1972年発売の楽曲人気ランキングTOP50

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万ポイント)

ランキング注意点:後年にヒットした楽曲でも、発売が本年であれば本ランキングにランクインする。逆に、前年までに発売した楽曲であれば、本年にヒットした場合でもランクインしない。

以下が1972年発売の楽曲人気ランキングTOP50である

 曲名アーティストRCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位女のみち宮史郎とぴんからトリオ488.40000488.472.
05.10
2位岸壁の母二葉百合子144.00000144.072.
02.05
3位女のねがい宮史郎とぴんからトリオ127.10000127.172.
12.25
4位喝采ちあきなおみ121.00000121.072.
09.10
5位学生街の喫茶店ガロ115.80000115.872.
06.20
6位瀬戸の花嫁小柳ルミ子111.10000111.172.
04.10
7位旅の宿吉田拓郎105.00000105.072.
07.01
8位さよならをするためにビリー・バンバン104.10000104.172.
02.10
9位京のにわか雨小柳ルミ子92.0000092.072.
08.10
10位ひとりじゃないの天地真理90.1000090.172.
05.21
11位三善英史88.1000088.172.
05.25
12位ちいさな恋天地真理82.0000082.072.
02.01
13位虹をわたって天地真理77.5000077.572.
09.01
14位せんせい森昌子77.1000077.172.
07.01
15位太陽がくれた季節青い三角定規75.2000075.272.
02.25
16位夜明けの停車場石橋正次74.0000074.072.
01.25
17位ふたりの日曜日天地真理67.0000067.072.
12.05
18位結婚しようよ吉田拓郎63.3000063.372.
01.21
19位芽ばえ麻丘めぐみ62.9000062.972.
06.05
20位ひまわりの小径チェリッシュ61.8000061.872.
05.25
21位ゴッドファーザー 愛のテーマアンディ・ウィリアムス61.3000061.372.
06.21
22位漁火恋唄小柳ルミ子59.5000059.572.
11.10
23位どうにもとまらない山本リンダ57.0000057.072.
06.05
24位友達よ泣くんじゃない森田健作56.9000056.972.
01.25
25位ママに捧げる詩ニール・リード56.4000056.472.
02.10
26位ふりむかないでハニー・ナイツ55.8000055.872.
04.10
27位小さな体験郷ひろみ55.0000055.072.
11.01
28位同級生森昌子54.9000054.972.
10.25
29位北国行きで朱里エイコ53.8000053.872.
01.25
30位許されない愛沢田研二52.8000052.872.
03.10
31位純血南沙織52.6000052.672.
06.01
32位怨み節梶芽衣子51.4000051.472.
12.01
33位あなたの灯五木ひろし51.2000051.272.
12.05
34位夜汽車欧陽菲菲50.4000050.472.
08.05
35位ひなげしの花アグネス・チャン49.2000049.272.
11.25
36位この愛に生きて内山田洋とクール・ファイブ46.6000046.672.
03.15
37位そして、神戸内山田洋とクール・ファイブ46.1000046.172.
11.15
38位赤色エレジーあがた森魚43.6000043.672.
04.25
39位恋の追跡欧陽菲菲43.3000043.372.
04.05
40位愛するハーモニーニュー・シーカーズ42.1000042.172.
02.05
41位鉄橋をわたると涙がはじまる石橋正次41.8000041.872.
06.01
42位男の子 女の子郷ひろみ41.7000041.772.
08.01
43位待っている女五木ひろし41.6000041.672.
05.10
44位狂わせたいの山本リンダ41.2000041.272.
09.05
45位Top of the World (73年盤との合算)カーペンターズ24.4016.70041.272.
11.05
46位れんげ草ビリー・バンバン41.1000041.172.
08.10
47位波止場町森進一41.0000041.072.
04.05
48位哀愁のページ南沙織40.9000040.972.
09.21
49位愛の休日ミッシェル・ポルナレフ39.2000039.272.
10.21
50位ハチのムサシは死んだのさ平田隆夫とセルスターズ38.4000038.472.
02.15

 本年は、ミリオンポイントの達成曲数が、前年から倍増して一昨年と同数となる8曲を数えた。年間1位は、史上初となる400万ポイント達成曲を誕生させた宮史郎とぴんからトリオが獲得した。前年から活躍している「新3人娘」に加え、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の「新御三家」、山口百恵・桜田淳子・森昌子の「中3トリオ」の楽曲が多くランクインし、70年代アイドルブームが顕在化した。

本年活躍したアーティスト (五十音順)

天地真理

五木ひろし

内山田洋とクールファイブ

郷ひろみ

小柳ルミ子

宮史郎とぴんからトリオ

森昌子

年間TOP50ランクイン曲 PICK UP 解説

2位 二葉百合子『岸壁の母』

 岸壁の母とは、第二次世界大戦後、ソ連のシベリア抑留から解放され、引揚船で引揚港である岸壁へと帰ってくる息子の帰りを待つ母親のことを指して、マスコミが使った呼称のこと。二葉百合子はカバー盤であるが、カバー元である菊池章子が歌ったレコードも大ヒットとなっている。なお、2024年には、92歳となった二葉百合子本人がテレビで歌唱したことも話題になり、改めて戦争の悲惨さを感じさせる機会になったのではないかと思う。

