サザンオールスターズの楽曲人気ランキング

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集計比率→RC:CD:DL:ST=3/2:1:1.5:520

集計方法の詳細→本ブログの集計方法

集計期間

RCP・CDP→原則、オリコン2023年末の集計 一部2024年集計分も含む

DLP・STP→レコード協会の2024年3月認定まで

YMP→一部の楽曲を除き、基本的には2024年3月中のどこかの日付の再生数をカウント

※オリコンが提供する売上枚数の情報は、1000枚未満の詳細を公表することが禁止されている。この禁止規定に従い、1000枚以下の数字は切り捨てて表示し、見やすさの観点から、その他のポイントも表示を統一している。その関係上、合計が一致しないものもある点に注意してもらいたい。なお、順位は詳細で表示した場合の確定順位である。

・単位は全て(万枚)

以下が合計ポイント20万ポイントを超えたサザンオールスターズの楽曲人気ランキングである

 曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
1位TSUNAMI0293.617.119.60330.400.
01.26
2位エロティカ・セブン0174.26.700180.993.
07.21
3位涙のキッス0154.96.89.80.5172.192.
07.18
4位愛の言霊 〜Spiritual Message〜0139.56.700146.296.
05.20
5位あなただけを 〜Summer Heartbreak〜0113.2000113.295.
07.17
6位勝手にシンドバッド (03年の胸さわぎのスペシャルボックス盤との合算)77.329.06.700113.078.
06.25
7位いとしのエリー109.10003.7112.879.
03.25
8位シュラバ★ラ★バンバ096.900096.992.
07.18
9位真夏の果実054.817.019.6091.590.
07.25
10位江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley090.100090.193.
08.21
11位チャコの海岸物語87.6000087.682.
01.21
12位HOTEL PACIFIC082.400082.400.
07.19
13位涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜074.2003.677.803.
07.23
14位I AM YOUR SINGER052.224.001.377.608.
08.06
15位LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜058.86.89.8075.498.
02.11
16位クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)066.600066.693.
11.20
17位Bye Bye My Love (U are the one)57.8000057.885.
05.29
18位Ya Ya (あの時代を忘れない)50.906.70057.682.
10.05
19位C調言葉にご用心56.5000056.579.
10.25
20位ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)45.306.70052.084.
06.25
21位マンピーの G★SPOT051.400051.495.
05.22
22位素敵なバーディー(NO NO BIRDY)051.200051.293.
07.21
23位みんなのうた47.60002.550.188.
06.25
24位ボディ・スペシャルⅡ (BODY SPECIAL)48.7000048.783.
03.05
25位夢に消えたジュリア045.7000.646.404.
07.21
26位君こそスターだ045.7000.646.304.
07.21
27位匂艶 THE NIGHT CLUB44.5000044.582.
05.21
28位ネオ・ブラボー!!043.100043.191.
07.10
29位ピースとハイライト033.76.801.542.113.
08.07
30位気分しだいで責めないで41.7000041.778.
11.25
31位メロディ (Melody)39.9000039.985.
08.21
32位愛と欲望の日々037.1002.039.204.
11.24
33位さよならベイビー38.6000038.689.
06.07
34位太陽は罪な奴038.500038.596.
06.25
35位この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜035.300035.300.
11.01
36位思い過ごしも恋のうち34.1000034.179.
07.25
37位彩 〜Aja〜027.9002.530.504.
04.14
38位BOHBO No.5025.9001.327.205.
07.20
39位フリフリ’6527.2000027.289.
11.21
40位東京VICTORY013.86.806.427.114.
09.10
41位神の島 遥か国025.9000.426.305.
07.20
42位DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜022.4002.725.206.
08.09
43位01MESSENGER 〜電子狂の詩〜023.800023.897.
08.21
44位BLUE HEAVEN021.400021.497.
11.06

