1984年発売の楽曲人気ランキングTOP50

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万ポイント)

ランキング注意点:後年にヒットした楽曲でも、発売が本年であれば本ランキングにランクインする。逆に、前年までに発売した楽曲であれば、本年にヒットした場合でもランクインしない。

以下が1984年発売の楽曲人気ランキングTOP50である

 曲名アーティストRCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位Last Christmas (同年12インチ盤・93・01・04年盤との合算)ワム!71.722.326.906.2127.384.
12.21
2位娘よ芦屋雁之助119.60000119.684.
02.01
3位ジュリアに傷心チェッカーズ105.406.700.2112.384.
11.21
4位Rock’n Rouge松田聖子101.00000101.084.
02.01
5位涙のリクエストチェッカーズ100.80000100.884.
01.21
6位長良川艶歌五木ひろし100.70000100.784.
04.21
7位哀しくてジェラシーチェッカーズ99.2000099.284.
05.01
8位北ウイング中森明菜92.10002.194.284.
01.01
9位飾りじゃないのよ涙は中森明菜93.70000.494.184.
11.14
10位十戒 (1984)中森明菜91.70000.592.284.
07.25
11位星屑のステージチェッカーズ90.6000090.684.
08.23
12位星空のディスタンスTHE ALFEE78.506.70085.284.
01.21
13位サザン・ウインド中森明菜81.50001.282.884.
04.11
14位雨音はショパンの調べ (同年12インチ盤との合算)小林麻美79.2000079.284.
04.21
15位メイン・テーマ薬師丸ひろ子76.7000076.784.
05.16
16位時間の国のアリス松田聖子71.50000.672.184.
05.10
17位つぐないテレサ・テン66.3000066.384.
01.21
18位ふたりの愛ランド石川優子とチャゲ65.60000.165.884.
04.21
19位恋の予感安全地帯65.3000065.384.
10.25
20位ピンクのモーツァルト松田聖子63.5000063.584.
08.01
21位ヤマトナデシコ七変化 (同年12インチ盤の合算)小泉今日子61.8000061.884.
09.05
22位桃色吐息高橋真梨子55.106.70061.884.
05.21
23位夫婦坂都はるみ57.6000057.684.
09.30
24位迷宮のアンドローラ小泉今日子56.5000056.584.
06.21
25位ハートのイアリング松田聖子56.4000056.484.
11.01
26位Woman “Wの悲劇”より薬師丸ひろ子55.90000.356.284.
10.24
27位The Stardust Memory小泉今日子56.0000056.084.
12.21
28位ふられ気分で ROCK’N ROLLトム・キャット53.8000053.884.
11.14
29位いっそセレナーデ井上陽水52.9000052.984.
10.24
30位俺ら東京さ行ぐだ吉幾三52.6000052.684.
11.25
31位雪にかいた LOVE LETTER菊池桃子52.2000052.284.
11.01
32位ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)サザンオールスターズ45.306.70052.084.
06.25
33位モニカ吉川晃司50.8000050.884.
02.01
34位恋人達のペイヴメントTHE ALFEE50.3000050.384.
10.17
35位六本木心中 (86年12インチ盤との合算)アン・ルイス49.8000049.884.
10.05
36位渚のはいから人魚小泉今日子49.6000049.684.
03.21
37位浪花節だよ人生は細川たかし48.9000048.984.
08.21
38位ケジメなさい近藤真彦48.9000048.984.
06.06
39位愛情物語原田知世48.1000048.184.
04.25
40位君が、嘘を、ついたオフコース47.4000047.484.
04.21
41位STARSHIPTHE ALFEE46.6000046.684.
05.21
42位チャールストンにはまだ早い/風の上なら SO HAPPY田原俊彦46.2000046.284.
02.03
43位前略、道の上より一世風靡セピア43.20002.545.884.
06.25
44位もしかして PART2小林幸子44.8000044.884.
07.10
45位一番野郎近藤真彦44.0000044.084.
03.01
46位そして僕は途方に暮れる大沢誉志幸42.3000042.384.
09.21
47位天国にいちばん近い島原田知世41.4000041.484.
10.10
48位NEVERMIE41.1000041.184.
06.01
49位愛・おぼえてますか飯島真理40.50000.340.984.
06.05
50位Thriller (同年12インチ盤との合算)マイケル・ジャクソン15.5016.908.440.984.
02.25

 本年は、ミリオンポイント到達曲数が前年から3曲減少して6曲となった。また年間1位のポイントが初めて150万ポイントを割り込んだ。一方で、TOP50の売上は2年ぶりに40万ポイントを超えた。なお、洋楽が年間1位を獲得するのは8年ぶりとなった。引き続き、ザ・ベストテンとの化学反応を起こしていたアイドルは好調で、特に、中森明菜とチェッカーズでTOP10のうち6曲を独占しており、この2組は本年からしばらくチャートを席巻した。

本年活躍したアーティスト (五十音順)

THE ALFEE

五木ひろし

小泉今日子

近藤真彦

チェッカーズ

中森明菜

松田聖子

薬師丸ひろ子

年間TOP50ランクイン曲 PICK UP 解説

1位 ワム!『Last Christmas』

 80年代中盤に人気絶頂だったイギリスの音楽グループである彼らが発売した彼らの代表曲。現在もクリスマスの定番ソングに挙げられる楽曲。レコード市場だけではなく、CD市場・DL市場でも一定の人気を獲得し、オリコン週間チャートでは最高順位12位ながらポイントを積み重ねて、本ランキングの1位を獲得する規模のヒットになった。なお、歌詞の内容は、楽しげな曲調に反して、「私はあなたにハート(愛)をあげたが、あなたはそれを別の人にあげたから、次こそは受け取ってくれる人にあげる」という内容の失恋ソングになっている。後年にはEXILEがカバーしたことでも知られている。

