中森明菜の楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えた中森明菜の楽曲人気ランキングである

 曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位セカンド・ラブ114.80000114.882.
11.10
2位ミ・アモーレ94.60000.695.285.
03.08
3位北ウイング92.10002.194.284.
01.01
4位飾りじゃないのよ涙は93.70000.494.184.
11.14
5位十戒 (1984)91.70000.592.284.
07.25
6位1/2の神話85.90000.286.283.
02.23
7位サザン・ウインド81.50001.282.884.
04.11
8位DESIRE -情熱-77.40000.277.686.
02.03
9位禁区76.60000.577.283.
09.07
10位SAND BEIGE -砂漠へ-69.1000069.185.
06.19
11位トワイライト -夕暮れ便り-64.4000064.483.
06.01
12位難破船61.9000061.987.
09.30
13位少女A59.30000.359.682.
07.28
14位Dear Friend054.700054.790.
07.17
15位ジプシー・クイーン53.6000053.686.
05.26
16位赤い鳥逃げた53.0000053.085.
05.01
17位TANGO NOIR52.20000.352.587.
02.04
18位SOLITUDE50.3000050.385.
10.09
19位二人静 -「天河伝説殺人事件」より-048.300048.391.
03.25
20位Fin47.7000047.786.
09.25
21位I MISSED “THE SHOCK”46.6000046.688.
11.01
22位Blonde45.2000045.287.
06.03
23位TATTOO44.5000044.588.
05.18
24位AL-MAUJ44.4000044.488.
01.27
25位LIAR41.2000041.289.
04.25
26位水に挿した花033.9000.234.190.
11.06
27位スローモーション26.1000026.182.
05.01

 中森明菜は、花の82年組と呼ばれるアイドルの1人で、自身より2年前にデビューした松田聖子のライバルと呼ばれ人気を二分、80年代を中心に多くのヒット曲を世に送り出したアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲はないものの、ミリオンポイント達成曲数は1曲、50万ポイント超えは18曲、20万ポイント超えは27曲となっている。そんな彼らの歴史を振り返っていこう。

王道アイドル路線・ツッパリ路線・旅情路線の3軸スタイルを確立

王道アイドル路線・ツッパリ路線・旅情路線の3軸スタイルを確立した1982年と1983年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
スローモーション26.1000026.182.
05.01
少女A59.30000.359.682.
07.28
セカンド・ラブ114.80000114.882.
11.10
1/2の神話85.90000.286.283.
02.23
トワイライト -夕暮れ便り-64.4000064.483.
06.01
禁区76.60000.577.283.
09.07

 1982年5月、キャッチコピー「ちょっとエッチな美新人娘(ミルキーっこ)」を掲げ、アルバム「プロローグ 〈序幕〉」の先行シングル『スローモーション』でデビューすると、オリコン週間チャートの最高順位は30位ながら、次作のヒットも助けてRC売上約17万枚を記録した。7月には、アルバム「プロローグ 〈序幕〉」を発表して、約45万枚を売り上げた。同月、『少女A』をリリースすると、次々にランキング系の歌番組に出演、大ブレイクを果たした。RC売上は約39万枚となって、YMPも加えた換算の合計ポイントは60万ポイントに迫る約59万ポイントとなった。10月には、アルバム「バリエーション 〈変奏曲〉」を発表、後年ライバルとなる松田聖子のアルバム最高売上をいきなり上回る約74万枚を売り上げる大ヒットとなった。

 11月、デビュー曲と同じく来生兄妹が手掛けた楽曲『セカンド・ラブ』を発売した。本曲のリリース時は、自身のプロデューススタッフたちが揉めに揉めて、『少女A』の流れを継ぐべきと意見と、幅の広さを示すべきという意見が対立していた。結果としては、幅の広さを示す形となり、デビュー1年目にしてアイドルの枠内でありながら、アイドルの枠にとらわれない歌手という特異な立ち位置を築いた。また、オリコン週間チャートの1位を初めて獲得して、RC売上は約76万枚自身唯一のミリオンポイント達成曲となった。12月には、20万枚限定生産ミニアルバム「Seventeen」を発表、売上約14万枚を記録した。

 1983年に入ると2月に、『少女A』の流れを組んだツッパリ路線の楽曲『1/2の神話』をリリース、RC売上は約57万枚となった。3月、アルバム「ファンタジー 〈幻想曲〉」を発表して、約61万枚を売り上げた。6月には、再び来生兄妹が手掛けたものの、アイドルの路線からは一線を画す旅情路線楽曲『トワイライト -夕暮れ便り-』を発売、RC売上は前後の曲より若干少なく約42万枚である。8月、アルバム「NEW AKINA エトランゼ」を発表、約48万枚の売上を記録した。9月には、再びツッパリ路線に戻って『禁区』を発売、RC売上は約51万枚となった。なお、本曲で年末の紅白歌合戦に初出場した。12月、初のベストアルバム「BEST AKINA メモワール」を発表して、売上約71万枚となった。

