるイベント「22ndシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、前田敦子がセンターとなった楽曲『Everyday、カチューシャ』を発売、初動売上は約133万枚に達してついにミリオンを超え、累計売上は約160万枚、CDPは約54万ポイントとなった。DL認定はフルミリオン切り売り50万DL、YouTubeのMV再生回数は約9400万回を記録し、合計ポイントは約147万ポイントと前作から倍以上に拡大した。

 8月には、「22ndシングル総選挙」で上位21人となったメンバーが選抜され、2度目の1位となった前田敦子がセンターを務めた楽曲で、最高視聴率10.1%を記録した前田敦子主演のフジドラマ「花ざかりの君たちへ 〜イケメン☆パラダイス〜 2011」の主題歌となった『フライングゲット』をリリース、初動売上も累計売上も前作から微増となり、それぞれ約135万枚と約162万枚、CDPも微増で自己最高となる約54万ポイントとなった。DL認定は前作と同じくフルミリオン切り売り50万DL、YouTubeのMV再生回数は約9600万回を記録し、合計ポイントは約148万ポイントとなった。なお、6月にはアルバム「ここにいたこと」が発表されており、約88万枚を売り上げた。

 10月、「震災復興応援シングル」を標榜し、二大エースとなっていた前田敦子と大島優子がWセンターを務めた楽曲『風は吹いている』を発売、初動売上はギリギリながら引き続き130万枚を超え、累計売上は総選挙が絡まないシングルでは最高売上となる約145万枚となった。DL認定の50万DLも記録しており、YMPも加えた換算の合計ポイントは約79万ポイントとなった。12月には、9月に開催された「24thシングル選抜じゃんけん大会」の上位16人が選抜され、本大会で優勝した篠田麻里子がセンターを務めた楽曲『上からマリコ』をリリース、CD売上は約130万枚でCDPは約40万ポイント、DL認定の25万DLとYMPも加えた合計ポイントは約60万ポイントで、じゃんけん大会の結果を踏まえて発売された楽曲の中では最大ポイントとなった。なお優勝者がわからない段階では、初選抜のメンバーが優勝しても形になるように『走れ! ペンギン』という楽曲が用意されていたが、優勝者が篠田麻里子になったことで、これでは幼すぎるとなり、自身の名前を冠した楽曲が緊急で用意された。

 ちなみに、じゃんけん大会は、2012年と2013年の大会で優勝者が全て同じ手を出して勝利するという事件が起きたことで、事前に優勝者が決まっている疑惑が持ち上がった。これにより本年の大会も、前年大会からシングル売上が大幅に上昇したことなどを根拠に、前回のような大幅なCD売上減少を避けるため、事前に人気メンバーである篠田が優勝することが決まっていたのではないかと言われているが、前述の経緯を考えれば、その可能性は後の同大会より低いだろうと思われる。

 2012年に入ると2月に、「桜ソング」の第5弾で、前田敦子がセンターを務めた『GIVE ME FIIVE!』を発売、CD売上は約143万枚、CDPは前作とほぼ変わらず約40万ポイントとなった。DL認定は50万DL、YouTubeのMV再生回数は約2000万回を記録して、換算の合計ポイントは約79万ポイントを数えた。

 5月には、6月に開催されるイベント「27thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、前田敦子がセンターとなった楽曲『真夏のSounds good !』をリリース、初動売上は約161万枚で累計売上は約182万枚、CDPは約52万ポイントとなった。DL認定は前作より数年遅れたものの50万DL、YouTubeのMV再生回数約3800万回を記録して、合計ポイントは約93万ポイントに到達した。なお本曲をもって、グループのエースである前田敦子が卒業を発表した。これ以降にDL認定の50万以上のDLを記録したのは2曲にとどまったことから、エースが抜けた穴は相当大きかったものと思われる。

新エース・指原莉乃登場と大島優子卒業

前田敦子卒業後の2012年から大島優子が卒業する2014年前半までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
ギンガムチェック037.017.707.462.212.
08.29
UZA029.57.103.139.812.
10.31
永遠プレッシャー034.87.102.944.912.
12.05
So long !024.47.200.732.513.
02.20
さよならクロール044.47.603.355.413.
05.22
恋するフォーチュンクッキー041.170.3043.5155.013.
08.21
ハート・エレキ022.410.001.433.813.
10.30
鈴懸なんちゃら025.9000.926.913.
11.12
前しか向かねえ021.88.001.331.114.
02.26