2位 芦屋雁之助『娘よ』

 喜劇俳優として数々の名作に出演し、「必殺シリース」にも出演した自身の歌手としての代表作。オリコン週間チャートの最高順位は6位止まりながら、TOP200圏内には1年以上ランクインするロングヒットとなり、年間チャートでは1984年7位→1985年48位と推移した。また、ザ・ベストテンにおいても、週間ベストテンにランクインせず、年間ベストテンの9位にランクインするという記録が残っている。翌年には本曲を題材にした自身の主演ドラマが製作された。

14位 小林麻美『雨音はショパンの調べ』

 イタリアの歌手であるガゼボの楽曲『I Like Chopin』の日本語カバー楽曲。自身は、女性ファッション誌を中心としたモデル業や、CM出演などで活動しており、デビューから人気を獲得していたが、歌手としては筒美京平に提供された楽曲でさえも売上が伸びていなかった。そんな中、旧友でもあった松任谷由実が日本語詞を担当した本曲でようやく歌手としてのヒットに恵まれた。オリコン週間チャートでは3週連続となる1位を獲得し、年間チャートでも本年の12位にランクインした。

17位 テレサ・テン『つぐない』

 台湾出身のアジアの歌姫で、『愛人』『時の流れに身をまかせ』などの曲でも知られる自身の最大のヒット曲。本曲と前述した2曲の計3曲が、3年連続で日本有線大賞と全日本有線放送大賞のW受賞を果たしており、3年連続2冠の記録を持つのは彼女のみの快挙。オリコン週間チャートでは6位止まりながら、年間チャートでは同年42位→翌年58位と推移するロングヒットとなった。

18位 石川優子とチャゲ『ふたりの愛ランド』

 同年JALの沖縄キャンペーンソングとして使用された楽曲。CHAGE&ASKAとして活動していたチャゲは、本グループでの活動では基本的にメインボーカルを務めることがなく、存在感を発揮できていなかった。そんな中、チャゲを全面に押し出そうとレコード会社が狙っており、そこで回ってきた仕事が本キャンペーンのCMソングであった。そして、飛鳥ではなく、何度もJALのキャンペーンソングに参加しており、自身で作詞作曲を務めた『シンデレラ サマー』をヒットさせていた石川優子とのデュエットとなった。チャゲは男女デュエットを想定していなかったため、キーの調整に苦戦したというが、それまで演歌が多かったデュエットで初めてとなる当時の若い世代が歌う曲ができあがった。オリコンの年間チャートでは16位だったが、ザ・ベストテンの年間ランキングでは10位にランクインした。

28位 トム・キャット『ふられ気分で ROCK’N ROLL』

 同年のポプコンに本曲で出場しグランプリを受賞した彼らのデビュー曲。本曲の発売当時に流行していたテクノ調の歌謡曲であることや、ボーカルのTOMが顔半分を覆いつくす勢いのサングラスをかけて演奏するなどの話題性もヒットにつながった。オリコン週間チャートの最高順位は4位で、1985年のオリコン年間チャートでは18位にランクインした。

30位 吉幾三『俺ら東京さ行ぐだ』

 日本語ラップの元祖で、後年には王道演歌『雪國』のヒットでも知られる自身の出世作とも言えるヒット曲。1977年に発売した『俺はぜったい!プレスリー』以降、ヒットには恵まれず低迷期が続いた際にアメリカに渡り、そこでラップに触れて本曲を作り上げた。しかし、本曲を各レコード会社に売り込んだ際にはすべて断られてしまい、最終的には千昌夫の支援によって本曲の発売にこぎつけた。なお、本曲がヒットした際には、自身の地元である青森県金木町を中心に全国農村から「馬鹿にしているのか」というクレームが少なくなかったが、現在では地元にも愛される名曲となっている。

43位 一世風靡セピア『前略、道の上より』

 哀川翔や柳葉敏郎も参加していたことで知られる彼らのデビュー曲。元々は、4〜50人規模の大人数で活動していた路上パフォーマンスグループ・劇男一世風靡として、原宿や渋谷などの路上で踊り歌っていたグループが源流である。その中から、デビューを目指す7人が集まり、本グループ名に改称、本曲でメジャーデビューを果たした。作曲を担当したGO TOは、後に工藤静香の多くの名曲などを作り上げた後藤次利である。2023年には、芸能事務所スターダストプロモーションに所属するEBiDAN(恵比寿学園男子部)によってカバーされた。

46位 大沢誉志幸『そして僕は途方に暮れる』

 日清カップヌードルのCMソングに使用され、同年発売のアルバム「CONFUSION」からシングルカットされた楽曲。元々は「凍てついたラリー」というタイトルで、鈴木雅之や山下久美子などの歌手に提供されたが、皆いずれも歌唱を拒否したため、本曲が自身の手元に戻ってきてしまった。そのため、詞を書いてもらい自身で歌唱する運びとなった。オリコン週間チャートの最高順位は6位止まりながら、1985年の年間チャートで37位にランクインした。なお、2023年にはKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が主演した同名映画で、本曲の2023 movie ver.が使用された。

49位 飯島真理『愛・おぼえていますか』

 アニメ映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の主題歌で、本作に登場すキャラクターの声を担当した自身が歌唱を務めた楽曲。マクロスシリーズは後年にも多くの作品が製作されたため、本作は初代マクロスとも呼ばれる。本曲を携えて、ザ・ベストテンなどの音楽番組にも出演している。オリコン週間チャートでは7位止まりながら、同年の年間チャートでは38位にランクインするヒットとなった。

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