浜崎あゆみの楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計　一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えた浜崎あゆみの楽曲人気ランキングである

	曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
1位	M	0	131.9	16.7	9.6	10.6	168.9	00. 12.13
2位	SEASONS	0	136.7	6.7	9.6	2.3	155.4	00. 06.07
3位	Boys & Girls	0	103.7	0	0	2.4	106.2	99. 07.14
4位	evolution (Original Mixとの合算)	0	95.5	6.7	0	2.1	104.3	01. 01.31
5位	Dearest (Original Mixとの合算)	0	75.0	6.7	0	2.6	84.3	01. 09.27
6位	NEVER EVER	0	75.6	0	0	2.1	77.8	01. 03.07
7位	Endless sorrow	0	76.8	0	0	0.2	77.0	01. 05.16
8位	vogue	0	76.7	0	0	0	76.7	00. 04.26
9位	Voyage	0	67.9	6.7	0	0.1	74.8	02. 09.26
10位	BLUE BIRD	0	25.8	31.8	9.7	3.7	71.0	06. 06.21
11位	Love 〜Destiny〜	0	68.9	0	0	0.2	69.2	99. 04.14
12位	HEAVEN	0	32.7	21.8	0	2.8	57.3	05. 09.14
13位	UNITE!	0	57.1	0	0	0	57.1	01. 07.11
14位	STEP you	0	34.5	17.7	0	0.5	52.8	05. 04.20
15位	Far away	0	51.0	0	0	0	51.0	00. 05.17
16位	fairyland	0	31.6	17.9	0	0.6	50.3	05. 08.03
17位	Sunrise 〜LOVE is ALL〜	0	11.0	37.9	0	0.3	49.2	09. 08.12
18位	Free & Easy	0	48.6	0	0	0.3	48.9	02. 04.24
19位	Days	0	19.0	28.9	0	0.6	48.7	08. 12.17
20位	Moments	0	30.2	13.6	0	2.7	46.6	04. 03.31
21位	CAROLS	0	30.9	13.9	0	0.5	45.3	04. 09.29
22位	No way to say	0	37.1	6.7	0	1.2	45.1	03. 11.06
23位	glitter	0	16.6	27.7	0	0.4	44.8	07. 07.18
24位	a song is born	0	44.1	0	0	0	44.1	01. 12.12
25位	INSPIRE	0	32.9	10.4	0	0	43.3	04. 07.28
26位	SURREAL	0	41.7	0	0	1.3	43.0	00. 09.27
27位	HANABI	0	33.7	6.7	0	0.3	40.8	02. 07.24
28位	monochrome/Trauma/too late/End roll	0	40.7	0	0	0	40.7	99. 08.11
29位	Together When…	0	0	39.7	0	0.2	39.9	07. 12.05
30位	TO BE	0	35.3	0	0	1.7	37.0	99. 05.12
31位	You were…	0	11.8	23.8	0	0.2	35.9	09. 12.29
32位	is this LOVE?	0	34.5	0	0	0.2	34.8	05. 04.20
33位	July 1st	0	33.7	0	0	0.4	34.2	02. 07.24
34位	independent	0	33.7	0	0	0	33.7	02. 07.24
35位	appears	0	29.3	0	0	2.5	31.9	99. 11.10
36位	Rule	0	13.0	16.9	0	1.1	31.1	09. 02.25
37位	Fly high	0	29.9	0	0	1.1	31.0	00. 02.09
38位	JEWEL	0	0	28.9	0	1.3	30.3	06. 11.28
39位	Mirrorcle World	0	19.3	10.8	0	0.2	30.3	08. 04.08
40位	AUDIENCE	0	29.2	0	0	0	29.2	00. 11.01
41位	kanariya	0	28.9	0	0	0	28.9	99. 12.08
42位	Startin’	0	18.8	8.3	0	0.6	27.8	06. 03.08
43位	GREEN	0	19.0	7.2	0	0	26.3	08. 12.17
44位	fated	0	16.6	6.7	0	0.1	23.5	07. 07.18
45位	forgiveness	0	22.2	0	0	0	22.2	03. 08.20
46位	WHATEVER	0	21.7	0	0	0.2	21.9	99. 02.10
47位	Trust	0	20.6	0	0	1.1	21.7	98. 08.05
48位	Greatful days	0	19.7	0	0	0.3	20.0	03. 07.09