 サザンオールスターズは、ボーカル・ギターの桑田佳祐、ベースの関口和之、ドラムスの松田弘、キーボードの原由子、パーカッションの野沢秀行の現在5人組のバンドで、昭和デビューのアーティストではRC・CDの売上1位である。70年代から約半世紀に渡って活躍しており、ダブルミリオンポイント達成曲数は1曲、ミリオンポイント達成曲数は7曲、50万ポイント超えは23曲、20万ポイント超えは44曲となっている。そんな彼らの歴史を振り返っていこう。

デビューしてから2年間 〜RC市場最大のヒット曲〜

デビューしてから2年間、1978年・1979年の20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
勝手にシンドバッド (03年の胸さわぎのスペシャルボックス盤との合算)77.329.06.700113.078.
06.25
気分しだいで責めないで41.7000041.778.
11.25
いとしのエリー109.10003.7112.879.
03.25
思い過ごしも恋のうち34.1000034.179.
07.25
C調言葉にご用心56.5000056.579.
10.25

 1978年6月に1stシングル『勝手にシンドバッド』でデビューすると、いきなりRC売上約51万枚となった。「今何時? そうねだいたいね」という印象的なサビと、頭を空にして盛り上がれる曲調が人気を獲得し、後年の再発売CD売上が約29万枚、DL認定の10万DLを記録して、発売順で最初のミリオンポイントを獲得した。なお、タイトルは『勝手にしやがれ』と『渚のシンドバッド』を足しただけである。そこからちょうど2ヶ月でアルバム「熱い胸さわぎ」を発表、売上枚数は約10万枚となった。11月には、『勝手にシンドバッド』のヒットを受けて、同じ路線の曲を作れというレコード会社の指示で制作した『気分しだいで責めないで』をリリース、RC売上は約27万枚を記録した。

 1979年に入ると、3月に今までの路線をひっくり返して王道のラブバラード『いとしのエリー』を発売、オリコン週間チャートは2位止まりとなったが、TBSの歌番組ザ・ベストテンでは7週連続の1位を獲得しており、RCは約72万枚を売り上げて、換算の合計ポイントはYMPと合わせて約112万ポイントとなりミリオンポイントを達成した。なお本曲は、1983年から放送された中井貴一主演の大ヒットTBSドラマシリーズ「ふぞろいの林檎たち」の主題歌に起用されている。そこから僅か1ヶ月でアルバム「10ナンバーズ・からっと」を発表し、約67万枚を売り上げた。7月には本アルバムから『思い過ごしも恋のうち』をシングルカットして、RC売上は約22万枚となった。10月にはメンバー全員で出演したヤマザキナビスコ「チップスター」のCMソング『C調言葉にご用心』をリリースし、約37万枚を売り上げた。

80年代活動休止まで

80年代に突入してから活動休止となった1986年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
チャコの海岸物語87.6000087.682.
01.21
匂艶 THE NIGHT CLUB44.5000044.582.
05.21
Ya Ya (あの時代を忘れない)50.906.70057.682.
10.05
ボディ・スペシャルⅡ (BODY SPECIAL)48.7000048.783.
03.05
ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)45.306.70052.084.
06.25
Bye Bye My Love (U are the one)57.8000057.885.
05.29
メロディ (Melody)39.9000039.985.
08.21

 1980年に入ると、2月から5ヶ月連続リリースを敢行した。結果としては連続にはならなかったものの、シングル5作品をリリースして、さらに11月にも新曲を発売した。1981年には『栞のテーマ』などの名曲も含めて3曲を発売している。しかし、この2年間に換算の合計ポイントが20万ポイントを超える楽曲はなく、しばらくヒットに恵まれていなかった。アルバムも80年の「タイニイ・バブルス」約40万枚と、81年の「ステレオ太陽族」約32万枚を記録した程度である。1982年になってようやくヒット曲が誕生し、これ以降ヒット曲を連発することになる。1月に『チャコの海岸物語』を発売、オリコン週間チャートの1位は逃したものの、ザ・ベストテンでは2週連続1位を獲得し、RC売上は約58万枚となった。5月にはCT限定のアルバム「Shout!」を発表し、約20万枚を売り上げた。同月、アップテンポのラテンナンバー『匂艶 THE NIGHT CLUB』を発売、RC売上は約29万枚を記録した。7月にはアルバム「NUDE MAN」を発表、80年代の自身のアルバムでは最大となる約97万枚を売り上げた。10月にはマツダ「MPV」のCMソングで、音楽の教科書にも掲載されたことがある楽曲『Ya Ya (あの時代を忘れない)』をリリース、RC売上は約33万枚、DL認定の10万DLも記録しており、換算の合計ポイントは約57万ポイントとなった。12月には、バラードベスト「バラッド ’77〜’82」を発表して約61万枚を売り上げた。こちらも5月のアルバムと同じくCT限定の発売となった。

