!本ブログはアフィリエイト広告を利用しています!
集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520
集計方法の詳細→本ブログの集計方法
集計期間
RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む
DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで
YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント
※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。
・単位は全て(万枚)
以下が合計ポイント20万ポイントを超えた松任谷由実の楽曲人気ランキングである
曲名 | RCP | CDP | DLP | STP | YMP | 合計P | 発売日 | |
1位 | 真夏の夜の夢 | 0 | 143.2 | 0 | 0 | 4.7 | 147.9 | 93. 07.26 |
2位 | Hello, my friend | 0 | 135.6 | 0 | 0 | 2.0 | 137.6 | 94. 07.27 |
3位 | 春よ、来い | 0 | 116.4 | 0 | 0 | 7.0 | 123.4 | 94. 10.24 |
4位 | 守ってあげたい | 104.2 | 0 | 0 | 0 | 0.9 | 105.2 | 81. 06.21 |
5位 | あの日にかえりたい | 92.2 | 0 | 0 | 0 | 1.4 | 93.7 | 75. 10.05 |
6位 | 輪舞曲 | 0 | 58.5 | 0 | 0 | 0.8 | 59.3 | 95. 11.13 |
7位 | ANNIVERSARY 〜無限にCALLING YOU〜 | 52.9 | 0 | 0 | 0 | 0.4 | 53.4 | 89. 06.28 |
8位 | 愛のWAVE | 0 | 46.6 | 0 | 0 | 0 | 46.6 | 92. 11.09 |
9位 | まちぶせ | 0 | 37.1 | 0 | 0 | 1.5 | 38.7 | 96. 07.15 |
10位 | 翳りゆく部屋 | 38.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 38.4 | 76. 03.05 |
11位 | 最後の嘘 | 0 | 30.7 | 0 | 0 | 0 | 30.7 | 96. 10.16 |
12位 | ダンデライオン 〜遅咲きのタンポポ〜 | 25.7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25.7 | 83. 08.25 |
13位 | ルージュの伝言 | 10.3 | 0 | 0 | 9.7 | 3.6 | 23.7 | 75. 02.20 |
14位 | VOYAGER 〜日付のない墓標〜 | 23.6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 23.6 | 84. 02.01 |
15位 | ひこうき雲 | 0 | 0 | 22.2 | 0 | 0.9 | 23.1 | 73. 11.20 |
16位 | メトロポリスの片隅で | 21.8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21.8 | 85. 08.01 |
松任谷由実は、女性アーティストで唯一アルバム総売上3000万枚超えを記録し、半世紀以上第一線で活動するアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲はないものの、ミリオンポイント達成曲数は4曲、50万ポイント超えは7曲、20万ポイント超えは16曲となっている。そんな彼女の歴史を振り返っていこう。
デビューから結婚まで
デビューした1972年から結婚した1976年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り
曲名 | RCP | CDP | DLP | STP | YMP | 合計P | 発売日 |
ひこうき雲 | 0 | 0 | 22.2 | 0 | 0.9 | 23.1 | 73. 11.20 |
ルージュの伝言 | 10.3 | 0 | 0 | 9.7 | 3.6 | 23.7 | 75. 02.20 |
あの日にかえりたい | 92.2 | 0 | 0 | 0 | 1.4 | 93.7 | 75. 10.05 |
翳りゆく部屋 | 38.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 38.4 | 76. 03.05 |