　浜崎あゆみは、CDの総売上がソロアーティスト唯一5000万枚を超えるアーティストである。90年代から00年代にかけてヒット曲を連発し、ダブルミリオンポイント達成曲はないものの、ミリオンポイント達成曲数は4曲、50万ポイント超えは16曲、20万ポイント超えは48曲となっている。また、楽曲の人気だけではなく、生き様やファッションなども世間に大きな影響を与えている彼女の歴史を振り返っていこう。

デビューから最初のミリオンセラー達成

デビューした1998年から最初にミリオンセラーを達成した1999年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Trust	0	20.6	0	0	1.1	21.7	98. 08.05
WHATEVER	0	21.7	0	0	0.2	21.9	99. 02.10
Love 〜Destiny〜	0	68.9	0	0	0.2	69.2	99. 04.14
TO BE	0	35.3	0	0	1.7	37.0	99. 05.12
Boys & Girls	0	103.7	0	0	2.4	106.2	99. 07.14
monochrome/Trauma/too late/End roll	0	40.7	0	0	0	40.7	99. 08.11
appears	0	29.3	0	0	2.5	31.9	99. 11.10
kanariya	0	28.9	0	0	0	28.9	99. 12.08

　1998年4月に1stシングル『poker face』でデビューすると、6月に2ndシングル『YOU』を発売した。8月には、花王「ソフィーナオーブ」のCMソングに使用された楽曲『Trust』をリリース、ついにブレイクとなった。ここから10月に『For My Dear…』、12月に『Depend on you』を立て続けに発売した。1999年1月には、この5曲も収録曲となったアルバム「A Song for x x」を発表した。本アルバム発売時点では、シングルが1作品も売上20万枚に到達していなかったが、年末に徹底的なプロモーションを展開して売上約145万枚を記録、自身初のミリオンセラーを達成した。なお、本アルバムのタイトル曲『A Song for x x』はDL認定の10万DLを記録している。2月には、セブンイレブンバレンタインキャンペーンのイメージソング『WHATEVER』を発売し、売上20万枚を突破した。そして8月に、最高視聴率16.2%を記録した中井貴一主演のフジドラマ「セミダブル」の主題歌で、つんくがプロデュースした楽曲『Love 〜Destiny〜』で初のオリコン週間チャート1位を獲得した。売上も本作までの売上を大幅に超える約68万枚となった。

　大ブレイクから僅か1ヶ月の5月、JT「桃の天然水」のCMソング『TO BE』を発売し、約35万枚を売り上げた。7月には花王「AUBE」のCMソング『Boys & Girls』をリリース、同日発売の『BE TOGETHER』に初登場1位を阻まれたものの、2週目から3週連続オリコン週間チャート1位を獲得して、発売日順で初のシングルミリオンセラーとなった。そこから1ヶ月も経過せず4曲A面シングル『A』を発売、4曲全てが自身の出演したCMソングに起用されたこともあり、前作『Boys & Girs』の4週目の1位を阻止して、2連続のオリコン週間チャート1位を獲得した。売上枚数は約163万枚を記録したが、いずれの楽曲もCDP以外の集計がないこともあって、合計の換算ポイントは全曲が1曲扱いの約40万ポイントとなった。11月には30万枚限定シングル『appears』を、アルバム「LOVEppears」と同時発売した。シングルは約29万枚、換算の合計ポイントは約32万ポイントを記録、アルバムは自身初の初動ミリオンと累計売上ダブルミリオンを記録、約257万枚を売り上げた。なお、本アルバムの収録曲『Who…』はライブで定番のラブバラードとして人気を獲得し、DL認定の25万DLを記録した。12月には、本アルバムから30万枚限定生産で『kanariya』をシングルカットして、売上約28万枚となった。

自身最大のヒット曲

自身最大のヒット曲が誕生した2000年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Fly high	0	29.9	0	0	1.1	31.0	00. 02.09
vogue	0	76.7	0	0	0	76.7	00. 04.26
Far away	0	51.0	0	0	0	51.0	00. 05.17
SEASONS	0	136.7	6.7	9.6	2.3	155.4	00. 06.07
SURREAL	0	41.7	0	0	1.3	43.0	00. 09.27
AUDIENCE	0	29.2	0	0	0	29.2	00. 11.01
M	0	131.9	16.7	9.6	10.6	168.9	00. 12.13