 1983年に入ると、3月に桑田節の真骨頂ともいえる楽曲『ボディ・スペシャルⅡ (BODY SPECIAL)』を発売、RC売上は約32万枚となった。7月にはシングル『EMANON』とアルバム「綺麗」を同日発売した。RC売上は10万枚も超えなかったが、アルバムは約63万枚を売り上げた。10月発売のシングル『東京シャッフル』も、換算の合計ポイントが20万は超えなかった。12月には、CT限定アルバムでメンバーの原を全面に押し出した「原由子 with サザンオールスターズ」を発表し、売上約9万枚となった。1984年には、6月にアルバム「人気者で行こう」の先行シングルとして『ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)』を発売、RC売上は約30万枚で久々のヒット曲となり、DL認定の10万DLも加えた換算の合計ポイントは約52万ポイントとなった。7月にはアルバム「人気者で行こう」を発表して、約81万枚の売上となった。10月には全編英語詞の楽曲『Tarako』をリリース、全編英語詞であることも影響したのか換算の合計ポイントが20万は超えなかった。1985年に突入すると、5月に『Bye Bye My Love (U are the one)』を、7月にはアルバム「KAMAKURA」の先行シングルとして『メロディ (Melody)』を発売、RC売上は、前者が約38万枚後者が約26万枚を記録した。9月に発売したアルバム「KAMAKURA」は売上約95万枚となった。本アルバムの制作中、メンバーの原が産休に入り、バンドの見直しの時期というメンバー内のムードもあったため、1986年から1年間の活動休止となった。

活動再開とCDバブル突入

活動再開となった1988年から桑田が本格的にソロ活動を開始する直前である1993年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
みんなのうた47.60002.550.188.
06.25
さよならベイビー38.6000038.689.
06.07
フリフリ’6527.2000027.289.
11.21
真夏の果実054.817.019.6091.590.
07.25
ネオ・ブラボー!!043.100043.191.
07.10
シュラバ★ラ★バンバ096.900096.992.
07.18
涙のキッス0154.96.89.80.5172.192.
07.18
エロティカ・セブン0174.26.700180.993.
07.21
素敵なバーディー(NO NO BIRDY)051.200051.293.
07.21
江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley090.100090.193.
08.21
クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)066.600066.693.
11.20

 活動休止中であった1987年にアルバム「バラッド2 ’83〜’86」を発表、約29万枚を売り上げた。1988年5月、デビューからちょうど10年の記念日に、自身のライブ定番曲となった『みんなのうた』をリリースして活動を再開した。RC売上は約31万枚で、YMPも加えた換算の合計ポイントは50万ポイントを超えた。1989年には、4月に一発目のシングル『女神たちへの情歌』を発売したが、RC売上は11万枚止まりとなった。しかし6月、『さよならベイビー』では売上を回復させ約25万枚の売上を記録した。そこから僅か1ヶ月でアルバム「すいか」を発表して、売上約32万枚となった。11月にはアルバム「Southern All Stars」の先行シングル『フリフリ’65』をリリース、売上は約18万枚となっている。