4位 ちあきなおみ『喝采』

 「あれは三年前止めるあなた駅に残し 動き始めた汽車に一人飛び乗った」というサビの出だしが歌声とともに印象的な楽曲。1970年にヒットした『四つのお願い』と『X+Y=Love』のような可愛らしい歌とは一線を画し、彼女を伝説の歌姫に押し上げた代表曲。当然、自身最大のヒット曲となり、発売3ヶ月にしてレコード大賞の大賞を受賞した。一方、オリコン週間チャートは『女のみち』に阻まれて、12週連続の2位止まりとなっており、年間チャートは1973年の4位にランクインしている。

5位 ガロ『学生街の喫茶店』

 彼らのセカンドアルバム『GARO2』からシングルカットされた楽曲。同年7月にはB面であった本曲がTBSラジオの今月の歌に選ばれ、彼らの最大のヒット曲かつ代表曲となった。一方で、彼らはアメリカのロックバンドになぞらえて、和製CSNYと呼ばれていたため、グループ活動のイメージに合わない歌謡曲のヒットにメンバーは葛藤を抱えていた。

8位 ビリー・バンバン『さよならをするために』

 兄弟フォークユニットである彼らが、倉本聰が脚本を著し、浅丘ルリ子が主演した日テレドラマ『3丁目4番地』の主題歌として発売しヒットさせた楽曲。作詞には本ドラマに出演していた石坂浩二が参加している。フォーク歌手が他人の作詞作曲の作品を歌うことは一種の恥であるとして、メンバーの菅原進はレコーディングをボイコットしたという逸話が残っているが、彼らの思いとは裏腹に本曲は大ヒットを記録し、彼らの低迷していた人気が回復した。オリコン週間チャートも2週連続で1位を獲得し、年間チャートでは3位にランクインした。

11位 三善英史『雨』

 円山町の芸者の息子として生まれ、端正な顔立ちとプロポーションから渋谷でスカウトされ歌手となった自身のデビュー曲にして、最大のヒット曲。オリコンの週間チャートは『女のみち』に阻まれ2位止まりとなったものの、年間チャート18位にランクインし、また同年の新人賞レースを総なめにした。

15位 青い三角定規『太陽がくれた季節』

 村野武範が主演して約1年に渡り放送された70年代学園ドラマの金字塔とも言える日テレドラマ「飛び出せ!青春」の主題歌として発売され大ヒットした楽曲。オリコン週間チャートは、1週のみではあったものの1位を獲得し、同年の年間チャートでは10位にランクインした。なお、本曲のヒットにより紅白歌合戦に出場した際には、メインボーカルが女性メンバーの西口であったにも関わらず、白組での出場となっている。1983年から現在も音楽の教科書に掲載される名曲として後年に残り続けている。

16位 石橋正次『夜明けの停車場』

 ボクシングを題材にした「あしたのジョー」の舞台・映画で主演し、その主題歌で歌手としてもデビューを果たした自身の最大のヒット曲となった楽曲。発売当時には、先ほど別の曲の解説で触れたドラマ「飛び出せ!青春」にも出演しており、その話題性も助けて、オリコン週間チャートで3週連続1位を獲得した。(なお、4週目の1位は『太陽がくれた季節』によって阻まれた)ちなみに、石橋は本ランキングの41位にも『鉄橋をわたると涙がはじまる』をランクインさせている。

23位 山本リンダ『どうにもとまらない』

  1966年に『こまっちゃうナ』でデビューして以来、ヒットに恵まれていなかった彼女の2作目のヒットナンバー。へそ出しルックや過激な振り付けなどを披露し、大胆な路線変更を行ったが、これが功を奏した形となった。その結果、翌年に発売した自身の代表曲『狙いうち』を抑えて、自身最大のヒット曲となった。なお、作詞作曲は、後にピンク・レディーの大ヒット曲を作り上げた阿久悠と都倉俊一の名コンビが務めている。

24位 森田健作『友達よ泣くんじゃない』

 芸能事務所・サンミュージックの1期生としても知られ、1969年に映画「夕月」でデビューした自身の、歌手としての代表作とも言える楽曲。この先も、俳優や歌手として様々なヒット作を世に放つが、歌手としての作品としては自身最大のヒット曲となった。後年は、政治家としても活動した。

32位 梶芽衣子『怨み節』

 1965年に俳優デビュー、デビュー当時は吉永小百合の後継者とも称され、現在も多くの映画やドラマに出演する名バイプレイヤー・梶芽衣子の歌手としての最大のヒット曲かつ代表曲。本曲は、自身が主演した映画シリーズ『女囚さそり』の主題歌に起用されて、映画もまた自身の代表作ともいえる作品になった。

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