　2000年2月には、1999年の12月に続いて、アルバム「LOVEppears」から『Fly high』を30万枚限定生産でシングルカットして、約29万枚を売り上げた。4月には、直前で契約満了を迎えた花王のライバル社であるコーセーのCMソングとなった『Vogue』をリリースした。オリコン週間チャートは同日発売の『桜坂』と『Secret of my heart』に阻まれ、最高順位が3位となったが約76万枚を売り上げた。そこから1ヶ月で『Far away』を発表、こちらも同日発売の『ハッピーサマーウェディング』に阻まれ、オリコン週間チャートの1位は逃したものの、売上は約51万枚を記録した。さらに6月、最高視聴率18.1%を記録した佐藤浩市主演の月9ドラマ「天気予報の恋人」の主題歌になった『SEASONS』を発売した。CD売上約136万枚、DL認定10万DL、ST認定5000万回再生を記録し、YMPも加えた換算の合計ポイントは約155万ポイントとなった。この3ヶ月に渡って連続リリースされたシングル3作品は「絶望3部作」と呼ばれる。

　2000年の後半には、9月にシングル『SURREAL』、アルバム「Duty」を同日発売した。シングルは約41万枚、アルバムは約290万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは『teddy bear』がDL認定の10万DLを記録している。また、本シングルと本アルバムと同時にDVDも発売しており、シングルチャート・アルバムチャート・DVDチャートの全てで初登場1位を獲得し、史上初の同一週3冠を達成した。11月には本アルバムから『AUDIENCE』を30万枚限定生産でシングルカットし、売上29万枚を記録した。そこから1ヶ月、自身で作詞作曲を手掛けたTU-KAのCMソング『M』を発売する。CD売上は『SEASONS』を僅かに下回り約131万枚となったが、DL認定の25万DL、ST認定の5000万回再生、YouTubeのMV再生回数5000万回超えを記録して、換算の合計ポイントは約168万ポイントとなり、自身最大のヒット曲となった。

レコード大賞初の3連覇

レコード大賞の3連覇を達成した2001年から2003年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

evolution (Original Mixとの合算)	95.5	6.7	2.1	104.3	01. 01.31
NEVER EVER	75.6	0	2.1	77.8	01. 03.07
Endless sorrow	76.8	0	0.2	77.0	01. 05.16
UNITE!	57.1	0	0	57.1	01. 07.11
Dearest (Original Mixとの合算)	75.0	6.7	2.6	84.3	01. 09.27
a song is born	44.1	0	0	44.1	01. 12.12
Free & Easy	48.6	0	0.3	48.9	02. 04.24
independent	33.7	0	0	33.7	02. 07.24
July 1st	33.7	0	0.4	34.2	02. 07.24
HANABI	33.7	6.7	0.3	40.8	02. 07.24
Voyage	67.9	6.7	0.1	74.8	02. 09.26
Greatful days	19.7	0	0.3	20.0	03. 07.09
forgiveness	22.2	0	0	22.2	03. 08.20
No way to say	37.1	6.7	1.2	45.1	03. 11.06

　2001年には、自身最大のヒット曲を発売してから僅か1ヶ月で、コーセー「ヴィセ」のCMソングに使用された楽曲『evolution』を発売した。CD売上は約95万枚となったが、DL認定の10万DLを記録しており、YMPも含めた換算の合計ポイントは約104万ポイントのミリオンポイントを達成した。なお、21世紀発売の自身の楽曲でミリオンポイントを達成したのは本曲のみである。さらに3月、キリンビバレッチ「サプリ」のCMソング『NEVER EVER』をリリース、約75万枚を売り上げた。そして4月には20世紀に発表した楽曲の中から自身が収録曲をセレクトしたベストアルバム「A BEST」を発売した。本アルバムは自身が所属していたレコード会社avexが意図的に、宇多田ヒカルの2ndアルバム「Distance」の発売日に被せたため同日発売となった。結果、セールス争いが加熱を極めて、初動売上が280万を超えたにも関わらず、週間チャートは2位止まりとなった(なお翌週に1位を獲得)。累計売上も及ばなかったものの、自身初かつ唯一となる400万枚を超えて約433万枚の売上を記録した。