 1990年に入ると、1月にアルバム「Southern All Stars」を発表、89年に発売したシングルの表題曲が全部収録され、売上は自身初のミリオンセラーとなる約119万枚となった。7月には、メンバーの桑田が監督を務めた映画「稲村ジェーン」の主題歌に使用した『真夏の果実』をリリースした。王道のラブバラードは大きな人気を獲得、CD売上は約54万枚だったものの、DL認定の25万DL、ST認定の1億回再生を記録して、換算の合計ポイントは約91万ポイントに到達、永く愛される自身の代表曲の1つとなった。9月には映画のサントラ盤となるアルバム「稲村ジェーン」を発表、約133万枚を売り上げて連続のミリオンセラーとなった。なお本アルバムには、自身の名曲に挙げられる『希望の轍』が収録されている。1991年は、7月にTBSの報道番組「筑紫哲也 NEWS23」のエンディングテーマに使用された反戦のメッセージをこめた楽曲『ネオ・ブラボー!!』を発売して約43万枚を売り上げた。しかし8月に、ベースの関口が自身の健康を理由に活動休止を発表、これが理由か否かは分からない(同年末に年越しライブを開催しているので、そこまで関係はないかもしれない)が、1991年のリリースはシングル『ネオ・ブラボー!!』のみとなった。

 1992年には7月、最終回視聴率34.1%を記録し、「冬彦さんブーム」が社会現象となった賀来千香子主演のTBSドラマ「ずっとあなたが好きだった」の主題歌『涙のキッス』と挿入歌『シュラバ★ラ★バンバ』を同日発売した。前者は、CD売上が約154万枚、DL認定の10万DL、ST認定の5000万回再生を記録して、換算の合計ポイントは約172万ポイントの大ヒットとなった。後者も売上96万枚でミリオンセラーに迫る水準である。9月にはアルバム「世に万葉の花が咲くなり」を発表、本年の大ヒットシングルを収録していることもあって、売上はついに150万枚を突破して約179万枚となっている。

 1993年も同じく7月に、最高視聴率16.8%を記録した奥山佳恵・深津絵里・常盤貴子がトリプル主演を務めたフジドラマ「悪魔のKISS」の主題歌である『エロティカ・セブン』と、江ノ電を貸し切ってMV撮影を行った楽曲『素敵なバーディー(NO NO BIRDY)』を同日発売した。前者は、前作『涙のキッス』が主題歌となったドラマより、ドラマがヒットしなかったにも関わらず、シングルの売上は前作より増加して約174万枚となり、DL認定の10万DLも加えた合計の換算ポイントは180万ポイントを超える大ヒットとなった。後者は大ヒットとはいかなかったものの、約51万枚を売り上げるスマッシュヒットを記録した。9月には、歴代のシングル曲を17分程度のメドレーに仕上げた楽曲『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』をリリースして約90万枚を売り上げた。11月には丸井の同年クリスマスキャンペーンソング『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』を発売、売上は約66万枚となっており、現在もクリスマスソングの定番に挙げられる楽曲の1つとなった。本作の発売を最後に2度目の活動休止期間に入り、桑田は約1年半のソロ活動にシフトした。

最大のヒット曲と最大売上のアルバムが誕生

2度目の活動再開となる1995年から3度目の活動休止となる2000年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
マンピーの G★SPOT051.400051.495.
05.22
あなただけを 〜Summer Heartbreak〜0113.2000113.295.
07.17
愛の言霊 〜Spiritual Message〜0139.56.700146.296.
05.20
太陽は罪な奴038.500038.596.
06.25
01MESSENGER 〜電子狂の詩〜023.800023.897.
08.21
BLUE HEAVEN021.400021.497.
11.06
LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜058.86.89.8075.498.
02.11
TSUNAMI0293.617.119.60330.400.
01.26
HOTEL PACIFIC082.400082.400.
07.19
この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜035.300035.300.
11.01

 1995年の5月、日テレのバラエティ番組「TVおじゃマンモス」のエンディングソングで、『シュラバ★ラ★バンバ』と『エロティカ・セブン』とともに「エロス三部作」と呼ばれる楽曲『マンピーの G★SPOT』を発売して活動を再開した。歌詞の内容は、三部作の他2作とは違い、もはや隠す気が一切ない下ネタとなっており、桑田でないと作れないかつ許されない楽曲に仕上がっている。なお、本曲よりベースの関口が復帰している。6月には、完全予約限定生産アルバム「HAPPY!」を発表し、約69万枚を売り上げた。7月には、最高視聴率22.9%を記録した、福山雅治初主演作のフジ月9ドラマ「いつかまた逢える」の主題歌に起用された『あなただけを 〜Summer Heartbreak〜』をリリース、ドラマのヒットを受けて本曲もヒットとなり、約113万枚を売り上げるミリオンセラーを記録した。