全曲50万ポイント超えの全盛期

全曲50万ポイント超えの全盛期となった1984年と1985年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
北ウイング92.10002.194.284.
01.01
サザン・ウインド81.50001.282.884.
04.11
十戒 (1984)91.70000.592.284.
07.25
飾りじゃないのよ涙は93.70000.494.184.
11.14
ミ・アモーレ94.60000.695.285.
03.08
赤い鳥逃げた53.0000053.085.
05.01
SAND BEIGE -砂漠へ-69.1000069.185.
06.19
SOLITUDE50.3000050.385.
10.09

 1984年の元日、自身が直接指名して、作詞に康珍化を作曲に林哲司を迎えた、成田空港を舞台にした旅情路線の楽曲『北ウイング』をリリースした。現在の集計ルールならば獲得できていたオリコン週間チャート1位を逃したものの、RC売上は約61万枚、YMPも加えた換算の合計ポイントは約94万ポイントを記録した。4月には、久々の王道アイドル路線で、玉置浩二が作曲に参加した『サザン・ウインド』を発売、RC売上約54万枚となった。5月、アルバム「ANNIVERSARY」を発表して、約47万枚を売り上げた。

 7月には、ツッパリ路線の『十戒 (1984)』をリリース、RC売上は約61万枚となった。10月、アルバム「POSSIBILITY」を発表、売上約62万枚を記録した。11月には、作詞作曲を井上陽水が務めた『飾りじゃないのよ涙は』を発売した。本曲は、明らかに松田聖子が前年に発売した『瞳はダイアモンド』に対抗した作品に仕上がっており、ライバルといわれた松田とのライバル関係を明確にした楽曲となった。RC売上は本年最高となる約62万枚を記録、ツッパリ路線の最高売上となった。12月、40万枚限定生産のアルバム「SILENT LOVE」を発表、約28万枚を売り上げた。

 1985年に入ると3月に、旅情路線の楽曲『ミ・アモーレ』を発売、同じく旅情路線だった『北ウイング』を作詞した康珍化が再び作詞に参加しており、RC売上は約63万枚となった。また本曲で、年末のレコード大賞の大賞を初受賞した。4月、アルバム「BITTER AND SWEET」を発表して、約55万枚を売り上げた。5月には、『ミ・アモーレ』の異名同曲『赤い鳥逃げた』をリリース、RC売上は前作からほぼ半減の約35万枚となった。6月、連続で旅情路線の楽曲『SAND BEIGE -砂漠へ-』を発売、RC売上は約46万枚を記録した。

 8月に、アルバム「D404ME」を発表、売上約67万枚となった。10月には、ツッパリ路線の楽曲で、タケカワユキヒデが作曲に参加した『SOLITUDE』をリリース、RC売上はブレイク以降最低の約33万枚にまで落ち込んだ。これはおそらく人気がなくなったわけではなく、RCからCDへの市場移行期へ突入し始めたことが要因だと思われる。さらに12月、3枚目のミニアルバム「MY BEST THANKS」を発表して、約29万枚の売上を記録した。

女性アーティスト史上初のレコ大2連覇

女性アーティスト史上初のレコ大2連覇を達成した1986年と大人気バラードが発売された1987年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
DESIRE -情熱-77.40000.277.686.
02.03
ジプシー・クイーン53.6000053.686.
05.26
Fin47.7000047.786.
09.25
TANGO NOIR52.20000.352.587.
02.04
Blonde45.2000045.287.
06.03
難破船61.9000061.987.
09.30

 1986年2月、山口百恵の楽曲など多数のヒット曲を手掛けた阿木燿子が作詞を担当した楽曲『DESIRE -情熱-』をリリース、自身でプロデュースした衣装やサビのダンスなどが話題を呼び、RC売上約51万枚のヒットとなった。また本曲で、年末のレコ大大賞を受賞、女性アーティスト初の2連覇を達成した。4月に、ベストアルバム「BEST」を発表、ここまでのシングルを全曲収録したこともあって、ここまでの自身最高売上となる約76万枚を記録した。

 5月には、今までの路線にとらわれない方向に進むきっかけとも言える楽曲『ジプシー・クイーン』を発売、約35万枚を売り上げた。8月、アルバム「不思議」を発表して、売上約46万枚となった。9月には、男女の切ない恋路を描いた『Fin』をリリース、RC売上は約31万枚で、ブレイク以降初となる50万ポイント割れとなった。11月、カセットテープ限定のシングル『ノンフィクション エクスタシー』をリリース、売上は約6万枚を記録した。さらに12月には、アルバム「CRIMSON」を発表して、約60万枚を売り上げた。