　ベストアルバム発売から1ヶ月の5月、最高視聴率16.3%を記録した藤原紀香主演のTBSドラマ「昔の男」の主題歌に起用された『Endless sorrow』を発売し、売上は約76万枚となった。続いて7月にはキリンビバレッチ「サプリ」のCMソング『UNITE!』をリリースし、約57万枚を売り上げた。さらに9月に、日テレで放送されていたアニメ「犬夜叉」のエンディングテーマ『Dearest』を発売した。CD売上は前作より僅かに減少したものの、タイアップ先の人気もあって永く愛される名曲となりDL認定の10万DLを記録しており、YMPも加えた換算の合計ポイントは約84万ポイントとなった。なお年末には、本曲で自身初のレコード大賞の大賞を受賞し、『おどるポンポコリン』以来11年ぶりにアニソンが大賞となった。12月には、globeのKEIKOとコラボした楽曲『a song is born』を発売した。作詞は自身が務めており、作曲及びプロデュースには小室哲哉が参加して、売上は約44万枚となった。

　2002年に突入すると、元日にアルバム「I am…」を発表し、売上は約230万枚となった。3月には本アルバムから『Daybreak』をシングルカットしたが、同日発売の『FANTASISTA』にオリコン週間チャート1位を阻まれ、さらにCD売上もブレイク後、初めてとなる売上20万枚を割り込んだ。4月には雑誌「Free & Easy」とのコラボレーション作品で、同雑誌の5月号「浜崎共和国」との同日発売となった楽曲『Free & Easy』をリリースした。そこからぴったり3ヶ月の7月には、3曲A面シングル『H』を発売、女性ソロアーティストでは発売日順で最後となるCDのミリオンセラーを達成した。本シングルの中で特に人気を得たのが、3曲目に収録されたツーカーのCMソング『HANABI』で、DL認定の10万DLを記録した。また、2曲目の『July 1st』もYMPを記録しており、収録曲全曲が別々で集計対象となった。9月には、矢田亜希子主演のTBSドラマ「マイリトルシェフ」の主題歌『Voyage』をリリースした。3週連続オリコン週間チャート1位を獲得し、CD売上は約67万枚となり、DL認定の10万DLも記録したため、換算の合計ポイントは約74万ポイントとなった。本年発売の楽曲では圧倒的なCD売上を誇り、2年連続でレコード大賞の大賞を受賞するに至った。12月には、アルバム「RAINBOW」を発表して、前作に続き初動ミリオンを達成、売上は約185万枚を記録した。

　2003年3月には、バラードベスト「A BALLADS」を発売した。本アルバムは、デビューから昨年までのバラードからファンの投票で収録曲を決定し、売上枚数は約92万枚となった。7月には昨年に続き3曲A面シングル『&』を発売、売上枚数は59万枚だったため、収録曲数で除したCDPは20万ポイントを下回った。そんな中、YMPが集計対象となった収録曲『Greatful days』が辛うじて20万ポイントに到達した。8月には、最高視聴率9.8%となった佐藤浩市主演のフジ木曜劇場「高原へいらっしゃい」の主題歌となった『forgiveness』を発売、ドラマがヒットしなかったことも影響してCD売上は前作・前前作から大幅減少の22万枚となった。11月には、パナソニックのCMソング及びTBSの番組「恋するハニカミ」のテーマソングに使用された『No way to say』をリリースした。本作の初動売上をもって、ZARDが持っていた女性アーティストのシングルCD売上1位記録を獲得、累計売上は約37万枚となり、さらにDL認定の10万DLを記録して、換算の合計ポイントは45万ポイントとなった。また、この曲でレコード大賞の大賞を受賞し、史上初の3連覇となった。12月には、初のミニアルバム「Memorial address」を発表し、約106万枚のミリオンセラーとなった。なお、本アルバムのタイトル曲『Memorial address』がDL認定の10万DLを記録している。

DL全盛期 part1 〜DL全盛期最大のヒット曲誕生〜

DL全盛期に突入した2004年からDL市場最大のヒット曲が誕生した2006年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Moments	0	30.2	13.6	0	2.7	46.6	04. 03.31
INSPIRE	0	32.9	10.4	0	0	43.3	04. 07.28
CAROLS	0	30.9	13.9	0	0.5	45.3	04. 09.29
STEP you	0	34.5	17.7	0	0.5	52.8	05. 04.20
is this LOVE?	0	34.5	0	0	0.2	34.8	05. 04.20
fairyland	0	31.6	17.9	0	0.6	50.3	05. 08.03
HEAVEN	0	32.7	21.8	0	2.8	57.3	05. 09.14
Startin’	0	18.8	8.3	0	0.6	27.8	06. 03.08
BLUE BIRD	0	25.8	31.8	9.7	3.7	71.0	06. 06.21
JEWEL	0	0	28.9	0	1.3	30.3	06. 11.29