 1996年には、5月、最終回視聴率22.9%を記録した、香取慎吾の初主演作となった日テレドラマ『透明人間』の主題歌『愛の言霊 〜Spiritual Message〜』を発売、売上は139万枚で2作連続のミリオンセラーとなった。またDL認定の10万DLを記録しており、換算の合計ポイントは約145万ポイントとなっている。6月にはアルバム「Young Love」の先行シングル『太陽は罪な奴』をリリースして約38万枚を売り上げた。7月にはアルバム「Young Love」を発表、売上は約249万枚で自身初のダブルミリオンを達成した。1997年には、8月に日産自動車のCMソング『01MESSENGER 〜電子狂の詩〜』を、11月にKFCのCMソング『BLUE HEAVEN』を発売、売上はそれぞれ約23万枚と約21万枚となっている。

 1998年に入ると、2月に、最高視聴率13.9%を記録した松嶋菜々子主演のTBSドラマ「Sweet Season」の主題歌に使用された楽曲『LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜』を発売した。ドラマの内容に沿った禁断の恋を描いた世界観が人気を獲得、CD売上が約58万枚ながら、DL認定の10万DL、ST認定の5000万回再生を記録し、換算の合計ポイントは約75万ポイントのヒットとなった。6月にはオールタイムベスト「海のYeah!!」を発表、初動ミリオンを達成した他、オリコン週間チャートの登場回数が500回を大幅に超えて、累計売上は360万枚を突破、自身唯一のトリプルミリオンを達成した。7月には、アルバム「さくら」の先行シングル『PARADISE』をリリース、売上は20万枚を下回って約19万枚となった。10月にアルバム「さくら」を発表、約97万枚を売り上げた。1999年は3月にシングル『イエローマン 〜星の王子様〜』を発売したのみで、本曲も売上20万枚を下回った。

 しかし2000年1月に、TBSのバラエティ番組「ウンナンのホントコ!」で大人気企画となった「未来日記」のテーマソング『TSUNAMI』が発売されると、CD売上はトリプルミリオンに迫る約293万枚を売り上げる大ヒットとなった。本曲は王道のラブバラードとして幅広い世代で人気を獲得、DL認定の25万DL、ST認定の1億回再生を記録し、換算の合計ポイントは約330万ポイントで自身最大のヒット曲が誕生した。なお、同年末にはレコード大賞の大賞を受賞している。7月には『HOTEL PACIFIC』を発売、前作と変わってアップテンポの楽曲となっており、前作の大ヒットを受けて、売上約82万枚を記録した。11月には『この青い空、みどり 〜BLUE IN GREEN〜』をリリース、約35万枚を売り上げた。本曲を最後にギターの大森隆志が休養を発表し、翌年に脱退となったため、本曲が6人体制最後の楽曲となった。同月にはアルバム「バラッド3 〜the album of LOVE〜』を発表、本年大ヒットとなった『TSUNAMI』が収録されていたこともあり売上は大幅に伸びて約283万枚となった。しかし、ここから約3年に渡る3度目の活動休止に突入することになった。

メンバー脱退を乗り越えて

3度目の活動再開となった2003年から無期限の活動休止を発表する2009年までの20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜074.2003.677.803.
07.23
彩 〜Aja〜027.9002.530.504.
04.14
君こそスターだ045.7000.646.304.
07.21
夢に消えたジュリア045.7000.646.404.
07.21
愛と欲望の日々037.1002.039.204.
11.24
BOHBO No.5025.9001.327.205.
07.20
神の島 遥か国025.9000.426.305.
07.20
DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜022.4002.725.206.
08.09
I AM YOUR SINGER052.224.001.377.608.
08.06

