1981年発売の楽曲人気ランキングTOP50

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計　一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万ポイント)

本ランキングの注意点：後年にヒットした楽曲でも、発売が本年であれば本ランキングにランクインする。逆に、前年までに発売した楽曲であれば、本年にヒットした場合でもランクインしない。

以下が1981年発売の楽曲人気ランキングTOP50である

	曲名	アーティスト	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
1位	ルビーの指環	寺尾聰	201.1	0	6.7	0	0	207.8	81. 02.05
2位	ハイスクールララバイ	イモ欽トリオ	156.4	0	0	0	0	156.4	81. 08.05
3位	セーラー服と機関銃	薬師丸ひろ子	129.7	0	0	0	0.3	130.0	81. 11.21
4位	長い夜	松山千春	129.8	0	0	0	0	129.8	81. 04.21
5位	悪女	中島みゆき	125.0	0	0	0	0	125.0	81. 10.21
6位	ギンギラギンにさりげなく	近藤真彦	122.4	0	0	0	0	122.4	81. 09.30
7位	街角トワイライト	シャネルズ	107.5	0	0	0	0	107.5	81. 02.01
8位	守ってあげたい	松任谷由実	104.2	0	0	0	0.9	105.2	81. 06.21
9位	心の色	中村雅俊	104.6	0	0	0	0	104.6	81. 11.25
10位	チェリーブラッサム	松田聖子	101.1	0	0	0	0	101.1	81. 01.21
11位	恋＝Do!	田原俊彦	89.6	0	0	0	0	89.6	81. 01.12
12位	ブルージーンズメモリー	近藤真彦	89.6	0	0	0	0	89.6	81. 06.12
13位	夏の扉	松田聖子	85.2	0	0	0	0.2	85.4	81. 04.21
14位	ツッパリ High School Rock’n Roll (登校編)	T.C.R.横浜銀蝿R.S.	84.9	0	0	0	0	84.9	81. 01.12
15位	メモリーグラス	堀江淳	80.2	0	0	0	0	80.2	81. 04.21
16位	ヨコハマ・チーク	近藤真彦	78.0	0	0	0	0	78.0	81. 03.12
17位	風立ちぬ	松田聖子	77.8	0	0	0	0	77.8	81. 10.07
18位	もしもピアノが弾けたなら	西田敏行	77.5	0	0	0	0	77.5	81. 04.01
19位	ジェームス・ディーンのように	Johnny	75.2	0	0	0	0	75.2	81. 11.18
20位	グッドラック LOVE	田原俊彦	74.2	0	0	0	0	74.2	81. 10.16
21位	キッスは目にして	ザ・ヴィーナス	74.2	0	0	0	0	74.2	81. 07.25
22位	白いパラソル	松田聖子	73.2	0	0	0	0	73.2	81. 07.21
23位	ブギ浮ぎ I LOVE YOU	田原俊彦	73.0	0	0	0	0	73.0	81. 04.01
24位	ウエディング・ベル	Sugar	72.7	0	0	0	0	72.7	81. 11.27
25位	サヨナラ模様	伊藤敏博	71.8	0	0	0	0	71.8	81. 08.25
26位	サンセット・メモリー	杉村尚美	69.0	0	0	0	0	69.0	81. 01.25
27位	恋のぼんちシート	ザ・ぼんち	67.9	0	0	0	0	67.9	81. 01.01
28位	シルエット・ロマンス	大橋純子	64.1	0	0	0	0	64.1	81. 11.25
29位	ハリケーン	シャネルズ	63.8	0	0	0	0	63.8	81. 05.21
30位	望郷酒場	千昌夫	62.9	0	0	0	0	62.9	81. 09.01
31位	浪花節だよ人生は	木村友衛	61.8	0	0	0	0	61.8	81. 06.21
32位	夢の途中	来生たかお	60.8	0	0	0	0	60.8	81. 11.01
33位	まちぶせ	石川ひとみ	59.4	0	0	0	0	59.4	81. 04.21
34位	ハロー・グッバイ	柏原芳恵	57.3	0	0	0	0	57.3	81. 10.15
35位	悲しみ2(TOO)ヤング	田原俊彦	56.9	0	0	0	0	56.9	81. 09.02
36位	ロンリー・ハート	クリエーション	56.5	0	0	0	0	56.5	81. 04.21
37位	春咲小紅	矢野顕子	55.5	0	0	0	0	55.5	81. 02.01
38位	ス・ト・リ・ッ・パ・ー	沢田研二	54.6	0	0	0	0	54.6	81. 09.21
39位	少女人形	伊藤つかさ	54.2	0	0	0	0	54.2	81. 09.01
40位	あなたひとすじ	川中美幸	52.8	0	0	0	0	52.8	81. 08.25
41位	センチメンタル・ジャーニー	松本伊代	51.3	0	0	0	0	51.3	81. 10.21
42位	キミに決定！	田原俊彦	50.7	0	0	0	0	50.7	81. 07.01
43位	シティ・コネクション	エマニエル	50.6	0	0	0	0	50.6	81. 07.05
44位	抱かれたい、もう一度	矢沢永吉	50.5	0	0	0	0	50.5	81. 04.25
45位	シンデレラサマー	石川優子	49.6	0	0	0	0	49.6	81. 03.05
46位	羯徒毘璐薫’狼琉	T.C.R.横浜銀蝿R.S.	48.0	0	0	0	0	48.0	81. 06.23
47位	デザイアー	もんた&ブラザーズ	47.9	0	0	0	0	47.9	81. 10.25
48位	すみれ色の涙	岩崎宏美	47.5	0	0	0	0	47.5	81. 06.05
49位	愛のコリーダ	クインシー・ジョーンズ	47.1	0	0	0	0	47.1	81. 04.05
50位	ふるさと	松山千春	45.0	0	0	0	0	45.0	81. 09.21

