安室奈美恵の楽曲人気ランキング

！本ブログはアフィリエイト広告を利用しています！

集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計　一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えた安室奈美恵の楽曲人気ランキングである

	曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
1位	CAN YOU CELEBRATE? (Wedding Mixとの合算)	0	275.0	16.7	0	0	291.8	97. 02.19
2位	Don’t wanna cry	0	138.9	6.7	0	0	145.6	96. 03.13
3位	Chase the Chance	0	136.1	0	0	0	136.1	95. 12.04
4位	You’re my sunshine	0	109.8	0	0	0	109.8	96. 06.05
5位	Love Story	0	16.1	83.2	9.8	0	109.2	11. 12.07
6位	a walk in the park	0	106.6	0	0	0	106.6	96. 11.27
7位	Body Feels EXIT	0	88.1	0	0	0	88.1	95. 10.25
8位	Baby Don’t Cry	0	14.4	67.0	0	0	81.4	07. 01.24
9位	Hero	0	8.5	52.5	9.8	10.5	81.4	16. 07.27
10位	How to be a Girl	0	77.2	0	0	0	77.2	97. 05.21
11位	TRY ME 〜私を信じて〜	0	73.2	0	0	0	73.2	95. 01.25
12位	I HAVE NEVER SEEN	0	65.7	0	0	0	65.7	98. 12.23
13位	NEVER END	0	64.0	0	0	0	64.0	00. 07.12
14位	太陽のSEASONS	0	61.0	0	0	0	61.0	95. 04.26
15位	Dreaming I was dreaming	0	55.8	0	0	0	55.8	97. 11.27
16位	NEW LOOK	0	9.7	45.0	0	0	54.8	08. 03.12
17位	Stop the music	0	52.8	0	0	0	52.8	95. 07.24
18位	RESPECT the POWER OF LOVE	0	49.1	0	0	0	49.1	99. 03.17
19位	SWEET 19 BLUES	0	45.2	0	0	0	45.2	96. 08.21
20位	Fight Together	0	10.1	33.7	0	0	43.9	11. 07.27
21位	SOMETHING ‘BOUT THE KISS	0	36.9	0	0	0	36.9	99. 09.01
22位	Sit!Stay!Wait!Down!	0	16.1	17.3	0	0	33.4	11. 12.07
23位	BRIGHTER DAY	0	5.3	25.0	0	0	30.3	14. 11.12
24位	TSUKI	0	6.7	20.8	0	0	27.5	14. 01.29
25位	toi et moi	0	27.2	0	0	0	27.2	99. 07.07
26位	WHAT A FEELING	0	9.7	16.9	0	0	26.6	08. 03.12
27位	Say the world	0	18.3	6.7	0	0	25.0	01. 08.08
28位	Do Me More	0	0	24.9	0	0	24.9	08. 07.05
29位	Mint	0	4.6	19.0	0	0	23.6	16. 05.18
30位	LOVE2000	0	22.8	0	0	0	22.8	00. 01.01
31位	WILD	0	11.9	10.0	0	0	21.9	09. 03.18
32位	PLEASE SMILE AGAIN	0	21.6	0	0	0	21.6	00. 10.04

　安室奈美恵は、10代・20代・30代・40代の各年代に発売したアルバムでミリオンセラーを持ち、歌だけでなくファッションなども影響を与えアムラー現象を起こし一時代を作り上げたアーティストである。ダブルミリオンポイント達成曲数は1曲、ミリオンポイント達成曲数は6曲、50万ポイント超えは17曲、20万ポイント超えは32曲となっている。そんな彼女の歴史を振り返っていこう。

SUPER MONKEY’Sとして活動

　1992年、自身も参加したダンス&ボーカルグループMAXの源流でもあるSUPER MONKEY’Sを結成し、シングル『恋のキュート・ビート/ミスター U.S.A.』でデビューを果たした。1993年には『DANCING JUNK』と『愛してマスカット』を、1994年には『PARADISE TRAIN』をリリースするもヒットに恵まれていなかった。これ以降、自身はソロアーティストに路線変更をしていくこととなった。