 2003年7月、最高視聴率18.3%を記録した滝沢秀明主演のフジ月9ドラマ「僕だけのマドンナ」の主題歌『涙の海で抱かれたい 〜SEA OF LOVE〜』を発売して活動を再開、売上は約74万枚を記録した。YMPも加えた換算の合計ポイントは約77万ポイントで、僅差ながら21世紀の自身の楽曲で最大のヒットとなっている。2004年は、3月に日本航空のCMソング『彩 〜Aja〜』、7月に両A面シングル『君こそスターだ/夢に消えたジュリア』、11月には最終回視聴率20.3%を記録した松下由樹主演のフジ木曜劇場「大奥」の主題歌となった『愛と欲望の日々』をリリースした。CD売上はそれぞれ、約27万枚、約45万枚、約37万枚となった。

 2005年に入ると7月に、7年ぶりのオリジナルアルバム「キラーストリート」の先行両A面シングルとなった『BOHBO No.5/神の島 遥か国』を発売、約25万枚を売り上げた。10月発売のアルバム「キラーストリート」は、売上約107万枚で自身最後のミリオンセラーとなった。2006年には8月に、フジテレビの夏のイベント「お台場冒険王」の本年のキャンペーンソング『DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜』をリリースして、売上約22万枚を記録した。2007年にはシングル・アルバムを発売せず(桑田のソロでは大ヒット曲『明日晴れるかな』を発売した年)、しばらく音沙汰がなかったが、2008年の8月に2年ぶりのシングル『I AM YOUR SINGER』を発売した。CD売上は約52万枚を超え、DL認定もフル25万DL切り売り50万DLを記録して、換算の合計ポイントは約77万ポイントのヒットとなった。なお、本年から集計を開始したビルボードジャパンの年間ランキングでは、『キセキ』と『そばにいるね』に次いで3位にランクインしている。しかし、本作の発売を発表した6月に、2009年からの無期限活動休止を発表した。

10年代から現在まで

10年代から2023年現在までに20万ポイントを超えた楽曲の発売順は以下の通り

曲名RCPCDPDLPSTPYMP合計P発売日
ピースとハイライト033.76.801.542.113.
08.07
東京VICTORY013.86.806.427.114.
09.10

 2013年8月、デビュー35周年の記念日に発売を発表した楽曲『ピースとハイライト』をリリースして活動を再開した。5年ぶりの新曲とあって大きな話題となり、CD売上は約33万枚を記録、DL認定の10万DLとYMPも加えた換算の合計ポイントは約42万ポイントとなった。また、ビルボードジャパンの年間ランキングでは本年の3位にランクインした。なお、桑田自身は平和を願う作品として制作したが、本作の発売当時は日韓関係が急激に冷え切っていたタイミングだったため、穿った見方で本曲を解釈する人が少なからずいた。その結果、「桑田は反日」「桑田は朝鮮人」などというデマが、収集がつかない程度まで広がり物議を醸した。ちなみに本シングルのカップリング曲『蛍』は、岡田准一主演の映画「永遠の0」の主題歌となっている。2014年には、現在のところ自身最後のCDシングル『東京VICTORY』を発売、本年に開催が決定した東京五輪2020を意識した楽曲に仕上がっており、CD売上約13万枚、DL認定の10万DL、YouTubeの合計再生回数3000万回超えを記録して、換算の合計ポイントは約27万ポイントとなった。2015年には、10年ぶりのアルバム「葡萄」を発表し、約53万枚を売り上げた。

 2016年・2017年は新曲やアルバムの発売は無かったが、2018年には、40周年の記念日にベストアルバム『海の Oh Yeah!!」を発表して、売上は約56万枚となった。本年以降は、配信限定シングルのみとなっている。45周年イアーの2023年には3ヶ月連続リリースを敢行、2024年には久々となるドラマ主題歌『恋のブギウギナイト』を配信開始した。12月にはアルバム発売が控えるなど、50周年に向けてこれからの活動も益々楽しみである。以上がサザンオールスターズの歴史の振り返りである。この歴史を踏まえて、彼らの楽曲を聞きたくなった人には、RC・CDで発売したシングルの表題曲が全て収録されている『海のYeah!』と『海のOh Yeah!』が良いだろう。

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