1972年7月に『返事はいらない』でデビュー、73年11月に『きっと言える』を発売して、同月にアルバム「ひこうき雲」を発表した。シングル2作品は売上記録が無かったものの、アルバムはいきなり約26万枚を売り上げた。本アルバムのタイトル曲『ひこうき雲』は、2013年に公開されたスタジオジブリの映画「風立ちぬ」の主題歌に起用されたことで人気を獲得、DL認定の25万DLを記録して、YMPを加えた換算の合計ポイントは約23万ポイントとなった。
1974年に入ると4月に、不二家「ソフトエクレア」のCMソングとして制作した楽曲『やさしさに包まれたなら』をリリース、引き続き売上記録はないものの、こちらもスタジオジブリの映画で1989年に公開された「魔女の宅急便」のエンディングテーマに使用され、DL認定の25万DLを記録した。10月には『12月の雨』を発売、こちらも売上記録はないが、2016年に放送され最高視聴率13.2%を記録した石原さとみ主演の日テレドラマ「地味にスゴい! 校閲ガール・河野悦子」のオープニングテーマとして、『あなたに恋をしてみました』などの代表曲を持つchayの本曲カバーが使用された。本シングル発売の同日にアルバム「MISSLIM」を発表し、売上約27万枚を記録した。
1975年には2月に『ルージュの伝言』を発売する。ついにシングルレコードの売上記録がついて約6万枚を売り上げた。さらに後年、『やさしさに包まれたなら』と同じく「魔女の宅急便」で曲が使用されたことで本曲の知名度が拡大、ST認定の5000万回再生を記録して、RCP・STP・YMPの合計が約23万ポイントとなった。6月にはアルバム「COBALT HOUR」を発表、シングルが多少なりとも売れたことが影響したのか、セールスは前作からほぼ倍増となり約46万枚となった。10月には、秋吉久美子主演のTBSドラマ「家庭の秘密」の主題歌に起用された楽曲『あの日にかえりたい』をリリース、本曲のRC売上はドラマのヒットを受けて約61万枚を記録し、荒井由実時代の代表曲となった。
1976年に入ると3月に『翳りゆく部屋』をリリース、前作のヒットを受けて本曲もヒットとなり、RC売上は約25万枚となった。6月には初のベストアルバム「YUMING BRAND」を発表して、売上約53万枚で自身初の50万枚超えを達成した。11月には結婚前最後のアルバム「14番目の月」を発表、約33万枚を売り上げた。なお、本アルバムから、本アルバム発売の9日後に自身と結婚した松任谷正隆がプロデュースに参加している。
セールス低迷期
結婚を機に活動名義も松任谷由実に変更して活動を続けていたが、結婚がきっかけかは不明なものの、結婚後はセールス低迷期に突入することになる。1977年から1980年までにRC売上が10万枚を超えたシングルはなく、アルバムも1977年以降に発売したアルバムはしばらく20万枚を超えた作品はなかった。1979年に発表したアルバム「悲しいほどお天気」が、3年ぶりに20万枚を突破、80年6月発表のアルバム「時のないホテル」も同程度の売上となる約21万枚となったが、12月発表のアルバム「SURF&SNOW」で、結婚前と同規模のセールスにようやく回復、約43万枚を売り上げた。
セールス安定期
自身の昭和最大のヒット曲が誕生した1981年からアルバムセールスが40〜70万枚程度で安定していた1987年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り
曲名 | RCP | CDP | DLP | STP | YMP | 合計P | 発売日 |
守ってあげたい | 104.2 | 0 | 0 | 0 | 0.9 | 105.2 | 81. 06.21 |
ダンデライオン 〜遅咲きのタンポポ〜 | 25.7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 25.7 | 83. 08.25 |
VOYAGER 〜日付のない墓標〜 | 23.6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 23.6 | 84. 02.01 |
メトロポリスの片隅で | 21.8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 21.8 | 85. 08.01 |
1981年5月に発表したアルバム「水の中のASIAへ」は、売上約14万枚にとどまったが、6月に発売した薬師丸ひろ子主演の映画「ねらわれた学園」の主題歌となった『守ってあげたい』が、RC売上約69万枚を売り上げる大ヒットとなったことでセールス安定期に突入した。なお本曲は、自身が発売した昭和の楽曲では唯一となるミリオンポイントを記録しており、自身が昭和に発売した楽曲最大のヒット曲となった。11月に発表したアルバム「昨晩お会いしましょう」は、『守ってあげたい』のヒットを受けて、オリジナルアルバムでは初の50万枚突破となる売上約52万枚を記録した。なお、本アルバムと同日発売で、本アルバムの収録曲『夕闇をひとり』をリリース、RC売上約3万枚となった。1982年は、6月にアルバム「PEARL PIERCE」を発表し、約48万枚を売り上げた。1982年の作品は本アルバムのみとなった。
