2022年発売の楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

ランキング注意点:後年にヒットした楽曲でも、発売が本年であれば本ランキングにランクインする。逆に、前年までに発売した楽曲であれば、本年にヒットした場合でもランクインしない。

以下が2022年発売の楽曲人気ランキングTOP50である

 曲名アーティストRCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位SubtitleOfficial髭男dism0022.2102.535.8160.622.
10.12
2位KICK BACK米津玄師014.020.062.948.1145.122.
10.12
3位HabitSEKAI NO OWARI02.317.560.547.9128.422.
04.28
4位新時代 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)Ado0020.063.444.6128.122.
06.08
5位ミックスナッツOfficial髭男dism04.820.062.528.0115.422.
06.22
6位ツキヨミKing & Prince059.70043.0102.822.
11.09
7位ダンスホールMrs.GREEN APPLE007.561.028.196.722.
05.24
8位祝福YOASOBI02.518.541.433.295.722.
11.09
9位Overdoseなとり00043.239.282.522.
09.07
10位ブラザービートSnow Man041.30041.182.522.
03.30
11位第ゼロ感10-FEET0017.941.220.679.722.
11.09
12位私は最強 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)Ado007.742.721.872.322.
06.22
13位逆光 (ウタ from ONE PIECE FILM RED)Ado00040.529.670.222.
07.06
14位カメレオンKing Gnu03.311.740.313.468.922.
02.28
15位NIGHT DANCERimase00020.247.868.022.
08.30
16位彩りKing & Prince059.7007.367.122.
11.09
17位オレンジKissSnow Man042.60021.764.322.
07.13
18位アイラブユーback number008.341.29.258.822.
10.24
19位SoranjiMrs.GREEN APPLE02.9041.012.856.822.
10.18
20位I(CALL119)INI026.2025.63.655.422.
04.20
21位レオ優里00040.212.052.322.
01.12
22位愛とか恋とかNovelbright00040.811.051.922.
04.15
23位かくれんぼ優里00041.49.851.222.
01.12
24位FEARLESSLE SSERAFIM028.6020.51.951.222.
05.02
25位ウタカタララバイ (ウタ from ONE PIECE FILM RED)Ado00025.623.849.522.
08.06
26位M八七米津玄師010.611.711.513.047.022.
05.18
27位The Answerなにわ男子023.60021.845.422.
04.27
28位DittoNewJeans00041.01.942.922.
12.19
29位Tot MusicaAdo00020.422.142.522.
08.10
30位Trace TraceKing & Prince026.60014.841.522.
09.13
31位スターマインDa-iCE007.020.912.640.722.
08.22
32位MIDNIGHT SUN(SuperCali)JO1019.80018.638.422.
10.12
33位トウキョウシャンディ・ランデヴ feat.花譜,ツキミMAISONdes00020.716.236.922.
10.21
34位Bye-Good-ByeBE:FIRST06.1021.98.836.922.
05.18
35位恋だろ (松下洸平コラボとの合算)wacci00021.115.536.722.
04.15
36位喜劇星野源008.820.67.136.622.
04.08
37位サチアレなにわ男子023.60010.734.322.
04.27
38位エジソン水曜日のカンパネラ00020.313.834.122.
02.25
39位M(Password)INI019.3011.23.133.722.
08.24
40位Lovin’ youKing & Prince021.60011.633.322.
04.13
41位私は最強Mrs.GREEN APPLE02.9020.89.132.922.
11.08
42位可愛くてごめん feat.ちゅーたん (早見沙織)HoneyWorks000032.432.422.
11.18
43位裸の勇者Vaundy01.2020.210.732.222.
01.07
44位それを愛と呼ぶならUru00.87.620.33.031.922.
04.24
45位Good Luck!SixTONES018.50011.730.222.
11.02
46位I(We Are)INI026.2003.029.222.
04.20
47位踊るように人生を。King & Prince021.6006.528.222.
04.13
48位本当はね、ヤングスキニー00020.87.127.922.
10.05
49位わたしSixTONES021.3006.527.922.
06.08
50位POP SONG米津玄師007.410.010.227.722.
02.07

 本年は、ミリオンポイント達成曲数が6曲となった。年間1位は、社会現象になったドラマ主題歌を歌唱した髭男が3年ぶりに獲得した。米津玄師が4年ぶり、セカオワは9年ぶりにTOP3にランクインした。引き続き男性アイドルは好調で、デビュー曲でミリオンを達成したSnow ManがついにTOP10入りした他、ミリオンポイントを記録したKing & Prince、JO1・INI・BE:FIRSTなどの現STARTO社に所属していないアイドルなど多くの楽曲がランクインしている。

本年活躍したアーティスト (五十音順)