　本年は、ミリオンポイント達成曲数が前年から5曲減少したが、2桁は維持して10曲となった。年間1位はザ・ベストテンで12週連続1位という1位週数最多記録を叩き出した『ルビーの指環』が獲得した。前年にデビューした松田聖子・近藤真彦・田原俊彦などをはじめとしてアイドルは引き続き好調な成績を残した。また、約半世紀に渡り活動し続けるユーミンが初のミリオンポイントを記録し、ついにTOP10にランクインした。

本年活躍したアーティスト (五十音順)

近藤真彦

シャネルズ

田原俊彦

寺尾聰

中島みゆき

中村雅俊

松田聖子

松任谷由実

松山千春

薬師丸ひろ子

年間TOP50ランクイン曲　PICK UP 解説

2位　イモ欽トリオ『ハイスクールララバイ』

　フジの番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」から誕生したユニットのデビュー曲。作詞は松本隆、作曲はYMOの細野晴臣が担当した。本曲は、バラエティ番組から生まれたユニットによるヒットの先駆け的存在とも言える楽曲。オリコン週間チャートでは7週連続1位を獲得して、同年の年間チャートの4位となった。なおフジの番組から生まれたユニットではあったが、TBSのザ・ベストテンにも出演しており、本曲が1位を獲得した日が同番組の最高視聴率となった。

14位　T.C.R.横浜銀蝿R.S.『ツッパリ High School Rock’n Roll (登校編)』

　髪型から服装まで当時のツッパリ・暴走族といった時代風潮に乗って、当時の若者から多くの人気を獲得した4人組グループである彼らの最大のヒット曲。オリコン週間チャートでは2位止まりであったが、同年の年間チャートで15位を記録した。本曲のヒットを受けて次作『羯徒毘璐薫’狼琉』もスマッシュヒットとなり、本ランキングの46位にランクインしている。なお、銀蝿一家と称して弟分や妹分が作られており、そのうち弟分のグループ『紅麗威甦』に所属していたのが現在も様々なドラマや映画で活躍する名バイプレイヤー・杉本哲太である。

15位　堀江淳『メモリーグラス』

　1979年にソニーのオーディションに合格しデビューした自身が作詞作曲も手掛けたデビュー曲。「水割りをください涙の数だけ」という出だしの歌詞が特徴で、切ない恋心を歌った楽曲となっている。オリコン週間チャートでは最高順位3位を記録し、同年の年間チャートでは18位にランクインした。