1983年に入ると2月に、アルバム「REINCARNATION」を発表、約49万枚となった。8月には、自身が作詞作曲を手掛けた『時をかける少女』を代表曲に持つ原田知世に提供した楽曲『ダンデライオン 〜遅咲きのタンポポ〜』のセルフカバーシングルを発売し、RC売上約17万枚を記録した。12月にはアルバム「VOYAGER」を発表、提供曲が徐々に増加していていきアーティストとしての実績を積んだことが功を奏し、売上が約66万枚で大幅に増加した。1984年には2月に、アルバム「VOYAGER」のタイトル曲で、このアルバムに収録されるはずだった楽曲『VOYAGER 〜日付のない墓標〜』を、本曲を主題歌に起用した三浦友和主演の映画「さよならジュピター」の公開に合わせてリリースした。RC売上は約15万枚となった。12月には、アルバム「NO SIDE」を発表し、売上は約60万枚で前作に続き60万枚を突破した。
1985年に突入すると、6月に資生堂「フェアネス」のCMソング『メトロポリスの片隅で』をリリース、RC売上約14万枚となった。11月にはアルバム「DA・DI・DA」を発表し、売上は約70万枚となり、ついに70万枚を突破した。1986年には、6月に15万枚完全限定生産アルバム「YUMING VISUALIVE DA・DI・DA」を発売、約11万枚を売り上げた。さらに11月の10周年の結婚記念日に「ALARM a la mode」を発表、約68万枚の売上を記録した。1987年には11月、アルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」の実質的な先行シングルで、三菱自動車のCMソングに使用された楽曲『SWEET DREAMS』をリリースしてRC売上約7万枚となり、4作・6年ぶりにシングル表題曲が20万ポイントを割り込んだ。一方、12月発売のアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」は、ここまでの過去最高となる約77万枚を売り上げた。
アルバムミリオン連発
自身初のアルバムミリオンセラーを達成した1988年から、1992年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り
曲名 | RCP | CDP | DLP | STP | YMP | 合計P | 発売日 |
ANNIVERSARY 〜無限にCALLING YOU〜 | 52.9 | 0 | 0 | 0 | 0.4 | 53.4 | 89. 06.28 |
愛のWAVE | 0 | 46.6 | 0 | 0 | 0 | 46.6 | 92. 11.09 |
1988年は11月に、アルバム「Delight Slight Light KISS」を発表、売上は前作から倍以上に伸びて約158万枚となり、自身初のミリオンセラーを達成した。また、オリコン年間ランキングでは1989年の1位を獲得した。1989年は6月に1年半ぶりのシングルで、KDDIのキャンペーンソングに使用された『ANNIVERSARY 〜無限にCALLING YOU〜』をリリースして、シングル売上は約35万枚を記録、換算の合計ポイントが8年ぶりに50万ポイントを突破した。11月発売のアルバム「LOVE WARS」は約161万枚を売り上げ、前年発売のアルバムに続いて、オリコン年間ランキングの1990年1位を獲得した。
1990年にも11月にアルバム「天国のドア」を発表する。売上は約197万枚でついにダブルミリオンに迫るまでに拡大した。また本アルバムの売上で、1991年のオリコン年間チャートの1位を獲得した。3年連続で同一アーティストがオリコン年間チャートの1位を獲得するのは、アルバムでは自身のみの快挙となっている。1991年も4年連続で11月にアルバム「DAWN PURPLE」を発表、前作とほぼ同規模となる約190万枚を売り上げた。1992年には11月に、3年ぶりのシングルで米米CLUBのボーカルであるカールスモーキー石井とのコラボ曲『愛のWAVE』をリリースして、約46万枚の売上を記録した。同月にアルバム「TEARS AND REASONS」を発表、約146万枚を売り上げた。
CDバブルの到来
シングルのヒット曲が多く誕生した1993年から1996年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り