 2012年8月、「27thシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、ライバル不在により2度目の1位となった大島優子がセンターを務めた楽曲『ギンガムチェック』を発売、CD売上は約131万枚、CDPは約37万ポイントとなった。DL認定の25万DL、YouTubeのMV再生回数約4000万回を記録して、換算の合計ポイントは約62万ポイントとなった。また同月、シングル発売直前にアルバム「1830m」を発表、約104万枚を売り上げてアルバムでは自身初のミリオンセラーとなった。なお、本作が自身のアルバム最高売上となった。9月には、配信限定シングル『重力シンパシー』を配信開始、DL認定の10万DLを獲得した。

 10月、大島優子と松井珠理奈がWセンターを務めた楽曲『UZA』をリリース、CD売上は約123万枚、CDPは約29万ポイントで『チャンスの順番』以来となるCDP30万ポイント割れとなった。DL認定は10万DLを記録して、YMPも加えた合計ポイントは約39万ポイントとなった。12月には、9月に開催された「27thシングル選抜じゃんけん大会」の上位16人が選抜され、本大会で優勝した島崎遥香がセンターを務めた楽曲『永遠プレッシャー』を発売、CD売上は約120万枚、初動売上と累計売上の差は前作とほぼ変わらなかったものの、前作は7形態で今作は5形態となったことでCDPは約34万ポイントに増加した。またDL認定の10万DLを記録して、YMPも加えた換算の合計ポイントは約44万ポイントを数えた。

 2013年に入ると2月に、「桜ソング」の第6弾で、渡辺麻友が初センターを務めた楽曲『So long !』をリリース、CD売上は約113万枚で前作から減少したうえ、7形態で発売されたためCDPも約22万ポイントに大幅減少、『チャンスの順番』以来となる25万ポイント割れとなった。なお、DL認定の10万DLは獲得しており、YMPも加えた合計ポイントは約32万ポイントとなった。5月には、6月に開催されるイベント「32ndシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、板野友美・大島優子・島崎遥香・渡辺麻友の4人がセンターを務めた『さよならクロール』を発売、CD売上は初動・累計ともに自身最高となり、それぞれ約176万枚と約195万枚となった。CDPもこれに従って増加して約44万ポイント、DL認定の10万DLとYMPも加えた換算の合計ポイント約55万ポイントに達して、4作ぶりに50万ポイントを超えた。

 8月、「32ndシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、中間発表から、1位候補だった大島優子を抑えて1位を獲得し、首位を走り続けた指原莉乃が初センターを務めた楽曲『恋するフォーチュンクッキー』を発売、CD売上は約155万枚だったものの、CDPは約41万ポイントで前作に続き40万ポイントを超えた。また誰でも踊りやすいダンスナンバーに仕上がっており、動画サイトなどで本曲の「踊ってみた」動画が大流行、人気が爆発的に拡大した。その結果、DL認定はミリオンを突破、YouTubeのMV再生回数は自身最大となる約2億4000万回を記録して、換算の合計ポイントは約155万ポイントに到達、『ヘビーローテション』以来となる150万ポイント超えとなった。

 10月には、小嶋陽菜が初の単独センターを担当した楽曲『ハート・エレキ』をリリース、CD売上は約129万枚、9形態シングルだったことも影響してCDPは約22万ポイントに落ち込んだ。一方で、DL認定は発売から2ヶ月ちょっとで10万DLを獲得、YMPも加えた合計ポイントは約33万ポイントとなった。12月、9月に開催された「34thシングル選抜じゃんけん大会」の上位16人が選抜され、本大会で優勝した松井珠理奈がセンターを務めた楽曲『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの(通称:鈴懸なんちゃら)』を発売、CD売上は約108万枚だったが、CDPは5形態シングルとなったことで前作より増加に転じて約25万ポイントとなった。しかし、ブレイク以降の楽曲では初めてDL認定がない楽曲となって、ついに全盛期終了の影が見えてきた。