　2004年に入ると、3月に『Moments』を発売、CD売上は約30万枚、DL認定はフル10万DL、切り売り50万DLで、YMPも加えた換算の合計ポイントは約46万ポイントとなった。ここから、切り売りが次々に認定されることになる。7月に発売した『INSPIRE』は、CD売上約32万枚、DL認定の切り売り75万DLを記録、9月に発売した『CAROLS』は、CD売上約30万枚、DL認定の切り売りミリオンを記録した。換算の合計ポイントはそれぞれ、約43万ポイントと約45万ポイントとなった。12月にはこれらの楽曲も収録されたアルバム「MY STORY」を発表し、約113万枚を売り上げた。

　2005年には、4月に両A面シングル『STEP you/is this LOVE?』をリリース、特に『STEP you』はDL認定のフル10万DL、切り売り75万DLを記録して、換算の合計ポイントが『Voyage』以来2年半ぶりに50万ポイントを超えて、約52万ポイントとなった。8月には『fairyland』を発売、CD売上は約31万枚、DL認定は前作と同じくフル10万DL、切り売り75万DLを記録して、換算の合計ポイントは約50万ポイントとなった。そこから1ヶ月、興行収入14億超えとなった仲間由紀恵主演の映画「SHINOBI -HEART UNDER BLADE-」の主題歌になった『HEAVEN』を発売、CD売上32万枚、DL認定のフル10万DL、切り売りミリオンを記録し、換算の合計ポイントは約57万ポイントとなった。11月には、『Bold & Delicious』を発売した。引き続き、僅差ではあったもののオリコン週間チャートの1位を獲得したが、CD売上が大幅に減少し、累計売上はブレイク以来初めて15万枚を下回り、またDL認定も記録がない。CD売上及び合計ポイントが前後の曲から大幅に減少した理由としては、1ヶ月後にアルバム発売が控えていたことと、自身の今までの楽曲とは曲調が変わり、それが受け入れられなかった層が一定数いただろうことが考えられる。

　2006年には元日に、アルバム「(miss) understood」を発表し、約87万枚を売り上げた。3月にはPS2用ゲーム「新鬼武者 DAWN OF DREAMS」のオープニングテーマに使用された『Startin’』を発売、CD売上18万枚、DL認定10万DLを記録し、換算の合計ポイント27万ポイントとなった。そして6月、ゼスプリのCMソングに使用され、真夏の定番曲にも挙げられる自身の代表曲『BLUE BIRD』をリリース、CD売上25万枚、DL認定はフル25万DL、切り売り75万DL、さらにST認定の5000万回再生を記録し、YMPを加えた換算の合計ポイントはDL全盛期では自身最大となる約71万ポイントとなった。11月にはアルバム『Secret』を発表して約66万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは『JEWEL』と『momentum』がDL認定を獲得しており、前者がフル25万DLと切り売り75万DL、後者が10万DLを記録している。

DL全盛期 part2 〜CD・DLのセールス安定期〜

DL全盛期でCD・DLのセールスが安定していた2007年から2009年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
glitter	0	16.6	27.7	0	0.4	44.8	07. 07.18
fated	0	16.6	6.7	0	0.1	23.5	07. 07.18
Together When…	0	0	39.7	0	0.2	39.9	07. 12.05
Mirrorcle World	0	19.3	10.8	0	0.2	30.3	08. 04.08
Days	0	19.0	28.9	0	0.6	48.7	08. 12.17
GREEN	0	19.0	7.2	0	0	26.3	08. 12.17
Rule	0	13.0	16.9	0	1.1	31.1	09. 02.25
Sunrise 〜LOVE is ALL〜	0	11.0	37.9	0	0.3	49.2	09. 08.12
You were…	0	11.8	23.8	0	0.2	35.9	09. 12.29