18位　西田敏行『もしもピアノが弾けたなら』

　最終回視聴率28.7%を記録した自身が主演した日テレドラマ「池中玄太80キロ」の第2シーズンの挿入歌として作られた楽曲としてヒット。本曲は当初、本ドラマの主題歌のB面扱いだったが、本曲の反響が大きかったためA面に変更された。オリコン週間チャートでは最高順位4位を記録し、同年の年間チャートでは25位にランクインした。また、本曲のヒットで自身初となる紅白歌合戦に出場しており、9年後に自身が紅白歌合戦の司会を務めた際にも本曲を披露している。

19位　Johnny『ジェームス・ディーンのように』

　八千草薫主演のTBSドラマ『茜さんのお弁当』の主題歌としてヒットした楽曲。横浜銀蝿のギタリストである自身のソロデビュー曲。作詞作曲には、横浜銀蝿の翔とTAKUも参加している。オリコン週間チャートの最高順位は3位を記録し、1982年の年間チャートで16位にランクイン。当初は、アメリカ映画の「サタデー・ナイト・フィーバー」でジョン・トラボルタが演じた主人公をモチーフに曲名も「トラボルタのように」とするつもりだったが、本曲名の方がかっこいいということで変更した。

21位　ザ・ヴィーナス『キッスは目にして』

　同年度のカネボウ化粧品キャンペーンソングに起用されヒットした楽曲。本曲は、ベートヴェンの名曲『エリーゼのために』を、50・60年代に流行した欧米のポピュラー音楽のオールディーズ風にアレンジしたものとなっている。作詞を担当したのは阿木燿子。オリコンの同年年間チャートは32位だったものの、日テレの音楽番組ザ・トップテンの年間ランキングでは13位にランクインしている。

24位　Sugar『ウエディング・ベル』

　3人組女声コーラスグループである彼らのデビュー曲。恋人が他の女性と結婚することになり、その式場に招待される女性の心情をアイロニカルに綴る歌詞となっている。特に、歌詞の「くたっばちまえ! アーメン」という部分が印象的である。一方、この歌詞に対して、キリスト教関係者から「キリスト教への冒涜」という批判も少なくなかった。オリコン週間チャートでは最高順位2位を記録し、年間チャートは翌年の13位にランクインした。

32位　来生たかお『夢の途中』

　本ランキングで3位にランクインした大ヒット曲『セーラー服と機関銃』の異名同曲。そもそも映画「セーラー服と機関銃」は本曲が主題歌になるはずだったが、同映画の監督が薬師丸ひろ子に歌わせると言ったことで、来生自身は歌手として主題歌を降ろされた。これに対して、来生たかおの姉で作詞を担当したえつこが激怒し、レコード会社の移籍話までに発展しかけたが、レコード会社の社長が薬師丸盤もたかお盤もヒットさせると宣言し引き止めた。結果、本当に両方ヒットさせて、来生たかおにとっても薬師丸ひろ子にとっても最大のヒット曲となった。

37位　矢野顕子『春咲小紅』

　同年春のカネボウ化粧品キャンペーンソングとして起用された。作詞には、沢田研二『TOKIO』の作詞でも知られる糸井重里が参加し、作曲は自身で担当した。曲名の春咲小紅はキャンペーン・タイトルから取られており、新製品の口紅を漢字で表現したもの。これは、カネボウが北京空港に免税店を出店したばかりだったことから、中国のイメージを出すために漢字が使用されたと言われている。

39位　伊藤つかさ『少女人形』

　TBSドラマ「3年B組金八先生」の第2シーズンでクラスのアイドル的存在の生徒役を演じて人気を獲得した自身のデビュー曲。同局の音楽番組ザ・ベストテンに最高4位までランクインしたが、自身は当時14歳だったため労働基準法に抵触し、出演することができなかった。オリコン週間チャートでは最高順位5位を記録し、同年の年間チャートでもTOP50圏内にランクインした。

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