 2014年の2月には、もう一人のエースで全盛期を支えた大島優子が『前しか向かねえ』のセンターをもって卒業した。CD売上は約113万枚、7形態シングルとなったことでCDPは前作より減少して約21万ポイントとなったが、DL認定の10万DLを記録しており、YMPも加えた合計ポイントは約31万ポイントで30万ポイントを超えた。全盛期を支えていた大島優子の卒業をもって、ついに4年以上に渡る全盛期が終焉した。そしてエースは、前年に総選挙で1位となった指原莉乃と2014年に大活躍する渡辺麻友の二人に引き継がれ、第二全盛期を築くこととなる。なお、『前しか向かねえ』が発売される前、1月にはアルバム「次の足跡」を発表、前作とほぼ変わらず約104万枚を売り上げた。

まゆゆ無双と総監督・高橋みなみの卒業

大島優子が卒業してまゆゆ無双となった2014年と総監督としてグループを引っ張ってきた高橋みなみが卒業した2015年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
ラブラドール・レトリバー030.98.303.342.714.
05.21
心のプラカード016.77.703.327.914.
08.27
希望的リフレイン019.48.003.631.114.
11.26
僕たちは戦わない029.5001.030.615.
05.20
ハロウィン・ナイト019.58.801.930.315.
08.26
唇にBe My Baby028.8001.029.915.
12.09
365日の紙飛行機028.851.106.586.615.
12.09

 2014年5月、6月に開催されるイベント「37thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、渡辺麻友がセンターを務めた『ラブラドール・レトリバー』を発売、CD売上は約178万枚でCDPは約30万ポイント、DL認定は10万DLを記録して、YMPも加えた換算の合計ポイントは約42万ポイントとなった。 8月、「37thシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、中間発表2位から大逆転して渡辺麻友がセンターを務めた楽曲『心のプラカード』を発売、初動売上はギリギリでミリオンを突破、累計売上は約106万枚まで落ち込んだ。CDPが約16万ポイントで『桜の栞』以来となる20万ポイント割れとなったものの、DL認定の10万DLを前作に引き続き記録、YMPも加えた合計ポイントは約27万ポイントとなった。

 11月には、初センターとなった宮脇咲良とともに3作連続で渡辺麻友がセンターを務めた楽曲『希望的リフレイン』をリリース、CD売上は約119万枚でCDPは約19万ポイント、DL認定の10万DLとなったが、YouTubeのMV再生回数は約2000万回で、本年発売曲では唯一の2000万回超えを記録、換算の合計ポイントは約31万ポイントとなった。2015年に入ると1月にアルバム「ここがロドスだ、ここで跳べ!」を発表して、約78万枚を売り上げた。

 3月には、小嶋陽菜が、初センターとなる柏木由紀とともにWセンターを担当したシングル『Green Flash』を発売した。初動売上は『心のプラカード』よりもさらにギリギリでミリオンとなったが、CD売上は初のCDミリオンとなった『Beginner』に肉薄する約104万枚まで下落して、CDPは約16万ポイントとなった。さらにDL認定もなかったことから、シングル表題曲では『桜の花びらたち2008』以来7年ぶりに合計ポイントが20万ポイントを下回った。5月、6月に開催されるイベント「41stシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、島崎遥香がセンターを務めた『僕たちは戦わない』をリリース、CD売上は約178万枚でCDPは約29万ポイント、YMPも加えた換算の合計ポイントは約30万ポイントとなった。

 8月になると、「41stシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、首位を独走して2位の柏木由紀に大差で勝利した指原莉乃がセンターを務めた楽曲『ハロウィン・ナイト』を発売、CD売上は約133万枚でCDPは約19万ポイントとなったが、シングル表題曲では最後となるDL認定10万DLを獲得して、YMPも加えた合計ポイントは前作と同程度の約30万ポイントとなった。12月には、総監督の高橋みなみの卒業シングルかつ唯一の単独センター曲となった『唇にBe My Baby』をリリースした。初動売上は約90万枚で『桜の木になろう』以来約5年半ぶりにミリオン割れとなったが、後述の理由によりCD売上が伸びて累計売上は約109万枚まで増加した結果、CDPは約28万ポイントを数えて、合計ポイントは30万ポイントに迫る約29万ポイントとなった。