小室プロデュース開始〜自身初のミリオンセラー〜

自身初のミリオンセラーを記録した1995年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
TRY ME 〜私を信じて〜	0	73.2	0	0	0	73.2	95. 01.25
太陽のSEASONS	0	61.0	0	0	0	61.0	95. 04.26
Stop the music	0	52.8	0	0	0	52.8	95. 07.24
Body Feels EXIT	0	88.1	0	0	0	88.1	95. 10.25
Chase the Chance	0	136.1	0	0	0	136.1	95. 12.04

　1995年に入ると、前作と同じく安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S名義で『TRY ME 〜私を信じて〜』をリリース、オリコン週間チャートのTOP100に25週ランクインというロングヒットを記録して、約73万枚を売り上げてブレイクを果たした。4月には実質的なソロデビュー曲で、前作のユーロビートを受け継いだ『太陽のSEASONS』を発売して、約61万枚を売り上げた。7月にもユーロビート路線の『Stop the music』をリリース、約52万枚のヒットとなった。この後すぐレコード会社を移籍して、当時次々にヒット曲を量産していた音楽プロデューサーの小室哲哉が、自身のプロデュースに参加した。そして10月、自身の代表的なダンスナンバー『Body Feels EXIT』を発売し、売上が約88万枚となった。同月、シングル発売の直前に前レコード会社から、アルバム「DANCE TRACK VOL.1」が発表され、約186万枚のミリオンセラーとなった。12月には、東山紀之主演の日テレドラマ「ザ・シェフ」の主題歌となった『Chase the Chance』をリリースした。設定やストーリーはドラマ独自のもので原作者に酷評されるレベルの仕上がりだったが、TKブームに自身のブレイクも重なったことで曲は大ヒットを果たし、約136万枚を売り上げてミリオンセラーを記録した。

最大ヒットの楽曲と最大売上アルバムの誕生

最大売上アルバムが誕生した1996年と最大のヒット曲が誕生した1997年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Don’t wanna cry	0	138.9	6.7	0	0	145.6	96. 03.13
You’re my sunshine	0	109.8	0	0	0	109.8	96. 06.05
SWEET 19 BLUES	0	45.2	0	0	0	45.2	96. 08.21
a walk in the park	0	106.6	0	0	0	106.6	96. 11.27
CAN YOU CELEBRATE? (Wedding Mixとの合算)	0	275.0	16.7	0	0	291.8	97. 02.19
How to be a Girl	0	77.2	0	0	0	77.2	97. 05.21
Dreaming I was dreaming	0	55.8	0	0	0	55.8	97. 11.27

　1996年の1発目は、今までの自身の楽曲からテイストを変えて、ミディアムテンポのブラックミュージック楽曲『Don’t wanna cry』をリリース、売上は約138万枚となった。さらに、DL認定の10万DLを記録し、換算の合計ポイントは約145万ポイントに到達した。なお、本曲で同年末のレコード大賞の大賞を史上最年少で受賞した。6月には自身が出演した「シーブリーズ」のCMソングで、2作ぶりのダンスナンバー『You’re my sunshine』をリリース、売上は約109万枚で3作連続のミリオンセラーとなった。そこから僅か1ヶ月の7月に、アルバム「SWEET 19 BLUES」を発表して、約335万枚を売り上げて、自身唯一のトリプルミリオンとなった。8月には、本アルバムからタイトル曲『SWEET 19 BLUES』をシングルカットして、約45万枚を売り上げた。9月にはSUPER MONKEY’S時代の楽曲を収録したアルバム「ORIGINAL TRACK VOL.1」を発表、約43万枚を売り上げた。11月には、自身が出演したCMに使用されたダンスナンバー『a walk in the park』をリリース、本曲も約106万枚を売り上げてミリオンセラーとなった。

　1997年に入ると2月に、最終回視聴率28.3%を記録した和久井映見主演のフジ月9ドラマ「バージンロード」の主題歌に起用された楽曲『CAN YOU CELEBRATE?』を発売した。CD売上は、同年の10月に結婚した自身のお祝いとして12月に発売されたWedding Mixとの合算で約275万枚となっており、DL認定の25万DLも加えた換算の合計ポイントは約291万ポイントを記録、自身最大のヒット曲となった。なお、CD売上及び換算ポイントは小室プロデュースの全楽曲で最大となっている。また、本曲で前年の『Don’t wanna cry』に続き、2度目のレコード大賞の大賞を受賞した。5月には前年に続き「シーブリーズ」のタイアップが付いた楽曲『How to be a Girl』をリリース約77万枚を売り上げた。7月にはアルバム「Concentration 20」を発表した。『CAN YOU CELEBRATE?』が収録されたアルバムだったこともあり、CD売上はダブルミリオンに迫る約192万枚を記録した。11月には産休直前のラストシングルとして『Dreaming I was dreaming』を発売、約55万枚を売り上げた。