 1987年に突入すると2月に、曲中にタンゴを取り入れた自身の新境地的な楽曲『TANGO NOIR』を発売、RC売上は約34万枚となった。5月、CD限定の企画アルバム「CD’87」を発表して、約15万枚を売り上げた。6月には、全曲英語詞のアルバム「Cross My Palm」の先行シングルとして、収録曲である『THE LOOK THAT KILLS』の日本語詞楽曲『Blonde』をリリース、約30万枚の売上を記録した。8月、アルバム「Cross My Palm」を発表、約34万枚を売り上げた。9月には、加藤登紀子が作詞作曲した自身の楽曲で、加藤が「明菜ちゃんに歌わせたい」と切望した楽曲『難破船』を発売した。RC売上は本年発売曲で最高となる約41万枚となっており、売上以上に名バラードとして愛される楽曲となっている。

全曲40万ポイント台のセールス安定期

全曲40万ポイント台のセールス安定期となった1988年と1989年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
AL-MAUJ44.4000044.488.
01.27
TATTOO44.5000044.588.
05.18
I MISSED “THE SHOCK”46.6000046.688.
11.01
LIAR41.2000041.289.
04.25

 1988年1月、中低音のサウンドが印象的な楽曲『AL-MAUJ』をリリース、RC売上は約29万枚となった。3月には、華やかさを前面に押し出したアルバム「Stock」を発表、約39万枚の売上を記録した。5月、前作の雰囲気を引き継ぎながら、またもや新たな新境地を開拓した楽曲『TATTOO』を発売、RC売上は前作から微増の約29万枚である。6月には、2度目のCD限定アルバム「Wonder」を発表して、約11万枚を売り上げた。8月、アルバム「Femme Fatale」を発表すると約26万枚の売上となった。11月には、シングル『I MISSED “THE SHOCK”』をリリース、ここまで続いていたオリコン週間チャートの連続1位が本作で途切れたものの、本年発売の自身の曲では最高となるRC売上約31万枚を記録した。さらに12月、『DESIRE -情熱-』以降の全シングルを収録したベストアルバム「BEST Ⅱ」を発表、売上は約80万枚にのぼり、自身の最高売上となった。なお、80年代アイドルで80年代に発売したアルバムの最高売上が80万枚を超えたのは自身のみの快挙である。

 1989年に入ると4月に、『LIAR』をリリース、2作ぶりのオリコンチャートの1位を獲得したものの、RC売上は約27万枚に落ち込んだ。しかし7月、書くのも憚られる事件が起こると、しばらくの活動休止となった。同月発表したアルバム「CRUISE」は、オリコン週間チャートで3週連続1位を獲得、RC売上は約40万枚となったが、これはファンの応援の意味が強かったのだろうと思う。11月には、ライブアルバム「AKINA EAST LIVE INDEX XXⅢ」を発表して、約17万枚となった。12月、今でも謎を極める色んな意味で伝説の会見「金屏風会見」では、元気(?)な姿を見せた。

90年代以降

90年代以降の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
Dear Friend054.700054.790.
07.17
水に挿した花033.9000.234.190.
11.06
二人静 -「天河伝説殺人事件」より-048.300048.391.
03.25

 1990年7月に、『Dear Friend』をリリースして活動を再開すると、オリコン週間チャートで通算2週の1位を獲得、CD売上は約54万枚を記録した。また本曲で、オリコン年間チャートのTOP10入りが13曲にのぼり、ソロ歌手では現在も破られていない最高記録を樹立した。11月には、日テレの2サス枠「水曜グランドロマン」の主題歌に使用された楽曲『水に挿した花』をリリース、約33万枚の売上となった。1991年には3月に、浅見光彦シリーズ唯一の映画で、榎木孝明が主演を務めた「天河伝説殺人事件」のCM・予告映像に起用された『二人静 -「天河伝説殺人事件」より-』を発売、約48万枚を売り上げた。

 これ以降は、20万ポイントを超える楽曲はないものの、小室哲哉が大ブレイク直前に提供した『愛撫』をはじめ、ファンを中心に愛される多くの名曲を世に送り出している。また、カバーアルバム「歌姫」シリーズも人気を博しており、特に2002年に発表した「-ZEROalbum- 歌姫2」は、売上約22万枚を記録して、90年代以降で自身唯一となる売上20万枚超えの作品となった。また、90年代以降は俳優としても活躍しており、92年に放送され、安田成美とともに自身が主演を務めたフジ月9ドラマ「素顔のままで」は、最終回視聴率31.9%を記録する大ヒットとなった。現在も休んだり、復活したりを繰り返しながら、自身のペースでゆったり活動を続けている。以上が、80年代に次々とヒット曲を連発し、幅広い世界観の楽曲で人気を得た中森明菜の歴史である。この歴史を踏まえて、彼女の楽曲を聞きたくなった人には、本ランキングにランクインした楽曲が全曲収録されている1994年発売のアルバム「SINGLES 27 1982-1991」が良いだろう。

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