 続けて、本シングルのカップリング曲で、21世紀に放送されたNHK朝ドラでは最高視聴率となった「あさが来た」の主題歌『365日の紙飛行機』が大ヒット、CD売上は本作を前面に押し出したことで、オリコン週間チャートでは自身唯一の返り咲き1位を獲得、CDPは約28万ポイントとなった。DL認定は75万DL、YouTubeのMV合計再生回数は3000万回超えを記録して、合計ポイントは約86万ポイントに達し、自身最後の50万ポイント超え楽曲となった。なお本曲のセンターは、NMB48のエースで歌唱力に定評のある山本彩が務めた。なお、本シングル発売の前月に、5年半以上ぶりのベストアルバム「0と1の間」を発表して、約71万枚を売り上げた。

総選挙のさらなる規模拡大と終了

10周年記念シングルが発売された2016年から総選挙が事実上終了した2018年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
君はメロディー017.1006.523.616.
03.09
翼はいらない028.4000.729.116.
06.01
願いごとの持ち腐れ027.3001.328.617.
05.31
Teacher Teacher034.4002.536.918.
05.30

 2016年に突入すると3月に、10周年記念シングル『君はメロディー』をリリース、CD売上は約129万枚でCDPは約17万ポイントとなったが、YouTubeのMV合計再生回数が約3500万回を記録して、合計ポイントは約23万ポイントとなった。人気の要因には、全盛期を支えた大人気メンバーである前田敦子・大島優子・篠田麻里子・板野友美が参加したことが挙げられるだろう。なお、センターは宮脇咲良が単独センターを務めたが、AKB48の10周年記念シングルのセンターを本店(AKB48)メンバーではなく、支店(HKT48)のメンバーが担当したことは賛否を呼んだ。6月、同月に開催されるイベント「45thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、後に3代目総監督に就任した向井地美音がセンターを務めた『翼はいらない』をリリース、CD売上は約151万枚でCDPは約28万ポイント、YMPも加えた換算の合計ポイントは約29万ポイントとなった。

 なお、2016年のビルボードジャパンの年間ランキングでは、『前前前世』と『恋』を2位と3位に抑えて本曲が1位を獲得したことが話題となった。これは本年のみビルボードジャパンがCD売上を劇場盤まで含めてCD売上に計上して、それをそのまま反映したことが理由である。また、本曲のビルボード集計によるCD売上枚数は約250万枚を数えており、オリコンとの100万枚に及ぶ差が物議を醸した。これについては、オリコンが現STARTO社に忖度してAKB48のダブルミリオンを阻止したのではないかという説が有力視されており、総選挙の総得票数が年を重ねるごとに右肩上がりであり、ビルボードの集計枚数の方が実売数に近いだろうこともその根拠といえるだろう。

 8月になると、「41stシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、中間発表で1位だった渡辺麻友を2位に抑えて24万票以上獲得、史上初の連覇を達成した指原莉乃がセンターを務めた楽曲『LOVE TRIP/しあわせを分けなさい』を発売した。CD売上は約121万枚で、CDPは約14万ポイントまで落ち込んだ。11月リリースの島崎遥香卒業曲『ハイテンション』と、2017年3月リリースの小嶋陽菜卒業曲『シュートサイン』も楽曲人気を得られず、それぞれCD売上が約122万枚約108万枚、CDPはそれぞれ約14万ポイント約15万ポイントとなった。なお、このシングル2作品リリースの間である2017年1月に、アルバム「サムネイル」を発表しており、約63万枚を売り上げた。

 5月には、6月に開催されるイベント「49thシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、「NHK全国学校音楽コンクール」の中学生の部で課題曲になった松井珠理奈・宮脇咲良のWセンター曲『願いごとの持ち腐れ』を発売、CD売上は約139万枚で、前後のシングルの形態数が11に対して本作は7となったことでCDPは約27万ポイントとなり、YMPも加えた合計ポイントは約28万ポイントとなった。8月、「49thシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、中間発表の3位から逆転して前回と同程度の約24万票を獲得、2位の渡辺麻友に約10万票近い差で3連覇を達成した指原莉乃がセンターを務めた楽曲『#好きなんだ』を発売、CD売上は約112万枚でCDPは約13万ポイントとなった。11月には、渡辺麻友の卒業曲『11月のアンクレット』をリリース、CD売上は前作とほぼ同じの約112万枚でCDPはブレイク以降で最低となる約13万ポイントとなった。