活動再開から21世紀に突入

活動再開となった1998年から21世紀の突入した2001年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
I HAVE NEVER SEEN	0	65.7	0	0	0	65.7	98. 12.23
RESPECT the POWER OF LOVE	0	49.1	0	0	0	49.1	99. 03.17
toi et moi	0	27.2	0	0	0	27.2	99. 07.07
SOMETHING ‘BOUT THE KISS	0	36.9	0	0	0	36.9	99. 09.01
LOVE2000	0	22.8	0	0	0	22.8	00. 01.01
NEVER END	0	64.0	0	0	0	64.0	00. 07.12
PLEASE SMILE AGAIN	0	21.6	0	0	0	21.6	00. 10.04
Say the world	0	18.3	6.7	0	0	25.0	01. 08.08

　産休中の1998年1月、シングルコレクションアルバム「18 19 20」を発表、約169万枚を売り上げた。12月に、翌月から放送された最高視聴率21.3%を記録した中村雅俊主演の日テレドラマ「夜逃げ屋本舗」の主題歌に起用された楽曲『I HAVE NEVER SEEN』をリリースして活動を再開して、売上は約65万枚となった。1999年に入ると3月、自身が出演したコーセー「VISSE」のCMソングに使用された『RESPECT the POWER OF LOVE』を発売した。しかし、本曲の発売日当日に、実母殺害事件が起こったことで、本曲のプロモーションやCMのイベントなどがストップした。売上はその影響もあったのか前作から減少し約49万枚で、シングルカットとなった『SWEET 19 BLUES』以来の50万枚割れとなった。7月には、映画「劇場版ポケットモンスター幻のポケモンルギア爆誕」の主題歌『toi et moi』をリリース、約27万枚を売り上げた。なお、本曲の権利はテレ東ミュージックが所持しているため、自身のアルバムには一度も収録されなかった。9月には、2作前の楽曲に続いてコーセー「VISSE」のCMソングに使用された『SOMETHING ‘BOUT THE KISS』を発売、自身唯一となる8cmと12cmの両方を発売したため、合算されていれば獲得できたオリコンの週間1位を逃しているが、前作より少し売上が回復、約36万枚を記録した。

　2000年に入ると、元日に前作に続きコーセー「VISSE」のCMソングとなった『LOVE2000』をリリース、売上約22万枚となった。同月、復帰後初のアルバム「GENIUS 2000」を発表、この間にシングルの大きなヒットが無かったことも影響したのか、大幅に売上が減少して約80万枚のミリオン割れとなった。7月には、九州・沖縄サミットのテーマソング『NEVER END』を発売、CD発売前から有線でリクエストされるほど話題となった本曲は、5作ぶりに売上が50万枚を超えて約64万枚を記録した。10月には、自身が出演した明治製菓「Fran」のCMソングで、自身がプロデューサーの小室にロックな歌が良いとリクエストして完成した楽曲『PLEASE SMILE AGAIN』をリリース、約21万枚を売り上げた。12月にはアルバム「break the rules」を発表、アルバム発売の間隔があまりにも短すぎたことも影響したのか、売上は約33万枚にとどまった。

　2001年に突入すると1月に、前月発売のアルバムからシングルカットした『think of me/no more tears』をリリースするも、単独名義でリリースしてからは初めてとなる売上20万枚割れとなった。本曲を最後に小室がプロデュースから離れることとなった。8月には、KOSE「ルミナス」のCMソングで、自身が自身の長男に宛てたメッセージソング『Say the world』を発売した。CD売上は前作よりは増加したものの、引き続き20万枚割れの約18万枚となった。しかし、自身初の作詞曲とあって人気が拡大、DL認定の10万DLを記録したことで、換算の合計ポイントは約25万ポイントとなった。

