松田聖子の楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計　一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えた松田聖子の楽曲人気ランキングである

	曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
1位	SWEET MEMORIES	128.6	0	6.7	0	0.4	135.7	83. 08.01
2位	風は秋色/Eighteen	119.3	0	0	0	0	119.3	80. 10.01
3位	あなたに逢いたくて〜Missing You〜	0	110.1	0	0	0.3	110.5	96. 04.22
4位	チェリーブラッサム	101.1	0	0	0	0	101.1	81. 01.21
5位	Rock’n Rouge	101.0	0	0	0	0	101.0	84. 02.01
6位	青い珊瑚礁	90.2	0	6.7	0	0.6	97.6	80. 07.01
7位	夏の扉	85.2	0	0	0	0.2	85.4	81. 04.21
8位	瞳はダイアモンド	85.1	0	0	0	0	85.1	83. 10.28
9位	赤いスイートピー	75.0	0	6.7	0	0	81.7	82. 01.21
10位	風立ちぬ	77.8	0	0	0	0	77.8	81. 10.07
11位	渚のバルコニー	77.0	0	0	0	0	77.0	82. 04.21
12位	白いパラソル	73.2	0	0	0	0	73.2	81. 07.21
13位	時間の国のアリス	71.5	0	0	0	0.6	72.1	84. 05.10
14位	天国のキッス	70.6	0	0	0	0	70.6	83. 04.27
15位	小麦色のマーメイド	70.0	0	0	0	0	70.0	82. 07.21
16位	野ばらのエチュード	67.5	0	0	0	0	67.5	82. 10.21
17位	ピンクのモーツァルト	63.5	0	0	0	0	63.5	84. 08.01
18位	天使のウィンク	62.1	0	0	0	0	62.1	85. 01.30
19位	秘密の花園	59.3	0	0	0	0	59.3	83. 02.03
20位	ハートのイアリング	56.4	0	0	0	0	56.4	84. 11.01
21位	ボーイの季節	53.3	0	0	0	0	53.3	85. 05.09
22位	Strawberry Time	47.5	0	0	0	0	47.5	87. 04.22
23位	裸足の季節	42.3	0	0	0	0	42.3	80. 04.01
24位	大切なあなた	0	38.3	0	0	0	38.3	93. 04.21
25位	輝いた季節へ旅立とう	0	37.1	0	0	0	37.1	94. 12.01
26位	きっと、また逢える…	0	32.3	0	0	0	32.3	92. 02.05
27位	旅立ちはフリージア	31.3	0	0	0	0	31.3	88. 09.07
28位	Pearl-White Eve	30.3	0	0	0	0	30.3	87. 11.06
29位	DANCING SHOES	27.9	0	0	0	0	27.9	85. 06.24
30位	Marrakech 〜マラケッシュ〜	27.2	0	0	0	0	27.2	88. 04.14
31位	私だけの天使〜Angel〜	0	24.7	0	0	0	24.7	97. 04.23
32位	さよならの瞬間	0	20.0	0	0	0	20.0	96. 11.25

　松田聖子は、80年代のアイドル全盛期に活躍し、昭和にデビューしたアイドルの中では唯一、シングル・アルバムの総売上が3000万枚を超えたアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲はないものの、ミリオンポイント達成曲数は5曲、50万ポイント超えは21曲、20万ポイント超えは32曲となっている。そんな彼女の歴史を振り返っていこう。

デビューからヒットを連発

デビューした1980年と発売したシングル4曲の全てが70万ポイント超えとなった1981年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
裸足の季節	42.3	0	0	0	0	42.3	80. 04.01
青い珊瑚礁	90.2	0	6.7	0	0.6	97.6	80. 07.01
風は秋色/Eighteen	119.3	0	0	0	0	119.3	80. 10.01
チェリーブラッサム	101.1	0	0	0	0	101.1	81. 01.21
夏の扉	85.2	0	0	0	0.2	85.4	81. 04.21
白いパラソル	73.2	0	0	0	0	73.2	81. 07.21
風立ちぬ	77.8	0	0	0	0	77.8	81. 10.07