　2007年に突入すると、2月にはアルバム「A BEST 2」を発表した。本アルバムは、明るめの曲を収録したWhite盤と、切ない楽曲を収録したBlack盤の2枚で構成されており、いずれも売上枚数が70万枚を超えた。なお、本アルバムに収録された新曲『part of me』がDL認定の10万DLを記録した。7月には両A面シングル『glitter/fated』を発売して、CD売上は約16万枚となった。DL認定は、前者がフル25万DLと切り売り50万DL、後者がフル10万DLを記録した。換算の合計ポイントはそれぞれ、約44万ポイントと約23万ポイントとなっている。9月には『talkin’ 2 myself』をリリースし、CD売上は約10万枚、DL認定は10万DLとなり、2年ぶりにシングル表題曲が20万ポイントを割り込んだ。これは2年前に20万ポイントを割り込んだ『Bold & Delicious』と同じく、挑戦的な楽曲となったことが理由の一因と思われる。12月には初の配信限定シングル『Together When…』を配信開始した。DL認定はフル25万DL、切り売り75万DLとなっており、認定スピードの早さで本曲が自身最大のDLPとなっており、YMPも加えた換算の合計ポイントは40万ポイントに肉薄するヒットとなった。

　2008年には、元日にアルバム「GUILTY」を発表、約56万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは『MY ALL』がDL認定の10万DLを記録した。4月には本アルバムの収録曲『Mirror』をアレンジした『Mirrorcle World』を発売し、DL認定の10万DLを2ヶ月で記録、YMPも加えた換算の合計ポイントは30万ポイントを超えた。9月にはオールタイムベスト『A COMPLETE 〜ALL SINGLES〜』を発表、売上は約85万枚で自身最後の50万枚超えとなった。12月には両A面シングル『Days/GREEN』をリリース、CD売上は約19万枚、DL認定は、前者がフル25万DLと切り売り50万DL、後者が10万DLを記録し、換算の合計ポイントはそれぞれ約48万ポイントと約26万ポイントとなった。

　2009年に入ると、2月にドラゴンボールを実写化した米の映画「DRAGONBALL EVOLUTION」の全世界共通テーマソングに起用された『Rule』を発売、CD売上約13万枚、DL認定は25万DLを記録し、YMPも加えた換算の合計ポイントは約31万ポイントとなった。そこから僅か1ヶ月でアルバム「NEXT LEVEL」を発表、約37万枚を売り上げた。なお、本アルバムからはタイトル曲の『NEXT LEVEL』がDL認定の10万DLを記録した。8月には、舘ひろし主演のテレ朝ドラマ「ダンディ・ダディ?」の主題歌に使用された楽曲『Sunrise 〜LOVE is ALL〜』をリリース、CD売上約11万枚、DL認定はフル25万DLと切り売り50万DLを記録した。ドラマ自体はヒットしなかったものの楽曲はヒットして、換算の合計ポイントは50万ポイントに迫る記録となった。12月には、ディズニー映画「ティンカー・ベルと月の石」のタイアップが付いた楽曲『You were…』を発売、CD売上約11万枚、DL認定はフル25万DLと切り売り50万DLを記録した。換算の合計ポイントは35万ポイントを超えており、現在自身最後となる20万ポイント超えの楽曲となっている。

10年代以降

　10年代前半は、CDのリリースが何曲かあり、シングルCDの作品数がついに50作品に達した。一方、売上枚数10万枚を超える楽曲はなくなり、DL認定も一部のシングル表題曲とアルバム収録曲が10万DLを獲得するにとどまった。そんな中、10年代で唯一25万DLを記録したのが、2011年のミニ・アルバム「FIVE」の収録曲『progress』である。また、サブスクの解禁が早く、10年代の前半から半ばにかけて随時解禁がなされた。この他、2014年には、宇多田ヒカルのトリビュートアルバムに参加して、宇多田ヒカルの楽曲『Movin’ on without you』をカバーした。同年デビューでライバル扱いだった自身が、宇多田ヒカルのトリビュートアルバムに参加したことは大きな話題となった。

　10年代後半からは、配信限定シングルの発売やアルバムの発売が時々ある程度となり、活動は少しずつ緩やかになった。そんな中、2020年には自身初の日本語タイトル曲『オヒアの木』を配信限定でリリースした。自身の半生を描いたドラマ「M 愛すべき人がいて」の放送後すぐに発売されたこともあり注目され、自身の子どもに向けて書いた温かみのある歌詞で支持を集めた。以上が浜崎あゆみの歴史の振り返りである。この歴史を踏まえて、彼女の楽曲を聞きたくなった人には、2008年発売のオールタイムベスト「A COMPLETE 〜ALL SINGLES〜」が良いだろう。