 2018年に突入すると1月に、アルバム「僕たちは、あの日の夜明けを知っている」を発表して、約61万枚を売り上げた。3月には、次期エース候補と目されていた岡田奈々が初センターを務めた『ジャーバージャ』を発売、CD売上は約117万枚で、初動売上との差が前作よりも数万枚多かったことでCDPは約15万ポイントとなった。5月、6月に開催されるイベント「53rdシングル総選挙」の投票券が封入されたシングルで、2024年現在グループのエースである小栗有以が初センターを担当した『Teacher Teacher』をリリース、総選挙が最後になるだろうということで投票券が付属した本作のCD売上は自身3番目となる約182万枚に到達、CDPは約34万ポイント、YMPも加えた換算の合計ポイントは約36万ポイントとなった。なお本曲は、レコード協会のゴールドディスク認定で、シングルでは3作品しかないトリプルミリオンの認定を受けた。本年の総選挙が過去最高の総得票数となったことから、オリコンの売上記録よりも実売数に近いだろうと思われる。

 8月になると、「53rdシングル総選挙」で上位16人となったメンバーが選抜され、誰が勝利しても初優勝という中で1位を獲得した松井珠理奈がセンターを務めた『センチメンタルトレイン』を発売、CD売上は約147万枚でCDPは約15万ポイントとなった。続く11月には、宮脇咲良がセンターを担当したダンスナンバー『NO WAY MAN』をリリース、CD売上は約123万枚でCDPは約14万ポイントとなった。

指原莉乃卒業と低迷期突入

指原莉乃が卒業して低迷期に突入した2019年以降の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
ジワるDAYS022.6001.624.319.
03.13
サステナブル022.9001.824.819.
09.18
失恋、ありがとう019.9000.620.620.
03.18
どうしても君が好きだ020.1002.522.623.
04.26

 2019年に入ると3月に、指原莉乃の卒業曲『ジワるDAYS』をリリース、CD売上は約130万枚で、CDPは本作から7形態に固定されたために増加して約22万ポイント、YMPも加えた換算の合計ポイントは約24万ポイントとなった。9月には、新エース候補の急先鋒だった矢作萌夏がセンターを務めた『サステナブル』を発売、CD売上は約141万枚でCDPは約22万ポイント、YMPも加えた合計ポイントは約24万ポイントとなった。なお、総選挙の投票券が付属していないシングルで、日本レコード協会のゴールドディスク認定ダブルミリオンを獲得した自身の楽曲は本曲のみである。2020年にも3月、山内瑞葵がセンターを担当した『失恋、ありがとう』をリリース、CD売上は約119万枚でCDPは約19万ポイント、YMPも加えた換算の合計ポイントは約20万ポイントとなった。しかし、本曲発売のすぐ後から、コロナ禍に突入、握手券を付属させるといった特典商法が崩壊してCDセールスが低迷し、『失恋、ありがとう』が最後のCDミリオンセラーとなった。

 2021年9月、1年半ぶりのシングル『根も葉もRumor』を発売、CD売上は前作から大幅減少の約45万枚でCDPは約15万ポイントとなった。本曲は当時のエースであった岡田奈々がセンターを務めたダンスナンバーである。2022年5月には、IZ*ONEのメンバーとして活動していた本田仁美をセンターにした楽曲『元カレです。』をリリース、CD売上は約41万枚CDPは約12万ポイントとなった。10月には、次期エース候補である千葉恵里がセンターを務めた『久しぶりのリップグロス』を発売、CD売上は前作とほぼ変わらず約41万枚で、CDPは初動売上が前作より少し減少したことで増加に転じて約14万ポイントを記録した。2023年には4月、再び本田仁美が卒業に伴いセンターを担当した『どうしても君が好きだ』をリリース、初動売上はほぼ変わらなかったものの、累計売上は約48万枚に増加して、CDPが約20万ポイントで約3年半ぶりに20万ポイントを超えた。9月には、現エースの小栗有以がセンターを務めた『アイドルなんかじゃなかったら』を発売、初動売上が5万枚近く増加して、CD売上は2024年集計でも伸ばしているため、本曲も20万ポイント超えが見えてきている。