　1980年4月、前年俳優デビューしたドラマ「おだいじに」の役名で、「抱きしめたい! ミス・ソニー」のキャッチフレーズとともに『裸足の季節』でデビューすると、オリコン週間チャートの初登場53位ながら、レコード会社の営業が積極的に売り出し、テレビの露出を徐々に増やすなどプロモーションを展開した結果、最高順位は12位まで上昇した。RC売上は、デビュー曲ながら、いきなり約28万枚となった。7月には、自身の初期の代表作でグリコのCMソングとなった楽曲『青い珊瑚礁』をリリース、オリコン週間チャートの初登場順位は前作より落ちて87位だったものの、約2ヶ月で最高順位2位を3週連続で獲得した。RC売上は約60万枚となり、デビューから半年程度で大ブレイクを果たした。また後年には、DL認定の10万DLを記録して、換算の合計ポイントはミリオンに迫る約97万ポイントとなった。

　8月には、アルバム「SQUALL」を発表、『青い珊瑚礁』のヒットを受けて、売上は約54万枚を記録した。10月になると、両A面シングル『風は秋色/Eighteen』をリリース、オリコン週間チャートはついに1位を獲得、RC売上は80万枚に迫る約79万枚となり、自身初のミリオンポイント達成曲となった。12月、アルバム「North Wind」を発表、前作から間隔が短かったこともあり、前作からは減少となったものの約38万枚を売り上げた。

　1981年に入ると1月に、チューリップのメンバーでリーダーの財津和夫が作曲を務めた、前3作とは曲調の異なるニューミュージックソング『チェリーブラッサム』を発売した。自身は、複雑なメロディーに苦労し、レコーディングに2日間を要したことも相まって「売れないだろう」と思っていたが、この路線変更は功を奏し、RC売上約67万枚を記録、2作連続のミリオンポイント達成曲となった。本曲のヒットにより歌える曲の幅の広さを示しながら、4月にも財津和夫の作曲した楽曲『夏の扉』をリリースする。本曲は前作とは違い、どちらかと言えばデビューからの王道アイドル路線に近い楽曲に仕上がった。RC売上は約58万枚となり、前作から売上が減少したものの引き続きヒットとなった。5月には、アルバム「Silhouette 〜シルエット〜」を発表、約37万枚の売上を記録した。

　7月、ザ・ベストテンで番組史上初となる初登場1位を獲得した楽曲『白いパラソル』をリリース、RC売上はデビュー曲以来となる50万枚割れで、約48万枚となった。10月には、アルバム「風立ちぬ」の先行シングルで、自身が出演したポッキーのCMソングに起用された『風立ちぬ』を発売、RC売上は前作を超えて約51万枚となった。なお、本曲の作曲を担当したのが、本曲発売当時にアルバム「A LONG VACATION」が大ヒット中だった大瀧詠一である。同月、アルバム「風立ちぬ」を発表して、約36万枚を売り上げた。さらに11月、初のベストアルバム「聖子・fragrance」を発表、売上約41万枚を記録した。

ユーミンの初提供と最大のヒット曲

自身の楽曲を多く手掛けたユーミンの初提供曲が発売された1982年と最大のヒット曲が誕生した1983年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
赤いスイートピー	75.0	0	6.7	0	0	81.7	82. 01.21
渚のバルコニー	77.0	0	0	0	0	77.0	82. 04.21
小麦色のマーメイド	70.0	0	0	0	0	70.0	82. 07.21
野ばらのエチュード	67.5	0	0	0	0	67.5	82. 10.21
秘密の花園	59.3	0	0	0	0	59.3	83. 02.03
天国のキッス	70.6	0	0	0	0	70.6	83. 04.27
SWEET MEMORIES	128.6	0	6.7	0	0.4	135.7	83. 08.01
瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ	85.1	0	0	0	0	85.1	83. 10.28