Ado

Official髭男dism

King & Prince

King Gnu

SixTONES

Snow Man

SEKAI NO OWARI

Mrs.GREEN APPLE

優里

YOASOBI

米津玄師

年間TOP50ランクイン曲 PICK UP 解説

9位 なとり『Overdose』

 2021年にTikTokで音楽活動を開始した自身の代表曲。TikTokに投稿した本曲のショート動画が大人気を獲得して、各配信サービスにフルバージョンがリリースされた。ST認定は3億回再生を記録し、YouTubeのMV再生回数も1.5億回超えを達成、換算の合計ポイントが80万を超える大ヒットとなった。ビルボードジャパンの年間ランキングでは2023年9位にランクインしている。

15位 imase『NIGHT DANCER』

 2020年に楽器未経験でありながらギターを購入し、2021年からTikTokに歌唱動画を投稿して人気を集める。2021年末に、テレ東で放送されていたオーディション番組で合格しメジャーデビューを果たす。引き続きTikTokで人気を獲得していた中、本曲がST認定の1億回再生を記録してヒットとなった。なお2024年には、初のCDアルバム「凡才」を発売し、今後の活躍がさらに期待されている。

20位 INI『I(CALL119)』

 TBSで放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の最終メンバーとなった11人で活動する自身の2023年末現在最大のヒット曲。オリコン週間チャートとビルボードジャパンHot100はいずれも1位を獲得し、デビューシングル「A」に続いて初動売上50万枚を記録した。配信開始から3ヶ月でST認定の1億回再生を記録している。

32位 JO1『MIDNIGHT SUN(SuperCali)』

 TBSで放送されたオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」の最終メンバーとなった11人で活動する、JK-POPのパイオニア的存在である自身の2023年末現在最大のヒット曲。ディズニー作品「メリー・ポピンズ」の劇中で登場する呪文が基になっているダンスナンバーに仕上がった。本曲のヒットを受けて、TikTokでは本曲を他のグループのメンバーがカバーする「#スパカリ」という企画も催された。

34位 BE:FIRST『Bye-Good-Bye』

 ダンス&ボーカルグループのAAAでラップを担当するSKY-HIが1億円以上を投じて開催したオーディション「THE FIRST」から選抜された7名で結成されたグループ。ST認定は2024年3月現在唯一となっている1億回再生を記録している。ビルボードジャパンの年間ランキングでは同年の29位にランクインした。

35位 wacci『恋だろ』

 最高視聴率7.3%ながら、出演した松本若菜の怪演が「松本劇場」というフレーズで話題を呼びSNSや配信で話題を集めた、土屋太鳳主演のフジ木曜劇場「やんごとなき一族」の挿入歌のために書き下ろされた楽曲。普遍的かつストレートな歌詞が人気を集めて、ST認定は1億回再生を記録した。また、YouTubeには、本ドラマに出演し、歌手としても活動している松下洸平とコラボして本曲を歌唱した動画が投稿されて、再生回数は3000万回を超えた。

STで問題となったチャートハックについて

 本ランキングにランクインしたINIやBE:FIRSTなどの他、世界的ヒットになったことで、世界的にチャートハックが問題になったBTSなどのアーティストの楽曲に認められるST認定は、楽曲人気と合致した正しいものなのかという点について考えなければならない。(なお、本年のヒットの振り返りでこの項を挿入したのは、この問題の急先鋒に挙げられるINIとBE:FIRSTの解説をしたため)

 大前提として、基本的にチャートハックは健全ではないだろうと思う。一般層がヒットしたと感じる楽曲が下位に押し出される可能性があるからだ。一方で、チャートハックをしているからSTに対する減算処理をするべきかと聞かれると「No」と答える。その理由は2つある。

 1つ目の理由は、どこまでをチャートハックと呼ぶのか分からないからである。例えば、2023年にYOASOBIの『アイドル』がビルボードジャパンHot100で21週連続1位という記録を樹立したが、これも穿った見方をすれば、アニメ「推しの子」のファンがチャートハックした結果と切り捨てることもできる。つまり、どこまでが楽曲人気による再生回数でないかを判断することが不可能ということである。言い換えれば、とりあえず楽曲の人気としてSTの再生回数を計上するしかないということである。

 2つ目の理由は、CDの全盛期にもチャートハックは起こっているだろうことが想定され、その売上に対して減算処理を施していないからである。例えば、ラルクの同日3枚出しシングルとB’zのシングル発売日が被り、争いが繰り広げられた結果、この4曲全てが売上50万枚を超える異常事態が起こった。これは楽曲人気というよりもむしろ両者のファン(主にB’zのファン)が1位を取らせようと躍起になった結果が色濃く出たものだろうと思う。この他、浜崎あゆみが1位を逃しそうになって週の後半にやたら積み増しがあったのもファンが頑張ったものだろう。

 また、いずれにしろ言えることは「少なくともそのアーティストが多くのファンに支えられ人気を獲得している」という事実が揺るがないことである。本ブログの集計方法の中でも触れたが、アーティストそのものの人気は、楽曲人気を構成する要素の1つであると考えている。したがって、チャートハックが疑われるアーティストのST認定であっても楽曲人気と合致した正しいものとしてSTPを計上するしかないという結論を導く。

2021年発売の楽曲人気ランキング

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