セールス低迷期

　前年に発売した『Say the world』以降、セルフプロデュースが本格化して、表題曲やカップリング曲を自身で作詞することが多くなった。しかし、2002年から2006年の間、換算の合計ポイントが20万ポイントを超える楽曲は1曲も誕生せず、セールス低迷期に突入する。この期間に、CD売上が10万枚を超えた楽曲は、観月ありさ主演のフジドラマ「君が想い出になる前に」の主題歌で04年7月発売の楽曲『ALL FOR YOU』、この期間に発売された楽曲では人気曲に挙がることが少なくない04年10月発売の楽曲『GIRL TALK』、ヒップホップ・レゲエを前面に押し出した楽曲『WANT ME, WANT ME』の3曲で、それぞれ約11万枚、約10万枚、約10万枚となった。

　DL認定の10万DLを記録した楽曲は、江角マキコと豊川悦司が主演した映画「命」の主題歌で02年9月に発売した楽曲『Wishing On The Same Star』、前述の『ALL FOR YOU』と『GIRL TALK』、ドワンゴのキャンペーンソングで05年11月発売の『White Light』の4曲となった。アルバムの売上も、02年3月発表のベストアルバム「LOVE ENHANCED ♥ single collection」が約30万枚、03年12月発表のアルバム「STYLE」が約22万枚、05年7月発表の「Queen of Hip-Pop」が約45万枚と全てが50万枚割れとなった。

DL全盛期part1　久々のヒット曲

久々のヒット曲が誕生した2007年とスペシャル企画盤シングルがヒットした2008年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
Baby Don’t Cry	0	14.4	67.0	0	0	81.4	07. 01.24
NEW LOOK	0	9.7	45.0	0	0	54.8	08. 03.12
WHAT A FEELING	0	9.7	16.9	0	0	26.6	08. 03.12
Do Me More	0	0	24.9	0	0	24.9	08. 07.05

　2007年に入ると1月に、最高視聴率14.7%を記録した釈由美子主演のフジドラマ「ヒミツの花園」の主題歌に起用された『Baby Don’t Cry』をリリース、CD売上は約14万枚でセールス低迷期より少し増加した程度だったものの、DL認定はフル75万DLと切り売りミリオンを記録した。結果、換算の合計ポイントは『CAN YOU CELEBRATE?』以来10年ぶりとなる80万ポイント超えを達成し、約81万ポイントとなった。本曲をきっかけに第2ブレイク期に突入する。4月には『FUNKY TOWN』をリリース、CD売上が約5万枚にとどまったため、換算の合計ポイントは20万ポイントを超えられなかったが、DL認定のフル10万DLと切り売り50万DLを記録した。6月にはアルバム「PLAY」を発表、『Baby Don’t Cry』のヒットを受けてセールスが回復し、売上約54万枚となり7年ぶりに50万枚を突破した。なお、本アルバムの収録曲からは、本アルバムのリード曲で先行配信された楽曲『Hide & Seek』が、DL認定のフル10万DLと切り売り50万DLを記録した。

　2008年に入ると3月に、各年代を象徴する楽曲を自身がリメイクするスペシャル企画シングル『60s 70s 80s』をリリース、CD売上は約29万枚となった。本シングルの収録曲では、特に『NEW LOOK』が人気を獲得、DL認定のフル50万DLと切り売り75万DLを記録して、換算の合計ポイントが約54万ポイントとなった他、ビルボードジャパンのHot100で1位を獲得している。また、『WHAT A FEELING』もDL認定の25万DLを記録して、換算の合計ポイントが約26万ポイントとなった。さらに、合計ポイントは20万ポイントを超えなかったものの、『ROCK STEADY』もDL認定の10万DLを記録している。5月には女性歌手のDOUBLEが発表したアルバム「THE BEST COLLABORATIONS」に参加し、自身が歌唱を担当した『BLACK DIAMOND』が、DL認定の切り売りの50万DLを記録した。7月には、自身が出演したP&GのCMソングで、アルバム「BEST FICTION」のリード曲となった『Do Me More』を配信限定でリリース、DL認定のフル25万DLと切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントが約24万ポイントとなった。同月にベストアルバム「BEST FICTION」を発表、発売当時に注目度が低かったセールス低迷期のシングル曲の他、ヒットとなった『Baby Don’t Cry』や『NEW LOOK』が収録されたこともあって売上が大幅に上昇した。オリコン週間チャートでは6週連続の1位を獲得し、現行のアルバムチャートになってからは初(LPチャートも含めると久保田早紀以来約28年ぶり)となる女性ソロ歌手の5週以上の連続1位となった。この結果、売上約155万枚となり、10年半ぶりのミリオンセラーとなった。