　1982年に突入すると1月、この先に自身のヒット曲を何曲も制作したユーミンの初提供曲『赤いスイートピー』をリリース、RC売上は約50万枚と平凡な売れ行きだったが、後年には自身の代名詞とも言える楽曲となり、DL認定の10万DLを記録した。その結果、換算の合計ポイントが3作ぶりの80万ポイントを突破して、約81万ポイントとなった。なお、ユーミンは自身の知名度で本曲が売れることを避けるために、ペンネームの呉田軽穂名義で参加した。また、本曲発売当時、赤い色のスイートピーは一般的では無かったが、本曲のヒットをきっかけに品種改良なされた赤いスイートピーが各地で量産された。4月には、前作と同じく松本隆と呉田軽穂のコンビで制作された楽曲『渚のバルコニー』を発売、RC売上は前作から微増となる約51万枚となった。5月、アルバム「Pineapple」を発表した。自身のヒット曲を作曲した財津和夫や呉田軽穂に加え、自身がファンだった原田真二の作曲提供も受けた豪華なアルバムになったことで、ここまで最高売上だった1stアルバムの売上を超えて、約59万枚の売上を記録した。

　7月になると、ベストアルバム「Seiko・index」を発表、前回のベストアルバムが約7ヶ月前だったため、売上は約44万枚にとどまった。同月、3作連続で松本隆と呉田軽穂のコンビで制作した『小麦色のマーメイド』をリリース、RC売上は約46万枚となった。10月には、アルバム「candy」の先行シングルで、自身が出演したポッキーのCMソング『野ばらのエチュード』を発売、RC売上は約45万枚を記録した。なお、本年発売の楽曲では一番売上が低かったものの、本曲が本年出場した紅白歌合戦の歌唱曲に選ばれた。11月に、アルバム「candy」を発表して、約54万枚を売り上げた。さらに12月、クリスマス企画と題したコンピレーションアルバム「金色のリボン」を発表、約26万枚を売り上げた。

　1983年になると2月に、松本隆と呉田軽穂のコンビで制作された楽曲『秘密の花園』をリリース、RC売上は約39万枚でブレイク後では初となる40万枚割れとなったものの、オリコン週間チャートの1位を獲得した。これにより、オリコン週間チャート1位連続獲得数の記録が10曲となり、ピンク・レディーが持っていた当時の最高記録である9曲を上回った。4月には、自身が主演を務めた映画「プルメリアの伝説天国のキッス」の主題歌となった『天国のキッス』を発売、近藤真彦の『真夏の一秒』と発売日が被ったことでオリコン週間チャートの初登場1位を逃したが翌週に1位を獲得、RC売上は前3作を上回る約47万枚となった。6月は、アルバム「ユートピア」を発表、自身がアイドルの枠を超えて評価が進み出した頃だったこともあり、売上は約64万枚を記録して、ついに60万枚を超えるに至った。

　8月にシングル『ガラスの林檎』リリースすると、それまでの自身の歌詞の世界観とは違う楽曲だったことで、オリコン週間チャートの1位は獲得できたものの、RC売上は大幅に伸びなかった。しかし、発売当初からファンの間では名曲の呼び声が高く、サントリーCANビールのCMソングに当初ノンクレジットで使用された本シングルのB面曲『SWEET MEMORIES』の人気が急上昇した。これを受けて『ガラスの林檎/SWEET MEMORIES』の両A面シングルとして再発売したことで、RC売上約85万枚を売り上げる大ヒットとなった。後年にも『SWEET MEMORIES』の人気は持続して、DL認定の10万DLを記録、YMPも加えた換算の合計ポイントは約135万ポイントにまで達し、自身最大のヒット曲となった。10月には、両A面シングルでいずれも失恋ソングとなった『瞳はダイアモンド/蒼いフォトグラフ』を発売、前作のヒットも受けて本曲もRC売上約56万枚を売り上げるヒットとなった。また11月に発表したベストアルバム「Seiko・plaza」は売上約51万枚を記録、ベストアルバムでは初となる50万枚超えを達成した。さらに12月、アルバム「Canary」を発表、約63万枚を売り上げた。

人気絶頂の中、結婚へ

自身の昭和最後となるミリオンポイント達成曲が誕生した1984年と結婚を発表した1985年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Rock’n Rouge	101.0	0	0	0	0	101.0	84. 02.01
時間の国のアリス	71.5	0	0	0	0.6	72.1	84. 05.10
ピンクのモーツァルト	63.5	0	0	0	0	63.5	84. 08.01
ハートのイアリング	56.4	0	0	0	0	56.4	84. 11.01
天使のウィンク	62.1	0	0	0	0	62.1	85. 01.30
ボーイの季節	53.3	0	0	0	0	53.3	85. 05.09
DANCING SHOES	27.9	0	0	0	0	27.9	85. 06.24