 2024年3月には、下積み期から全盛期、そして低迷期にかけて17年に渡りAKB48の中心メンバーだった柏木由紀が、自身最初で最後の単独センター曲『カラコンウインク』をもって卒業、全盛期を知るメンバーを全て失い、ついに新時代に突入していく。この先も勢力を維持できるのか注目である。以上が、2010年から2013年までにヒット曲を連発し、「会いに行けるアイドル」という新しいアイドル像を確立したAKB48の歴史である。この歴史を踏まえて、彼女たちの楽曲を聞きたくなった人には、DLミリオンを達成した曲を中心にヒット曲を連発していた2010年から2013年の全楽曲を聴くことができる2015年発売のベストアルバム「0と1の間」が良いだろう。

本ブログの2010年から2013年の楽曲人気ランキングのTOP20にAKB48の楽曲が17曲ランクインしたことは過度チャート独占と言えるか

2010年発売の楽曲人気ランキング

2011年発売の楽曲人気ランキング

2012年発売の楽曲人気ランキング

2013年発売の楽曲人気ランキング

2010年→TOP10はAKB48の楽曲も含めて全てDLミリオンを達成した曲

 またTOP20のランクインが、AKB48は3曲に対し、西野カナは4曲もあり、全てがDLミリオンの曲

『ヘビーローテーション』はYoutubeの邦楽再生回数初の億超え達成曲

また、10万DLにとどまった『チャンスの順番』がTOP50にもランクインしなかったことを考えれば、本年が過度なチャート独占だったとは言い難い

2011年→2010年と同じくDLミリオンを達成し、さらにYoutubeの再生回数約1億回の曲が1・2フィニッシュ

仮にCD売上を全部なくしてポイント換算した場合、年間1位がback number『花束』になる

 →おそらく、AKB48の上位の楽曲の方が知名度・楽曲人気ともに高いと思われる

 また前年の大ヒットから全盛期を築き、最低でも25万DLを達成しているAKB48が、TOP20にシングル表題曲全てを送り込んでいても何ら不思議ではないため、本年も過度なチャート独占だったとは言い難い

2012年前年の切り売り文化終了に伴い、この年からDL市場が大幅に縮小した。これにより、DLミリオンは全部で4曲となった。結果としてAKB48に対抗しうる曲は、DLミリオンを達成したその4曲のみで、1・2・4・6位と順当なランクインとなった。また唯一75万DLとなった三代目『花火』も7位にランクインしている。

この年、TOP5にランクインしたAKB48の2曲はいずれも50万DLを記録しており、楽曲人気としては申し分ないだろう。

 また最低でも10万DLを達成しているため、前年同様にAKB48が本年に発売した全てのシングル表題曲をランクインさせていても、DL市場の縮小傾向から相対的には妥当で本年も過度なチャート独占だったとは言い難い

2013年→この年発売でDLミリオンを達成したのは『恋するフォーチュンクッキー』の1曲のみ

また、Youtubeの再生回数も2億を超えて、2・3位の楽曲並の再生回数となっている

10万DL+オリコン調べのCD売上枚数がAKB48の歴代1位となっている『さよならクロール』は、同年内に60万DLを達成した『にんじゃりばんばん』よりは順位を下げており、7位の時点での換算の合計ポイントが40万台なことも考えれば、文句のない位置だろう

 また特筆すべきは、DL認定を受けていない『鈴懸なんちゃら』が、前年・前々年のシングル表題曲の全曲が達成していたTOP20にランクインしていない点で、これは楽曲人気指標として十分な要素で、本年も過度なチャート独占だったとは言い難い

 2010年にはCDの年間TOP10がAKB48と嵐に独占されたことに加え、この年に次々とヒット曲を発売した西野カナが、両者よりも歌番組での扱いが悪かった点などを指摘して、しばしば「J-POPは終わった」などという言説がまかり通った。しかし、冷静に考えれば、CD売上とDL売上を両立していたAKB48が、CD売上しかない嵐と同等に扱われていたこともおかしい。同年の3組の序列は、AKB48>西野カナ>嵐となるべきところだった。そして、この年の大フィーバーをきっかけに対抗馬もいなっかったAKB48が約4年に渡り天下を取ったことは、何らおかしな話でもない。

 また、過剰なCDチャートの念押しと、今もそれが使用され続けていることによる過大評価を受けた結果、アンチを増やしたり、一般にはヒットしていない曲が最大のヒット曲として取り扱われるなどの不利益が全て彼女たちに降り注いだことは、そのような音楽チャートを作り上げたチャート設計者の責任である。今からでも遅くない、そして今だからこそ改めてAKB48の楽曲人気に基づくヒット曲を見直すタイミングである。

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