DL全盛期part2　DL最大のヒット曲

DL市場でヒット曲を排出し、DL最大のヒット曲も誕生した2009年から2011年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
WILD	0	11.9	10.0	0	0	21.9	09. 03.18
Fight Together	0	10.1	33.7	0	0	43.9	11. 07.27
Sit!Stay!Wait!Down!	0	16.1	17.3	0	0	33.4	11. 12.07
Love Story	0	16.1	83.2	9.8	0	109.2	11. 12.07

　2009年に入ると3月に、両A面シングル『WILD/Dr.』を発売、CD売上は約11万枚で、両曲ともDL認定の10万DLを記録した。このうち、約2ヶ月で10万DLを記録した「コカ・コーラゼロ」のCMソングに使用された『WILD』が換算の合計ポイントで20万ポイントを超えた。12月には、「新しい時代に突入する」というコンセプトでアルバム「PAST<FUTURE」を発表、約57万枚を売り上げた。本アルバムの収録曲からは、『The Meaning Of Us』がDL認定の10万DLを記録している。2010年には、7月に両A面シングル『Break It/Get Myself Back』をリリース、CD売上は約8万枚で、DL認定はいずれも10万DLにとどまったため、両曲とも20万ポイント超えとはならなかった。

　2011年に突入すると4月に、コラボレーションアルバム「Checkmate!」を発表、売上約49万枚を記録した。本アルバムの収録曲からは、AIと土屋アンナとコラボした『Wonder Woman』が、DL認定の25万DL、韓国のガールズグループであるAFTERSCHOOLとコラボした『make it happen』が10万DLを記録した。7月には、前シングルから丁度1年でトリプルA面シングル『NAKED/Fight Together/Tempest』を発売、CD売上は約10万枚となった。本シングルでは、テレビアニメ「ONE PIECE」のオープニングテーマとなった『Fight Together』が特に人気を獲得し、DL認定のフル50万DLを記録、換算の合計ポイントは約43万ポイントとなった。なお、『NAKED』もDL認定の10万DLを記録している。12月には、両A面シングル『Sit!Stay!Wait!Down!/Love Story』を発売、CD売上は10年ぶりに15万枚を超えて約16万枚となった。本シングルは、最終回視聴率18.4%を記録した香里奈主演のフジ月9ドラマ「私が恋愛できない理由」に使用された楽曲で、前者が挿入歌・後者が主題歌である。挿入歌の『Sit!Stay!Wait!Down!』はDL認定の25万DLを記録し、約33万ポイントとなった。主題歌の『Love Story』は、自身唯一となるDLのミリオンを達成、DL認定はフルと切り売りいずれもミリオンを記録し、ST認定の5000万回再生も加えた換算の合計ポイントは、約109万ポイントで自身6作目、発売年で14年ぶりのミリオンポイント達成となった。

人気安定期の中、引退へ

安定的に人気を獲得した2012年以降、2018年に引退するまでの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名	RCP	CDP	DLP	STP	YMP	合計P	発売日
TSUKI	0	6.7	20.8	0	0	27.5	14. 01.29
BRIGHTER DAY	0	5.3	25.0	0	0	30.3	14. 11.12
Mint	0	4.6	19.0	0	0	23.6	16. 05.18
Hero	0	8.5	52.5	9.8	10.5	81.4	16. 07.27