　1984年2月、自身が出演したカネボウ化粧品のCMソング『Rock’n Rouge』をリリースした。本曲は自身のパブリックイメージである「ぶりっ子」にピッタリな楽曲に仕上がっており、RC売上は約67万枚で、自身の昭和最後となるミリオンポイント達成曲が誕生した。3月、B面ベスト「Touch Me, Seiko」を発表、約33万枚を売り上げた。5月、童話やファンタジーをテーマにしたアルバム「Tinker Bell」の事実上の先行シングル『時間の国のアリス』を発売、RC売上は約47万枚となった。6月には、アルバム「Tinker Bell」を発表、売上約52万枚で、オリジナルアルバムとしては引き続き50万枚を突破した。

　8月、2作前と同じくカネボウ化粧品とのタイアップソング『ピンクのモーツァルト』をリリースして、約42万枚を売り上げた。11月には、佐野元春が作曲で参加したシングル『ハートのイアリング』とベストアルバム「Seiko・Town」を同日発売した。シングルは約37万枚、アルバムは約35万枚の売上を記録した。なお、本シングルの売上をもってシングル売上が1000万枚を突破、80年代にデビューしたアーティストでは初となった。12月になると、アルバム「Windy Shadow」を発表して、約51万枚を売り上げた。

　1985年に入ると1月に、ダイハツ工業のイメージソングでサビの振付が印象的な楽曲『天使のウィンク』をリリース、RC売上約41万枚となった。シングル発売からすぐに神田正輝との結婚と歌手活動の休止を発表している。3月には、ユーミン作曲の楽曲のみを集めたベストアルバム「Seiko-Train」を発表して、約20万枚を売り上げた。5月、自身がCMソングを歌唱したサントリーCANビールのCMソングキャラクターであるペンギンを主人公にした映画「ペンギンズ・メモリー幸福物語」の主題歌となった『ボーイの季節』を発売した。歌手活動の休止直前で歌番組への出演を大幅に控えたこともあり、RC売上はブレイク以降で最低となる約35万枚となった。

　6月には、活動休止直前のアルバムとして「The 9th Wave」を発表して、約51万枚の売上を記録した。さらに同月、全編英語詞の世界デビュー曲『DANCING SHOES』をリリース、約18万枚を売り上げた。8月には、全編英語詞の世界デビューアルバム「SOUND OF MY HEART」を発表、売上約33万枚となった。年末には紅白歌合戦に出場して、これを最後に活動休止となった。

産休による活動休止から復帰

活動休止から復帰した1986年からセルフプロデュース開始直前の1998年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Strawberry Time	47.5	0	0	0	0	47.5	87. 04.22
Pearl-White Eve	30.3	0	0	0	0	30.3	87. 11.06
Marrakech 〜マラケッシュ〜	27.2	0	0	0	0	27.2	88. 04.14
旅立ちはフリージア	31.3	0	0	0	0	31.3	88. 09.07

　1986年6月、活動休止中にアルバム「SUPREME」を発表、売上は70万枚に迫る約69万枚を記録して、自身最高のアルバム売上となった。本アルバムの収録曲では、『瑠璃色の地球』が大人気曲となっており、アルバム収録曲では唯一となるDL認定の10万DLを記録した。さらに11月、バラードベスト「LOVE BALLADE」を発表、約10万枚を売り上げた。

　1987年に入ると4月に、レベッカのキーボーディストである土橋安騎夫が作曲を務めた楽曲『Strawberry Time』をリリースして活動を再開した。活動再開前の勢いはあったものの、RC市場の終焉を迎えていたこともあって、売上は約31万枚にとどまった。5月には、アルバム「Strawberry Time」を発表、売上約43万枚を記録した。11月に、大江千里が作曲として参加したクリスマスソング『Pearl-White Eve』を発売して、約20万枚を売り上げた。同月、アルバム「Snow Garden」を発表、約29万枚の売上を記録した。