曲名 | RCP | CDP | DLP | STP | YMP | 合計P | 発売日 |
真夏の夜の夢 | 0 | 143.2 | 0 | 0 | 4.7 | 147.9 | 93. 07.26 |
Hello, my friend | 0 | 135.6 | 0 | 0 | 2.0 | 137.6 | 94. 07.27 |
春よ、来い | 0 | 116.4 | 0 | 0 | 7.0 | 123.4 | 94. 10.24 |
輪舞曲 | 0 | 58.5 | 0 | 0 | 0.8 | 59.3 | 95. 11.13 |
まちぶせ | 0 | 37.1 | 0 | 0 | 1.5 | 38.7 | 96. 07.15 |
最後の嘘 | 0 | 30.7 | 0 | 0 | 0 | 30.7 | 96. 10.16 |
1993年に入ると7月に、自身のみの名義では4年ぶりのシングルで、最終回視聴率33.7%を記録した賀来千香子主演のTBSドラマで、冬彦さんブームを作った「ずっとあなたが好きだった」の続編となる「誰にも言えない」の主題歌となった『真夏の夜の夢』をリリースした。ドラマのヒットを受けて単独名義のシングルでは『あの日にかえりたい』以来、17年ぶりにオリコン週間チャートの1位を獲得し、約143万枚を売り上げてミリオンセラーを達成した。また、本曲が自身最大のヒット曲となった。11月にはアルバム「U-miz」を発表し、約138万枚の売上を記録した。
1994年にも7月に、最終回視聴率23.7%を記録した筒井道隆主演のフジ月9ドラマ「君といた夏」の主題歌に起用された『Hello, my friend』をリリース、本曲もドラマのヒットを受けて大ヒットとなり、約135万枚の売上でミリオンセラーとなった。10月には安田成美が1部・中田喜子が2部で主演を務めたNHKの朝ドラ「春よ、来い」の主題歌となった『春よ、来い』を発売、本曲もドラマのヒットを受けてヒットして、約116万枚を売り上げた。11月にはアルバム「THE DANCING SUN」を発表、同年発売のシングルが2曲ともミリオンセラーを達成したことで、前作から大幅に売上が増加して約217万枚となり、ついに自身初のダブルミリオンを突破した。
1995年には2月にシングル『命の花』を発売する予定であったが、歌詞の中に前月起こった震災を想起させる歌詞があったために発売中止となった。11月に、松本明子と橋爪功が主演を務めた「たたかうお嫁さま」の主題歌で、アルバム「KATHMANDU」の先行シングルとなった『輪舞曲』をリリース、先行シングルだったこともあり前3作のようにミリオンセラーとはならなかったものの、約58万枚を売り上げた。12月にアルバム「KATHMANDU」を発表し、約133万枚の売上を記録した。なお、同年に発売中止となった楽曲『命の花』は、本アルバムに収録された。
1996年に突入すると7月に、女優として活躍していた三木聖子のデビュー曲として1976年に制作し、1981年に発売された石川ひとみバージョンがヒットとなった楽曲『まちぶせ』のセルフカバーを荒井由実名義で発売して、売上は約37万枚となった。10月には、常盤貴子と高橋克典が主演を務めたTBSドラマ「ひとり暮らし」の主題歌に起用された『最後の嘘』をリリース、約30万枚を売り上げた。
1997年以降
1997年以降に20万ポイントを超えた楽曲はないが、アルバムの売上は少なくなかった。1997年2月に発売したアルバム「Cowgirl Dreamin’」で、ついにオリジナルアルバムの連続ミリオンセラーがストップしてしまうが、1998年11月に発表したコンプリートアルバム「Neue Musik」は、売上が約325万枚となり、自身初かつ唯一となるトリプルミリオンを達成した。21世紀からは、約10年ごとに発表されるベストアルバムが好成績を収めた。2001年11月発売のバラードベスト「sweet, bitter sweet」が約87万枚、2012年11月発売のオールタイムベスト「日本の恋と、ユーミンと。」が自身最後のミリオンセラーとなる約108万枚、2022年10月発売の50周年記念ベストアルバム「ユーミン万歳!」が約47万枚を売り上げた。
2018年9月にはストリーミングが解禁されたが、その際に注目されたのは何といってもその曲の数である。解禁時点の曲数は424曲、オリジナルアルバムの作品数は38作品に及び、どれから聴いたら良いのかと話題になるほどだった。以上が、デビューから半世紀に渡り第一線で活躍を続けるレジェンドアーティスト・松任谷由実の歴史である。この歴史を踏まえて、彼女の楽曲を聞きたくなった人には、20万ポイントを超えた楽曲全曲が収録されており、根強い人気を獲得している『中央フリーウェイ』『卒業写真』『リフレインが叫んでる』などのシングル発売されていない曲も聴くことができる、22年に発売されたベストアルバム「ユーミン万歳!」が良いだろう。
コメント