　2012年には3月に、両A面シングル『Go Round/YEAH-OH』をリリース、CD売上は約6万枚で、1曲目の『Go Round』がDL認定の10万DLを記録した。6月にはアルバム「Uncontrolled」を発表、前年から本年にかけて大ヒットとなった『Love Story』も収録曲になったため、CD売上は再び50万枚超えの約54万枚となった。本アルバムの収録曲からは、先行配信されたSUZUKIのCMソング『In The Spotlight』と、WOWOWで放送された欧州サッカーのテーマソング『ONLY YOU』が、DL認定の10万DLを記録した。11月には自身初の配信限定シングルで、妻夫木聡主演の映画「黄金を抱いて翔べ」の主題歌となった『Damage』を配信開始し、DL認定の10万DLを記録した。2013年に入ると、3月にシングル『Big Boys Cry/Beautiful』を発売、CD売上約3万枚でDL認定はない。5月には、最終回視聴率15.3%を記録した新垣結衣主演のTBS日曜劇場「空飛ぶ広報室」の主題歌になった楽曲『Contrail』を配信限定でリリース、DL認定の25万DLを記録した。7月にはアルバム「FEEL」を発表、前作と違いそこまでにヒット曲が無かったことも影響したのか、売上が減少し約39万枚にとどまった。この後も、10月に配信限定シングルが2曲続いたが、いずれもDL認定はない。

　2014年1月、北川景子と錦戸亮が主演を務めた映画「抱きしめたい -真実の物語-」の主題歌『TSUKI』を発売、CD売上約6万枚、DL認定の25万DLを記録し、換算の合計ポイントは約27万ポイントに達した。4月には平井堅の楽曲『グロテスク』に参加した。6月、バラードベスト「Ballade」を発表して、約44万枚を売り上げた。12月には、深夜ドラマでありながら最終回視聴率2桁を記録した沢尻エリカ主演のフジドラマ「ファーストクラス」の第2シーズン主題歌となった『BRIGHTER DAY』を発売した。ドラマ自体はヒットしなかったものの、CD売上は約5万枚、DL認定は2ヶ月で25万DLを記録し、換算の合計ポイントは約30万ポイントとなった。2015年は、6月に全曲新曲で最後のオリジナルアルバムとなった「_genic」の発表と、12月にシングル『Red Carpet』を発売するにとどまった。アルバムは売上約25万枚で、シングルはCD売上約3万枚でDL認定はない。

　2016年に突入すると5月に、最終回視聴率10.2%を記録し、木村佳乃の怪演が大きな話題となった伊藤英明主演の関テレドラマ「僕のヤバイ妻」の主題歌である『Mint』をリリースした。ドラマのヒットに加え、久々の本格的なダンスナンバーとなったことで人気を獲得、CD売上約4万枚、DL認定の25万DLを記録し、換算の合計ポイントは約23万ポイントとなった。7月には、NHKの同年五輪のテーマソング『Hero』を発売、CD売上約8万枚、DL認定の75万DL、ST認定の5000万回再生、NHKの公式YouTubeチャンネルのMV再生回数約5600万回を記録して、換算の合計ポイントが約81万ポイントに達した。10月には、東出昌大・池松壮亮・菅田将暉のトリプル主演映画「デスノート Light up the NEW world」の主題歌と劇中歌の両A面シングルである「Dear Diary/Fighter」を発売、CD売上約6万枚となった。なお、1曲目で主題歌の『Dear Diary』がDL認定の10万DLを突破している。

　2017年には5月に、最高視聴率10.7%を記録し、小池栄子の切ないキャラクターが話題となった沢尻エリカ主演の日テレドラマ「母になる」の主題歌で、自身最後のシングル『Just You and I』を発売、CD売上が約3万枚、DL認定は10万DLを記録している。9月に引退を発表すると、11月にオールタイムベスト「Finally」を発表した(なお、本アルバムにSUPER MONKEY’S時代の楽曲が収録されているため、本ブログの総売上ランキングにおいて、安室奈美恵の総売上はSUPER MONKEY’Sとの合算とした)。初動売上でミリオンを達成した他、2017年・2018年の2年連続で、アルバムの年間ランキング1位を獲得した。累計売上は約246万枚でダブルミリオンを達成している。2018年の2月には、本アルバムに収録された楽曲『Hope』が配信限定でシングルカットされた。同年9月に前年の発表通り引退、表舞台から一切姿を消した。

　引退して約1年後、2019年9月にストリーミングが解禁され、『Love Story』や『Hero』といった10年代の楽曲がST認定を獲得していた。しかし、2023年11月に突如ストリーミング市場から撤退し、YouTubeのMVも全削除された。再びのストリーミング配信開始を待ちわびるばかりである。以上が、デビューから四半世紀に渡り活躍を続けた安室奈美恵の歴史である。この歴史を踏まえて、彼女の楽曲を聞きたくなった人には、17年に発売されたオールベストアルバム「Finally」が良いだろう。