　1988年には4月、それまでの自身の作品とは趣の異なった楽曲で、自身の世界デビュー曲を手掛けた人物と再びコラボした『Marrakech 〜マラケッシュ〜』をリリース、RC売上は約18万枚となった。5月には、アルバム「Citron」を発表して、売上約36万枚を記録した。7月にはベストアルバム「Seiko Monument」を発表、売上は約7万枚にとどまった。9月は、シングルA面曲では初めて自身が作詞を担当し、ゴダイゴのタケカワユキヒデが作曲を務めた楽曲『旅立ちはフリージア』を発売して、約20万枚を売り上げた。

セルフプロデュースの開始

セルフプロデュースを開始した1989年から90年代の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
きっと、また逢える…	0	32.3	0	0	0	32.3	92. 02.05
大切なあなた	0	38.3	0	0	0	38.3	93. 04.21
輝いた季節へ旅立とう	0	37.1	0	0	0	37.1	94. 12.01
あなたに逢いたくて〜Missing You〜	0	110.1	0	0	0.3	110.5	96. 04.22
さよならの瞬間	0	20.0	0	0	0	20.0	96. 11.25
私だけの天使〜Angel〜	0	24.7	0	0	0	24.7	97. 04.23

　1989年からは、前作でのシングル表題曲作詞をきっかけにセルフプロデュースに突入した。しかし、この年ヒットを飛ばしまくっていたプリンセスプリンセスのボーカル・奥居香を作曲に迎え、11月に発売したシングル『Precious Heart』は、シングル売上約12万枚で20万ポイントに届かなかったうえ、24作品連続で獲得したオリコン週間チャートの1位を逃した。また、12月のアルバム「Precious Moment」も約17万枚の売上にとどまった。

　1990年からはしばらくセールスが低迷していたが、TBSにて放送された自身の連続ドラマ初主演作品「おとなの選択」の主題歌となった『きっと、また逢える…』が、約32万枚のスマッシュヒットとなった。さらに1993年にも、本ドラマと同じスタッフが集まった「わたしってブスだったの?」の主題歌『大切なあなた』もヒット、約38万枚を売り上げた。1994年には、年末の紅白歌合戦に6年ぶりに出場するとなって、12月発売の楽曲『輝いた季節へ旅立とう』が歌唱曲に選ばれた結果、ロングヒットして約37万枚の売上を記録した。

　1996年には、CanonのCMソングで自身が作詞作曲を手掛けた『あなたに逢いたくて〜Missing You〜』をリリースした。本CMには、当時10回忌であった女優の夏目雅子が写真で起用されたことが話題になり、その世界観とマッチした本曲は大ヒットを記録した。8年ぶりかつ最後となるオリコン週間チャートの1位を獲得して、CD売上約110万枚のミリオンセラーを記録した。なお、平成にミリオンポイントを達成した自身の楽曲は本曲のみである。同年11月には、東山紀之主演のTBS日曜劇場「Dear ウーマン」の主題歌に起用された『さよならの瞬間』を発売、約20万枚を売り上げた。1997年には4月、娘への想いを綴った楽曲『私だけの天使〜Angel〜』をリリース、売上約24万枚となった。

21世紀からの活動

　21世紀に入ってからは20万ポイントを超えた楽曲はないが、ほとんどの曲が数千枚から2万枚程度の安定した売上を記録しており、ゆったりとした活動を続けている。その中から、DL認定の10万DLを記録した楽曲が、2016年発売で、最高視聴率9.7%を記録した滝沢秀明主演のドラマ「せいせいするほど、愛してる」の主題歌で、X JAPANのYOSHIKIが作詞作曲を務めた楽曲『薔薇のように咲いて桜のように散って』である。なお、シングルは本曲が最後となっている。2022年には、還暦を迎えたが、2024年現在もなおアイドルとして活動し続けている。以上が、40年以上に渡り第一線で活動し続けている松田聖子の歴史である。この歴史を踏まえて、彼女の楽曲を聞きたくなった人には、『あなたに逢いたくて〜Missing You〜』までの全ヒット曲を網羅している2012年発売のベストアルバム「松田聖子スーパー・ヒットコレクション」が良いだろう。